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“ゾンビと楽しく過ごそう!!” を標語に日々ゾンビとの接し方を摸索しているブログです。「ゾンビ保護区」を目指し出会ったゾンビ達の観察記録や創作ZOMBIEまんが&すけっち他、好きなホラー映画やお気に入り断絶映画の事等気まぐれに更新しています。
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なんとなくつぶやいています。



手持ち無沙汰に一コマゾンビつぶやき
「TWITTER OF THE LIVING DEAD」
などと気がむいたらやってたり(苦笑)
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☆ゾンビ新時代到来の息吹を最後に…
ロメロ監督の思惑は果して…?!



当ブログ的ロメロゾンビ考察一覧

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プロフィール。
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死霊の南瓜金助
性別:
男性
職業:
自称ゾンビ画家
自己紹介:
ホラ〜映画は好きでゾンビにも興味はあったのですがリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)を見てからというものモノスゴク好きになってしまいました。好きと言うだけでマニアックという程の知識はありませんけれど。そんな訳でゾンビ熱発症からは日が浅いのですが、以来、ゾンビ漫画家になるのが夢です。「南瓜金助」と言うペンネームでちょっとした漫画を描かせて頂いたりもしていました。
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管理人DM様/「ポップでライト」なゾンビ
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ワールドを紹介。ゾンビ愛好家ではなく
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仲間を募集中との事。因に↑設置バナー
は私(カボチャスキ)が納品致しました。
最古記事。
ゾンビと歩こう…


ゾンビ、ぞんび、ZOMBIE…
ゾンビの事だけ考えて暮らして
みたいなぁ(笑)。…でも年に
一度のカボチャイベントは
外せないけれど(苦笑)

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>衛星よりHV受信。

直接的にいわゆる“ゾンビが”と言う見せ所がある訳ではありませんが
ニュアンス的にゾンビと言っても通りそうな作品でしたので番外編的に
取りあげてみます。どちらかと言うと地味な作品だと思いますが、個人的
には主人公ケイシーの見る夢や幻覚、謎の存在の薄気味悪さに相応の
雰囲気があり、勇ましく挑んだ無謀な儀式も悲愴感激しく凄まじかったと
思うので作品的にはなかなか楽しめました。

女子大生のケイシーがふと見た不思議な夢、面をかぶった犬、瓶に収め
られた胎児…男の子二人のベビーシッターをしている家から女友達に
夢占いの示す意味を聞いている最中、子供の囁く声が聞こえ子供達の元に
向かうと年上の男の子が産まれて間もない赤ん坊に鏡を見せていて、
不穏に思ったケイシーは男の子に近づくとその子は突然腕を振り上げ
ケイシーは左目辺りに衝撃を受けてしまう。のちに瞳が変色しているのに
気が付き病院に行くと、それは双子に稀に現れる症状と判り父親に問い
ただすと産まれる前に死んでしまった双子の兄弟がいた事を知らされる。
やがて次第にケイシーは幻覚に悩まされるようになり、周りでは次々と
異常事態が起き続け…


☆以下、内容に触れています。

件のゾンビ的ニュアンスというのは、死霊のはらわた的憑依系ゾンビの事
なのですが、ディバックなる“天国に入る事を禁じられた存在”が、
死んだ人間に取り憑いて動き回っていると言う意味合いからです。
ケイシーの祖母にも双子の弟がいて、1944年にナチスの双子ばかり集め
られた収容所で行われていた実験で命を落としてしまったはずなのに、
2日後別の何かがその弟に入り込み蘇って来たと語られます。
ケイシーの女友達が子供に刺されて倒れ動かない状態の時に憑依され
もがいていたシーンもありましたし、劇中では死んでいても取り憑けると
言うような発言もありました。当ブログ的には死者が動き出すと言う
状態がゾンビでもいいかなと思いまして(笑)

ナチスの科学者が行う眼の色を茶から青に変える実験というマッド気質な
研究も恐ろしいながら、実験体にされ戻って来た男の子は偶然にも何かに
取り憑かれ別の存在になって蘇ったと言う何とも荒唐無稽な展開がB級
好きにはたまらないじゃないですか。深読みすればナチスも双子集めに
協力させられていたなんてパターンも考えられ無くもなく。その何かと
いうのは先にも触れましたディバック(ディブク/ディブック表記あり)と
呼ばれる存在で本編では“心の病”という概念の無かった時代の総称的な
役割を含み、一方では宗教や人間よりも以前からいたとも言われる存在
で、天国に拒まれるとなれば“良くはない”存在には違い無さそうです。
双子は取り憑かれやすいと言う特徴からたまたまケイシーの祖母の弟が
選ばれ、おかしいと気付いたケイシーの祖母に(どうやってと言う説明は
ないものの)再び殺され、この世に存在する事を阻止された時点より、
ケイシーの母、ケイシーと三世代に及び呪いが続き闘う事になった血筋
は、双子として産まれる前に片方が臍の緒で首を締めて殺していたなんて
事態もあったならとてつもなく凄まじい攻防ではないでしょうか。

圧巻なのはメーンの悪魔祓いの儀式でしょう。私は映画「エクソシスト」を
はじめ悪魔祓いの儀式そのものになぜか興奮する方なので(この世に邪悪な
存在が目に見えて示される瞬間が恐ろしくたまらない様です)、それだけで
この映画も楽しめたのですが、自らの意志で協力を示した10人が勇ましく
儀式に挑んだばかりにあっさりとディバックに殺されて行く様は、無知の
無防備さと、勇ましさでは太刀打ち出来ない無駄死に感を募らせ悲痛。
この辺りあっけないと取るか、脆さを思い知らされたと取るかで全体の
締めくくりに影響しそうです。ケイシーはこの儀式で彼氏まで奪われ、
しかも彼氏との間に交わした肉体関係により双子を身籠ってしまう最悪な
事態までのたたみかけはとにかく惨いでしょう。こういったラストは
ホラー映画的予定調和に多く観られますが、その実、大勢の人々の死の
全てが無駄に終わりなにも解決していなかったという状態は、パターン化
しているとは言えやはり悲劇だし、加え彼の忘れ形見で悦ばしいはずの
妊娠が次の世代を巻き込んでの戦いがすでに始っていると示していると
なれば、その無駄骨感には愕然としました。

