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“ゾンビと楽しく過ごそう!!” を標語に日々ゾンビとの接し方を摸索しているブログです。「ゾンビ保護区」を目指し出会ったゾンビ達の観察記録や創作ZOMBIEまんが&すけっち他、好きなホラー映画やお気に入り断絶映画の事等気まぐれに更新しています。
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なんとなくつぶやいています。



手持ち無沙汰に一コマゾンビつぶやき
「TWITTER OF THE LIVING DEAD」
などと気がむいたらやってたり(苦笑)
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kindleでも読めます
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「ゾンビと暮らす。(仮)」
☆自作ゾンビ物語
[portrait of the dead]
めざせ!! ゾンビ小説家!!

ゾンビが好きすぎて自作のお話なんか
拵えております。興味のある方は寄って
みて下さい。とは言え、なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さいね〜。
ひとまず秘かに裏道へと進みます。
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ジョージ・A・ロメロ監督作。
☆ゾンビ新時代到来の息吹を最後に…
ロメロ監督の思惑は果して…?!



当ブログ的ロメロゾンビ考察一覧

☆2017年7月16日に肺ガンで
他界されてしまいました…
この世にゾンビを放ってくれて
ありがとう・・・
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☆「ゾンビ百人一首」
作者の青蓮さんのご厚意で拝読中です。
百人一首から紡ぎ出される
ゾンビ物語の数々。
一節が非常に短くちょっとした合間に
読めるので、育児の傍らにも最適(笑)
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日本に於けるゾンビ映画に新風を
吹き込む気鋭doragodonさんが挑む
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当ブログの感想はコチラに。

予告編1予告編2

doragodonさんのブログはコチラから。
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不定期更新 「ZOMBIE vs. BABY」


「生ける屍対赤児/目次」
「産まれて間もない赤児」と
「死して間もないゾンビ」との比較検証。
最新コメント。
☆コメントは承認後公開となります。
「プラナリア・プログラム」
☆続篇思案中にて。
切っても切っても分裂・再生を繰り返し
てしまう特殊な肉体を持った女性を
描こうとショート漫画と連作イラストの
シリーズ化目指し展開中。

血が多いので表立っては反転で投稿。
15歳以下は画像クリック不可です。



第1話(2P漫画)はコチラに。
イラスト展開はコチラからご覧下さい。
「すろ〜ぺ〜す・ぞんび君」
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▼現在第4話(番外編)まで完成。
↓第2話はR-15なので
15歳未満の方はご遠慮下さい。

→第1話はコチラから
15歳以上の方は第2話をドウゾ
第3話第4話(番外編)

▲新キャラゾンビの
「カワナシノカオくん」
いつの日かぞんび君と対面します。
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「Cafe of the Dead」ver2.0

↑表紙&本文1ページ漫画掲載。
ゾンビカフェ委員会様HPで電子版閲覧可

↓特製予告漫画

南瓜金助参加コミックス全目録
参加同人誌紹介。
☆駕籠真太郎先生企画監修
うんこ100選
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1頁うんこ漫画「美女内臓カレー」を
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興味のある方は是非お手にどうぞ!!
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☆ゾンビカフェ実現を目指して

↑ゾンビ布教フリーペーパー
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「ゾンビカフェ委員会」様のHPです
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死霊の南瓜金助
性別:
男性
職業:
自称ゾンビ画家
自己紹介:
ホラ〜映画は好きでゾンビにも興味はあったのですがリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)を見てからというものモノスゴク好きになってしまいました。好きと言うだけでマニアックという程の知識はありませんけれど。そんな訳でゾンビ熱発症からは日が浅いのですが、以来、ゾンビ漫画家になるのが夢です。「南瓜金助」と言うペンネームでちょっとした漫画を描かせて頂いたりもしていました。
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ゾンビの事だけ考えて暮らして
みたいなぁ(笑)。…でも年に
一度のカボチャイベントは
外せないけれど(苦笑)

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>衛星より受信。
劇場版、DVD版と同じバージョンかは未確認です。

断絶袋小路第2回目、「記憶の棘」。
この行き着く先の想いは相当なものでした。
監督の手腕に打ちのめされ、展開に打ち砕かれました。
とにかくニコール・キッドマンさんが鮮烈に美しい。
お相手はキャメロン・ブライト君当時11歳。
なのに、その大人びた存在感にも魅了されます。


☆以下、ネタバレありです。

信じられない現実に、ポツンと置かれた信じたい奇跡。
心を許せたのであろうたった1人の存在。
その存在を失った事の恐怖を2度も味あわされてしまう
純粋すぎる故の、悲しすぎる、手の届かない愛。

物語の展開は遅々として、まるで進まないかとも思ってしまう程、
時間の進行を忘れてしまったかの様なゆっくりと描き込む演出方法は、
感覚的な技でぐいっと引き込まれました。

点と点をつなぐ、さりげなく流れる音楽が
(前振りのせいか)小鳥のさえずりにも似た希望溢れるような、
胸を躍らせる旋律にも関わらず、全く逆のイメージで展開する構成に、
いじわるな意図を深読みしてしまう程、やられました。

「他に好きな人がいたみたいだから、僕