それでも、まだこの世に生まれでる事は阻止出来ている…
公にもならず、その事だけが唯一の慰みとはなんて残酷な希望。
一見地味ですが…切なすぎるほど熱いと思いませんか?!、この攻防。


当ブログでは本作「アンボーン」を支持してみます。

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>画像、チラシより。劇場公開にて。

ジョージ・A・ロメロ監督が「ゾンビ」から遡る事5年程前に
拵えた混沌映画の傑作「ザ・クレイジーズ」のリメイク
となる本作ですが、当ブログではオリジナル版を
踏まえた上での感想になっていますのであしからず。
オリジナル版を観ていない方には「よくある感染パニック映画」で
終わっている可能性もありそうです。それでもパンデミック逃避行物
としての殺伐とした印象は映画としてなかなか好みでした。

穏やかな小さな町に突如起きた射殺事件。野球の試合中に銃を持って
グランドに現れた男を保安官のデヴィッドが危険を感じ撃ち殺して
しまった。当初、酒に酔っての行動と思われ射殺した遺体を調べるも
原因がはっきりしない。やがて次々と起き始める人々の異常行動と
惨劇を調べるうちに、川に何かが落ちたと言う証言を聞き川の上流に
向かうと、そこにはこの異常事態の元凶が不気味に姿を現し、町には
防護マスクを着けた軍人達が押し寄せていた…。


☆以下、内容に触れています。
(オリジナル版「ザ・クレイジーズ」にも言及しています。)

オリジナル版に観た、人物、事態、考え方、など様々なクレイジーぶりが
あれよという間に蔓延る様を状況報告的な演出で淡々と描ききった
潔さや、世界観と襲い来る人々に、いわゆるモンスターとしての
“ゾンビ”が直接描かれていないにも関わらずゾンビを感じずには
いられないと言った雰囲気は成りを潜めてしまいましたが、
リメイク版はそれでもやはり、おかしくなった人々、
尋常ならざる振る舞い、極めつけ軍事行動と、正気の沙汰とは
思えない三昧の作品なのは確かです。主人公たちの逃亡劇を
描きたい事柄や見せ方に的を絞ってショーアップした印象で、
個人的にはそう悪い出来でもなく、及第点は越えています。
でもそれは見比べる事が出来たから楽しめた部分でもありますので、
双方比べつつ作品を振り返ってみようと思います。

もし感染力の強い殺傷生の高いウィルスが身近で蔓延し、
自分への感染も調べる術もなく、そのウィルスの影響で気がふれたり
他の人々に危害を加えるかも知れないとだけ解ったら、自分なら
どうするか…。正常か否か、正しい判断が出来ていると思って
行動するも、それが正しいのかは当人では判断しようがない。
そんな状態で逃げ延びる道を選べるのか。逃げ延びていいものなのか。
…とは言え殺されるわけにはいかないし自分は感染していないと決め
生き延びる為に逃げ惑う。リメイク版の本作では終始その辺りを
考えさせて来る気がしました。

オリジナル版は複数の“クレイジー”を描き込みさらに
ドキュメンタリーを見ている様な錯覚を感じさせる緊迫した構成に、
個人的には画面の“外”から事を観、考えさせる場を提供された感を
受けたスタイルでしたが、リメイク版は逆に画面の“内”に招き入れ
考えさせようとする雰囲気があり、オリジナル版との演出面の違いを
思わせ、登場人物との距離感から来る身近な印象は良かったです。
軍事兵器トリクシーの招く恐ろしい事態の中には、感染しているかが
はっきり“わからない”事もあり、ロメロ監督のオリジナルでも
その部分には触れていますが、トリクシーと観客の距離は確実に
リメイク版の方が近く感じました。

感染者は時間が経つにつれ、容姿も皮膚が炎症を起こし、惨たらしく
ゾンビっぽい形相に。それでも武器を翳し迫り来る様は人間臭いですが、
閉鎖された区域で殺されるのを待つだけの、「社会的に死んだ存在」感は
ずっしりと重く、当ブログ的にはゾンビと括っても良いのではと
思いました。

キノコ雲で締めくくるのも最早セオリーと化して今更感は否めませんが、
オリジナル版では指をかけた最も愚かな判断をあえて描いたと取れば、
キ◯ガイ沙汰として物語的には納得のいく有様でしょう。
しかも、逃げ延びた感染していないかも知れない保安官夫妻の
向かった先にも的を絞り再び惨劇を繰り返そうものなら、
クレイジーさも甚だしい。ボタン一押しで片をつけてしまいそうな
思考力の無さはオリジナル版が描かれた時代より、現在の方が現実味を
帯びているのかもしれないと考えるとそれもまたいかれ加減に
拍車をかけて来ます。

果してオリジナル版を知らずに見た場合どうだったか…
それでも死体の数にみる惨たらしい仕打ちに異常さは感じられた筈。
結構、いい線いっていたかも知れません。



>画像、捕獲DVDより。

本DVD化で初めて見ました。
VHS版は未見なので違いがあるようでしたら
お教え頂けると嬉しいです。

悪魔崇拝者のヒッピーグループは移動中に車が故障し、人口40人の
小さな町にしばらく居着く事に。町の娘はグループに乱暴され
その祖父は仕返しに向かうが返り討ちにあい怪我を負わされてしまう。
孫のピートは獣医の祖父から狂犬病の話を聞いていて、町に現れた
狂犬病の犬から血を抜き取ると、母親の売っているパイに犬の血を
仕込みヒッピー達に買うように仕向ける。そのパイを食べた
ヒッピー達の体はやがて異変を現し次々と人を殺し始めたのだ!!!


☆以下、内容に触れています。

なんて事するんだピート少年!!
おかげで町は殺戮集団が横行する危険地帯と化す!!
子供のちょっとした仕返しのつもりが恐ろしい結果に!!
そこが一番怖いかも。

監督曰く、恐水症を描きたかった所に世間では集団殺人の事件で
慌ただしくなり、その2つを合わせた作品との事。
ラストに向けて泡を吹き増え続ける凶器を振りかざす殺人鬼たちの
凶行がエスカレートする様は、なかなかシュールで圧巻でした。
切り取った足を見せびらかしたりとお茶目な反面、
妊婦さんが自らのお腹に杭を立てるシーンは今でも衝撃的。

劇場公開当時のオリジナル予告で、しっかり「ゾンビ達が襲って来る」と
言った言葉が聞け、こう言った人間性を失った態がゾンビと示されて
いるのも興味深かったです。

水を恐れると言う症状から、発想としてはシンプルながらも
川に入れなかったり、水かけられて倒れてしまったりも、
単純でこう言ったニュアンスは好きな私としては意外と嵌って
スリリングでしたよ(笑) LSD中毒だからどんな症状を現すか判らない
など考えようによってはウィルスの変化を示唆するとも捉えたりもして
(まぁ考え過ぎですが)映画としてはユニークで妙な雰囲気も味わえて
個人的には楽しめた1本です。

映画見終えて、ピート少年おとがめ無し?
母親噛まれてるじゃんか!! と思っていたら
本編には使わなかったけれどその辺の事も両方撮って
用意していたんですね。未使用シーンで見られ、
勝手に後日談的な解釈でそちらも楽しめました。

特典収録のインタビューで監督自身が「ザ・クレイジーズ」と似ていると
告げていますね。確かにシチュエーションだけ取れば似ていますが
本作のストレートな狂人達の恐ろしさは「ザ・クレイジーズ」の内包する
ロメロ監督の真骨頂”的内容とは一線を画していますので、
両方見た方は作品の描き出した事柄を判断出来るでしょう。


タイトル“I DRINK YOUR BLOOD”は内容もよく知らずに
勝手に付けられたらしいですが、邦題の“処刑軍団ザップ”は
コミカルな雰囲気でまた妙な味わいもありなんだかおかしく、
作品もまんまそんなニュアンスなので邦題も含め
総じて割と好きだったりします。

ところで本国で本作が劇場公開当時、抱き合わせで公開された(?)らしき
“I EAT YOUR SKIN”はヴードゥー絡みのゾンビ態作品との事。
私は今だお目にかかれていませんがいつかは観てみたいです。


>画像、チラシ/半券より

2009年の年の暮れに行われた歌舞伎座さよなら公演で
日本の誇る伝統芸能である歌舞伎デビューを成し遂げたゾンビ達が
いましたね。ポップカルチャーとしても、もはや定着したと言える
ゾンビ達のその感染力の強さ故かここまで蔓延って見せました。
その名も「大江戸りびんぐでっど」。暮れの本公演は出向けず見逃して
しまい悔やんでいましたが、この度なんとシネマ歌舞伎化され
劇場公開となりました。これは嬉しい!! 歌舞伎は学生の頃に
社会科見学かなにかで1度観た切りで、増してや歌舞伎界の事も
全く知らないのですけれど、凄い役者さんばかりと言うのは充分
伝わっています。“今”を貪欲に取り込んだかの様な柔軟性、
名を連ねる総勢たる役者さん達が体当たりのゾンビ演技。
その役者魂と本気感に打ちのめされました。

江戸の町を襲ったゾンビの群れ…舞台ながら確かな造形とその数。
かのジョージ・A・ロメロ監督作より受け継がれる世相風刺的セオリーと
「死霊のえじき」へのオマージュ、そして元祖ヴードゥーゾンビに観た
その奴隷たる労働への酷使…宮藤官久郎氏の的を得た脚本に演出力。
さらに、多くの死者を出したと伝えられる永代橋陥落に轟かせた
一大スペクタクルはゾンビ映画としても完成度の高い見応えある
傑作でもありました。

面白かった…ゾンビ好きならきっとなおさら。

☆以下、内容に触れています。

江戸の町にささやかれる“らくだ”の様な目つきでうろつく
「らくだ衆」なる気味の悪い死人の様な奴らが猫を喰らう噂…
大工の辰が遊郭で遊びと洒落込もうと女郎を待つ間、佐平次と言う男から
聞かされ恐ろしい話。女郎がやって来て佐平次は去ると襖を閉め切った
部屋で男と女二人きり。そんな中、噂の“らくだ衆”は群れを成して
遊郭の二人の部屋にまで攻めよって来ていたのだ!! さあ遊郭は大混乱!!

次々と人々を喰らう死人達の発生原因とは?! 江戸の町の運命はいかに!!

原因は新島のくさや職人“新吉”の家に代々伝わるくさや汁!!
新吉の死後、大切なくさや汁を抱え新島から江戸に渡った女房のお葉は
浜でくさやを拵えて暮らしていた。その秘伝のくさや汁を追って新島
からやって来た半助の話だと、お葉が去ったあと新島じゃあ大変な
事態が起きて、死人が人間を襲い始めたって話なんだが、逃げた半助は
なんとか船に乗り江戸を目指すと、乗った船にも死人が蔓延り半助は
海に飛び込んで命からがら江戸にたどり着いたらしい。

半助が言うにはなんでもこの秘伝のくさや汁をひとたび浴びれば
あら不思議、死人が蘇ってしまうってぇ寸法で、その一部始終を
見てたって事なんだが、蘇った死人に噛まれた人間も生ける屍に
なるって始末。しかしこともあろうかこのくさや汁、人様に塗れば
死人達は仲間と思い、人様が喰われる心配は無いという便利な
代物だって事にも気が付いたようだ。

その生ける屍たちの放つ臭いったら、あまりの臭さに
“鼻の存亡が危ぶまれる”ってんで新島じゃあ“存鼻=ぞんび”と
呼ばれ、船で江戸の町に辿り着いて増えに増え続けた存鼻達に
こりゃまずいと、存鼻の生死を問いなおかつ焼き討ちにするべきか
裁きを受けさせるために奉行所にと集められていた。

半助はこの不可思議なくさや汁で一儲け出来そうだ考え、
存鼻達を労働力に使えるんじゃねえかってお奉行に提案をすると
“存鼻”達は“はけん”として改められ焼き討ちを免れ共存を始めるって
いきさつなんだが、終いにぁとんでもねぇどんでん返しが待ち構えて
おりまして、そいつぁ見てのお楽しみって訳で…(笑)


りびんぐでっど・いん・えど〜♪
とにかく良かったです。大満足。
ロメロ好きもゾンビ好きもみんな集まれ〜!!!
DVD化されるのかなぁ〜欲しいぞ、これ。

公式HP→「大江戸りびんぐでっど


>衛星より受信

「みんな、ゾンビみたいになっちゃったりしてな」
これは劇中の実験に参加した一人の男が発したセリフの訳。
当ブログ的にはなかなか興味深いニュアンスで始まりましたが…
その先にどんな実験が待ち受けていたのでしょうか!!

椅子や机は床にネジ止めされ白い壁とその部屋を見つめるように
設置された黒い窓ガラス…1人、また一人とその部屋に集まり始め
アンケートを書かされる。主催者が部屋に現れると集まった4人は
桁外れの報酬額を聞き一喜一憂…しかし一発の銃声が部屋に轟くと
事態は急変。パニック状態に一瞬にして部屋に閉じ込められた
被験者たち…一体何の実験が開始されたのか?首謀者の目的は?
そして生き残る術は果して何なのか!!


主演のクロエ・セヴィニーさんに初めて出会ったのは映画「キッズ
でした。なんとも言えないコケティッシュな容姿に一目惚れ。
それ以来注目はしているのですが、出演作全作とまではまだ
観終えていません。主役級の扱いは数える程なのはちょっと寂しい。
ゾディアック」の主人公の奥さん役のおさげ姿もよかったでしょ?
体当たり演技で必要とあらばなんでも挑むスタイルにしばしば
驚かされるので侮れません。凄い女優さんです。少し前に
ユニクロのキャラクターに起用されたり、本国では自身の持つ
デザインセンスを活かしファッションに関わったお仕事も多いとか。
今回は分析力に裏打ちされた冷血な女性の役と言う事で、
その冷ややかに感じる視線が合ってました。

余談はさておき本題「実験室KR-13」、原題はTHE KILLING ROOM。
タイトルが示す通りとある部屋で実験が行われ脱落者は即死体。
しかし生き残ったものが得るものを想像するになかなか残酷で
恐ろしい側面がありました。映画として面白かったです。

☆以下、内容に触れています。

冒頭説明される“MKウルトラ”はCIA科学技術本部が極秘に行っていた
洗脳実験の名との事。1973年に当時のCIA長官が関連文書の破棄を
命じ詳細は明らかになれていないらしいのですが、本作はその実験が
続けられている可能性があるとし、そのマインドコントロール実験が
再起動したのか、新聞広告に時給の高いテストと称し人々を誘い込む。

クロエ・セヴィニーさんは冷血と言われながらも実験に対し違和感を抱え
もどかしさの伝わる難しい役所でした。こんな部署に呼ばれ自分には
無理ですなんて言った時には絶対容赦なく殺されてしまう筈ですから
なんとしても自分の意義をアピールし留まらなければなりません。
冷血と言われる彼女が被験者を引き連れ逃げ出そうとする想像が何とも
悲しく切実でよいです。ここに留まりいつの日かこの暴虐を暴けるのも
彼女しかいません。彼女の選択も複雑な心理状態を孕んで
見事な演技でしたよ。

今何故マインドコントロールを必要としているのか。
それは物語が進むにつれ明らかにされて行くのですが、何とも強引な
組織が発動してしまったものです。途中に出て来ますキーワードの
「細胞死(劇中ではアポトーシス)」…難しい事はわからないので、
劇中の解釈から“多細胞生物の体では劣った細胞が自ら死を選ぶ”、
さらに“全体の利益の為に自らを犠牲にする”と加えられ、察するに
この場合は“自らを犠牲にして国民を守る様に仕込める人間”を
探し出すテストをしていると捉えて良いのでしょうか。
人間兵器製造過程を目の当たりにしているわけですね。
募集した人員を次から次に殺しまくり、その中から必要な人間を
発掘しなければならないとは…知られていないとしてもえらく派手。
20人中一人の割合で必要な人材が現れるようですが一握りの適格者を
捜し出すまでどれだけの犠牲が出すのでしょうかね。
守るべきものを守る前に滅ぼしそうな勢いもとんでもなく微妙な
感覚でスリリング。得てして謎の組織と言うものはそう言った暴走感も
ホラーニュアンスとして面白いです。目には目をですか…自爆テロとの
違いは行った者の全く意志が反影されていない所でしょうか。
しかも民間人と言う主に危険を感じさせないであろう素材…
とんでもない実験もあったものです。

テストをかいくぐり最後まで残った中年男性と若い男の二人は、
この組織の横暴を生き残ったどちらかが世間に暴くという意気込みを
抱え、殺される瞬間まで覚悟を決め挑もうとするのですが、なんと
若い男が実験中盤に組織から投げ込まれた弾の一発だけ入った
拳銃を口に加え、自殺しようとする!!……皮肉にも死のうとした
若い男は適格者とされ、中年男性の方が組織に射殺されてしまい
実験「フェーズ1“選択”」は大成功のもとに終了。
…ここでひとつ疑問が湧きます。自殺しようとした若い男は
自らの死を持って他人を生かそうとしたのか、あるいはこの重荷と
恐怖から逃げ出したい一心で死のうとしたのか、と言う事です。

隙をみて組織の追っ手を逃れ施設内を奔走し逃げ出そうとする若い男の
行き着いた先は薄暗い部屋、そして他数人の人影…
そこは「フェーズ2“教化”」の行われる部屋でここから本題の
マインド・コントロールが始まり人間兵器完成へ向けての仕込みが
行われるわけですか…映画はここで終わりを迎えますが
自殺しようと拳銃を口に加えた若い男の意志が、他人を思った故の行為
でも自分を思った故の行為でも、この第2ステージでその行為の理由も
露にされ残るか殺されるかが判りそう。どちらにせよ待つのは自らの
意志など反影を許されない無残な姿なのでしょうね。死のうとしたのに
生かされた皮肉と死ぬ為だけに生かされる困惑を抱えた心理状態に加え、
その先どんな実験が待ち受け、どう人間兵器として完成に至り、
どんな使われ方をするのか。………想像も出来ない恐ろしさ。
でも映画として結末は知りたいかも…。

はじめに記した「みんなゾンビみたいになっちゃたりしてな」。
見終えてみてこう言ったニュアンスも当ブログ的にはなるほどと
一例として番外的にゾンビ的観点からも括ってみましょうか。
ゾンビはヴードゥの儀式に於いては自らの意志と社会的存在を奪われ
操られた存在と示す事がありますよね。ロボトミー手術や洗脳に
そう言ったニュアンスは多く観られますが、この本作は当ブログ的には
「新たなゾンビの作り方」を示されている様で興味深く観られました。

観た感じサスペンス感もホラー感も淡々とた印象で、
あっさり見終えましたが、その実、全て事務的な処理と思うと
かなり気味悪くなって来ました。熱を帯びさせない演出効果なら
まんまと術中に嵌っていますね(笑)


この不気味さは支持したい、なかなかの秀作と観た。


>画像捕獲BDより。

さて、ついに日本版ソフト発売となりました
「ザバイバル・オブ・ザ・デッド」!!!!!

ゾンビの行動に対する“新事実”にもっと物議を醸しだすと思って
いましたが、「大いなる西部」をモチーフにした人間同士の対立を軸に
語られたり、とにかく受け入れ難い、新鮮味も無い、といった感想も
いつもながら多いですね。結局は好き好きですから絶望するしないも
心持ち加減当人次第しかたなし。新鮮味が無いと記されるのはある意味
正しいのかも。でも新鮮味が無い=“新事実”でそう言われているのかは
定かではありませんが。解ってはいましたが収録されたメイキングでも
ロメロ監督自身の口から“その事”が語られ、言われてみれば
ネタとしては「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から
描いていた事柄だったワケですし。

私はBD版を捕獲、劇場鑑賞時に抱いた私の感想の確認も含め
恐る恐る観ました(笑)。当ブログでは「ランド…」の感想時で
ロメロゾンビ作品を全て取りあげたので一旦の結びとしましたが、
ぼちぼちほどいて行きましょうかね(苦笑)。
書きたい事も思い込み(笑)もまだあるし。

☆以下、内容に触れています。

本編/本編コメンタリー/メイキング/インタビューと
一通り目を通しました。物語は至って単純、この期に及んで意見対立
人間のいがみ合いが最後の最後までしつこく描かれ共倒れ、島に
おびき寄せられながら住民に翻弄され結局脱出すると決めた主人公達の
無駄骨感もシビアな秀作だと思います。劇場鑑賞では表情のある
自然環境豊かな島という印象は受けましたが改めてBDで観る
自然の雄大さは季節感を醸し出していてなかなか美しくいい感じです。
劇中、海上でフェリーから観た島の上に輝く月の映像は
CGじゃなかったなんて本当ですか?…美しすぎる。
メイキングでは島での撮影は過酷を極めた様でしたが、
こうして届けられた映像は“ノーテク”感を充分に伝えるもので
雰囲気もよかったのではないでしょうか。島の気候のせいか全体の
湿り気具合も鬱蒼とした気配で質感がよいです。悪天候に悩まされ
時間も無くなり満足のいく映像があまり撮れなかったと語られて
いましたが、それも作品を制作する上でのファクターですから
その悪条件下で作られた作品と思っても見事な出来映えではないかと。
製作自体は時間の無さを言い訳には出来ませんから、必要最低限な
部分は押さえ、さらに追加シーンも撮影されたりと“完成”の為に
出来る限り尽力しようとする監督の姿勢には、私自身見習わないと…(汗)

コメンタリー、メイキング、インタビューの中で今回本編で
ピックアップされた「人間以外も食べるゾンビ」の事について
ロメロ監督自身の言葉で何かしら語っていないかと耳を欹てて
いましたが、取り立てて詳しく語ってはいませんでしたね。
それでもメイキングで「ゾンビは人間以外も食べるよ」と言う言葉は
聞く事が出来ました。しかも「ナイト…では虫を食べているし」と。
やはり「ナイト…」のあのシーンへのこだわりみたいなモノが常にどこかに
潜んでいたのでしょうかね。「見かけないのはゾンビは動きがのろいから
捕まえられないせい」とも語られ、となると実はゾンビは発生当初から
人間以外も食べていたと言う事をほのめかして来た感もあります。

そうだったのか…
ゾンビは始めから人間以外も食べられたんだ。


「ナイト…」を観るに作品からのニュアンスとしては伝わって
いましたが、これは監督自身の口からはっきりと設定として示された
新事実ではないでしょうか。(他のロメロゾンビ作品のコメンタリー
でも“虫食い”が話題として上がっていた様な気もしますが、
何の作品でだったか思い出せていませんので未確認ですが)。
いやはややってくれましたねロメロ監督。当ブログでは“虫食い”に
関して「当人の生前の記憶に基づいた何らかの作用の可能性」と解釈して
いましたが、これは改めないといけませんね。疑問に対しての答が
出るのは面白いです。「ナイト…」で石で車のガラスを割ったり扉を
木片で叩いたゾンビが「死霊のえじき」のバブによって存在意義が示された
事もありますから、全ては「ナイト…」からすでに始まっていたと捉える
のも、壮大なサーガとして全てが繋がって来る様相も、また面白いです。

今回BDで改めて観なおしてみて劇場鑑賞時は特に気に留めず
すっかり忘れていた部分がふたつ発覚しました。
ひとつはコメンタリーで気付きましたが“串刺し生首”が有色人種のみ
だった事…危機的状況に陥った人々が偏見と差別を爆発させていたなんて
いやはやなんとも恐ろしく強烈なメッセージ。そこ劇場鑑賞時に気付か
ないといけない所だったのでは?(笑)BD版鑑賞でシビア感プラス。
そしてもうひとつ…

…これ大事かも?

なんと帽子を…!!
帽子も、食べてましたね!!
…まさか、 実はなんでも食べちゃうのかな(笑)

消化器のホースも進んで銜えていたし。
人間の臭いが判ると言うニュアンスもさり気なく新事実だったり?

それはそれで不可思議な展開を見せて来そう。今後の展開をさらに
期待したくなります。現時点では私の人類飢餓絶滅説も首の皮一枚で
かろうじて留まっている感じ(苦笑)。危なっかしい仮説だな(笑)
本編で知恵をつけて来たと強調するあたり「ランド」の前例もあるし
食に加え知恵も人間を滅亡に導く為の何かしらのアプローチ
だとしたら“知恵”と“食”の間にあるのは“狩り”か?
全く予想出来無ないまさかの展開もありそうです。
共存か、人類滅亡か…そしてあるいは真打ち第3の選択肢の登場か?
そう言えば本作、奇跡を待つとかいつか治療法が見つかるかもと
いったセリフが印象深く耳に入ります。…もしかするとまさかの
治療方法で解決、ゾンビ一掃なんて事が…?????
観れば観る程、頭を抱えてしまいそうな事ばかり脳裏に刻まれる。
終結に向けての糸口とも言えそうなキーワードがいくつか出ていると
言う事は確実なのかも知れませんね。一体どの方向へ進むのだろうか。
…内容豊富で面白すぎる。(笑)

タイトル「サバイバル・オブ・ザ・デッド」…数多あるタイトル候補の
中でいつどうやって決まったのか誰も憶えていない…そんな判らない
冠を堂々と被った、文字通りまったく先が判らない作品。
冠は必然か、あるいは偶然か。行く末を見守りそれもまたまた一興。

…やはり傑作と観たい。


今後いったいどんな思惑が待ち受けるのか!!
さらなる結果が待ち遠しい!!


>借りて来たゾンビ。

ゾンビと言えど男性諸君ならば気になりませんか?女性ゾンビ。
え?そんな奇特なヤツはいませんて?(笑) もとい私にとっては
ときめきを与えてくれたそんな女性ゾンビ達がいます。
新しい所で言えばロメロ監督作の「サバイバル・オブ・ザ・デッド」の
馬を駆る女性ゾンビに神々しさを見、「ランド・オブ・ザ・デッド」では
ゾンビの群れに加わっているソフトボール(?)コスの女性、
そして仕草がかわいらしい「ゾンビーノ」のタミー、
言わずもがな「ゾンビ・ストリッパーズ」の踊子の面々に、
日本からは「ステーシー」のかなちゃん他少女ゾンビ達。
興味深い存在感を放ち心動かす…そんな素敵な彼女達。

そんな事もあっての本作、期待いっぱい胸いっぱいで鑑賞(笑)

☆以下、内容に触れています。

始めの方で私の大好きな一人芝居、動物に襲われてアタフタする態が
登場。ゾンビ化液にボチャンと落ちてしまったリスが通行人を
襲います。なんだろう、ワクワクします(笑)
やはりジェフリー・コムズ氏にブルース・キャンベル氏も通った道
だからですからね?感慨深くもなります。

チアガールという事なのでもちろん女性ソンビは
ぞろぞろ出てくれるだろうと期待しつつ見始めます。
チアガールと言えば元気溌剌、活発にして躍動的。
しかしながら…

チアガールゾンビは張り切らない(笑)

スタンダードなのろのろ系ゾンビ。ですから当然です。
ぐだぐだのチアリーダーも相反して一興。
それでもゾンビ化した彼女達、昨晩の私服姿から翌日の早朝練習までに
チアコスに着替えたんでしょうね。チアリーディングの練習に励もうと
するなんてかわいらしいじゃないですか。うん、可愛らしいですよ。

レズビアンらしき女性は切断されてしまった女性ゾンビの頭に
化粧を施すという乙女心を発揮。これは雰囲気よいです。
マリファナ欲しがるのは、生前の思いの繰り返しでしょうか。

小屋の使用人がゾンビに噛まれた後、メキシコに逃げて頭を丸めて
ジャングルで暮らそうと旅立ったせいで、使用人の辿り着いた町は
ゾンビ禍に包まれると言った締め括りもこじんまりとした印象ながら
お決まり感を醸し出して、不安ながらも妙な安堵感(笑)

で、こちらのゾンビ達、なんと虫や猫も食べる。
「サバイバル・オブ・ザ・デッド」を見終えた後では
当ブログ的には危機感も膨大。
…となれば結構恐ろしいゾンビ態なのか!?
それは「サバイバル…」後のロメロ監督の思惑次第ですが。


及第点には及ばずながらも
Z級のノリがおかしな脱力系ゾンビ作品でした。


>画像、チラシ、前売半券より/劇場鑑賞(3D)

アリス・イン・アンデッドランド
不思議の国ならぬ死者の国で抗うアリスのお話は
ついに新たな局面に突入。前作から続くT-ウィルスに冒された地球上で
縦横無尽に展開する生存者探しの旅で待ち受ける謎、謎、謎…。
アラスカを目指したクレア達は無事なのか?
汚染の無い場所…食料とシェルターを有するアルカディアはどこに?
滅びかけている地球上でアンブレラ社は何を企んでいるのか?

私はゲームをやるとのめり込みすぎて人間性を失う恐れがあり(笑)
プレイはやめているので、映画としてのみ楽しむこのバイオシリーズ。
なのでゲームの設定やキャラをどのように加えているのかは
知りませんが、バイオハザードと言えば、要なのはアンブレラ社の
傍若無人と様々な実験に開発、そしてT-ウィルスに於ける多様な
産物でしょうか。本作も過去の副産物に負けない異形のモンスター達が
登場し荒廃してしまった近未来を地獄絵図と化すのに一役買って
世界観を楽しませてくれます。

我が国からは歌姫中島美嘉さんが登場しオープニングを飾っています。
登場シーンは一瞬でシンプルなのですが、そのゾンビっぽさは本編では
断トツの存在感と形相の恐ろしさで攻めて来ます。個人的な話ですが
私は眉間の皺フェチなので、つるんとしたオデコに入る
亀裂の様な裂け目に何故か妙な感動を憶えてしまうのですが(笑)
斯く言う中島美嘉さんの亀裂も美しくて良いです。
本編では見られませんが。

余談はさておき、T-ウィルスの猛威は止まる事を知りません。
人間を死に至らしめアンデッドと化させ蘇らせた後も作用が
続いているのか、あるいは新たなウィルス散布でそうなった新種かは
定かではありませんが、ゾンビ達さえ全く新しい異形な存在へと変貌。
前作で登場した猛スピードアンデッドを凌ぐ厄介さです。
なんでしょうかアレ。アンデッド犬も負けていません。

物語は前作を次いだ内容。とは言え砂漠と化した荒野から
焼け果てたビルの建ち並ぶ天使の街Los Angelesへと移り
世界の終末感は深さを増した様。このビジュアルは砂漠より
遥かに良いです。そして路地を埋め尽くすアンデッドの数たるや
どこから沸いて出るのかシリーズ最多を見せ壮観。

☆以下、内容に触れています。

さて、前作の終わりでアンブレラ社東京支部に宣戦布告を告げたアリスは
アリス達を伴い殴り込みをかけて来ます。よかった…これ重要でしょう。
前作から想像しうる観たかったシーンのひとつです。(数は微妙でしたが)
アレだけ用意されていたアリス達の動き回る猛攻を描いてくれた
オープニング。死も厭わないアリス達の決死の姿は心揺さぶられました。

とは言え、全体的な印象はザックリとしていて物語も投げかけに終わり
観賞後も一個の映画としては物足りない不完全燃焼さを抱いてしまい
ました。1では社内に蔓延したT-ウィルス封じ込めと抗体争奪戦、
2ではT-ウィルスの地上汚染とウィルス開発者の娘の捜索、
3はT-ウィルスを体内に宿しながら強さを増すアリスの解明と実験…
と言った展開でそれなりにホラー要素もあり一段落を見せ物語も
成り立っていた感がありましたが、4のアフターライフは、
生存者の救出劇が軸ではありますが、クレア達の行方や
アルカディアの正体とか、描きどころは押さえているのに
どうしてか内容がスカスカな印象。アリスの力が喪失し、
ゾンビに噛まれ感染する等の心理的な恐ろしさまでも無く、
謎の撒き散しとスローモーションの多様のせいか、
鬆が入ってしまった印象。…煮詰めすぎて穴が開いてしまった
のでしょうかね(笑)。フル3Dやファントムと言った高性能カメラの
技術や映像に終始し、意匠やら脚本の存在は成りを潜めて
しまった感じも受けてしまいました。気にしている監督だけに
ちょっと残念。及第点には届かず…(汗)
…それも新たな映画作りのスタイルとして、
新章の開幕と言う位置付けならば起承転結の“起”として、
そう言う意味合いも含め、今後のしっかりとした完結を期待しています。

ここへ来てあの女性の登場?
謎まき散らし続編作る気満々のエンディングでしょうね、アレは(笑)。


新生アリスの冒険は新たに始まったばかり。
もっとゾンビ態バリエーション描いて欲しいですね。
続編待ってます。

バイオIVもなかなかのアクションは見せているのですけれど
インセプション」と「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」を観た後では
どんなアクションも霞んでしまうのかな(笑)


>仮て来たゾンビ。

「悪魔のいけにえ2」「デビルズ・リジェクト」のビル・モーズリー氏が
主演で話題にもあがる、テロ行為を扱ったゾンビ作品。
共演はご存知「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記」で
バーバラを演じたパトリシア・トールマンさんで、なんだか
久々にお姿を拝見出来て感慨深く嬉しかったです。

とあるラジオ放送局、100万人が耳を傾ける人気番組の
DJローガンはテーマを決め電話を介しリスナーとのやり取りを放送。
電話相手の一人が町がパニックに陥っていると伝えると、ラジオ局の
周辺も不穏な気配が流れ、TVではアメリカのいくつかの町でテロ行為が
起き、撒かれたガスにより人々が狂暴化したことが伝えられる。
家族を心配したローガンはアシスタントのギルに安否確認を託し
放送を続けるが、その頃ラジオ局に忍び込んだ人影がローガンのいる
ブースに近付いていて…。


ゾンビ態は毒ガス吸引で発生し、噛まれたりの2次的感染もあり。
攻撃は速いです。動作はちょっとおかしな感じで人間とは違うと
言う存在感をアピールしています。

☆以下、内容に触れています。

明らかにテロ行為と謳ったゾンビ態は珍しいのではないでしょうか。
しかもゾンビと化している時間をコントロール出来るという新技術です。
数多ある作品でもゾンビ自身を操る事はなかなか難しいとされて
いますが、活動出来る時間を制限出来るとなればなかなか優れている
毒ガスと言えそうです。これによってゾンビは利用できる
兵器としての可能性がグンと上がります。兵器開発したけれど最終的
には収集が着かないなんて事態に陥るケースはこれでもかと言わん
ばかりにゾンビ映画にはよく登場するパターンですが、きっちり事態を
コントロール出来、しかもちゃんと終息に向かうなんて、思うに
相当たちの悪い兵器が出来てしまったものですよね。

特筆すべき点はなんと引っ掻かれてもゾンビになってしまうという
恐ろしい点でしょうか。どういう事でしょうね引っ掻かれてもゾンビ化。
引っ掻かれて変身は狼男の定番でもありますが、私はなぜか子供の頃、
ゾンビになってしまうのは噛まれるか、あるいは引っ掻かれるかすると
記憶していて、なぜそう記憶したのか今だに解らなくて狼男物と混同して
いたのかも知れないと思う事にしたのですが、2005年制作のとある
ゾンビ映画で引っ掻かれてゾンビ化するシーンが出て来て、もしかすると
まだ他にゾンビ映画として存在しているのではと、期待もしています。
私の記憶では忘れていなければ本編を合わせると2ケース目、
どなたか引っ掻かれてゾンビ化をご存知でしたらご一報下さい。

…で本編のお話は、その兵器を製造したのは誰か?…と言う事に
なりますが、その点では結構シビアな解釈で怖い面を浮かび上がらせ
映画として評価したい部分でもあります。国家反逆を目論む組織か、
はたまた国家が特定の存在を忌むべく仕組んだ行為なのか…
ゾンビ映画的セオリーの皮肉めいたニュアンスも効いています。
疑わなければならない国家ってきわど過ぎますよね。我が国は大丈夫?

作品的にはゾンビの蔓延る町にバイクで奔走し実況生中継と言う
視点も面白かったです。群れる感じもそれなりに満たしていたので

個人的な評価としては及第点は越えていました。



>何年か前に衛星より受信。
DVDはBOXセットの1本としてのみ鑑賞可?

6500年に1度、地球に大接近する彗星…
一大イベント世紀の天体ショーに人々は浮かれ気分。
しかし一夜明けると世界は一変していた。
あれほど賑わっていた人々の姿は無く閑散としていて
普段なら見かけるはずの子供たちの姿すらない…。
一体何が起きたと言うのか?
残された女子高生姉妹はこの局面をどう切り抜けるのでしょうか!!


ゾンビ率は低いながらもいわゆる“ゾンビ映画のセオリー”を
踏まえ、小洒落たラストも含めこれがけっこう味わい深い。

☆以下、内容に触れています。

映画館の一角で仕事中(アルバイト?)にもかかわらず
お客の為に置いてあるゲーム機をやり続けている18歳の女子。
彗星が来ていても一緒に働いている男に言いくるめられ
淫靡な関係に興じ、映画館に泊まり込んだおかげで彗星の影響を受けず
助かってしまう。外で彗星に浮かれていた人々は服だけを残し
無残にも砂塵と化す。異変に気が付き帰宅すると、
父親と再婚した義母との家庭環境が嫌で倉庫に隠れていた妹が
助かっていて、ラジオの放送が耳に入ると放送局を目指した。
放送局には生き残った青年ひとりと出会い、ひとときを過ごすと
妹は多感な時期で青年を巡り姉とガールズ的なトークの色恋沙汰。
…脳天気に見えるけれど、その実それも一つの現実的行動。

世界が変貌しようがその道の学者や研究者で無い限り、
末端の一般人てきっと出来る事ってたわい無い事だけで
その日をただ生き抜くしか出来無いのが現実的かも。
調べ様が無い事は当然判り得ない。だから出来る事だけやる。
出来る事を増やして行く。そんなものかもしれない。

ゾンビらしい存在は3体のみ。
とは言え死者が蘇ったわけでは無く彗星の影響で干涸び始め
飢えに苦しんでいる様子。なので喋るし意志もあり、動きも早い猛進系。
それ以外のゾンビ態はその干涸びる過程にある人物の登場と、
後は夢の中に登場する怪物的形相のゾンビが出て来るのみで
殆どの人類が砂塵と化し消えた世界でもあるのでゾンビ率は非常に低い。

しかしながら、被災してしまった人々とは言え生き残った人々が
我が身可愛さに敵対し銃撃戦をおっぱじめたり、科学者達が自身の
症状を改善させたいと健康な人々を捕らえては薬で眠らせ続け、
血清を作る為の単なる血液製造機械として扱う等、人を人として
扱わない体たらくぶりが人間同士の確執を醸し出し、人類が滅亡の
危機に瀕しゾンビが蔓延る世にあってなお人々が争うと言った、
ゾンビ映画で描かれる事が多い印象の“いわゆるゾンビ映画的セオリー”
を忘れていない部分も微笑ましかったりもします。

人類滅亡の危機からか、または気の違った科学者達の横暴も経験した
からか、その時その時の欲望を押さえずに気のまま生きて来た女子高生が
文明を維持しようと、あるい社会のルールと言った道徳を
この期に及んで守ろうとする姿は、健気で可愛らしい。
…とは言え、技術力も知識も不備な女子高生にそれらがこなせるか
考えると難しい面もありそうなので、若気の至りにありがちな
あまのじゃく的な反逆行為のニュアンスと取れなくもなく、
世界がおかしいならば私はまともだと言わんばかりのその相反する行為が
彼女の娯楽でもあったりもしそうで結局の所明けても暮れても
はっきりと言えるのは脳天気と言う事だけなのかも知れない。
そこもなにやら皮肉めいて面白かったりもする。

それでいいのかも…充分に生を謳歌してくれそうな勢いです。


面白いなぁ、若いって(笑)…今では遠い記憶の彼方。
…良作だと思う。



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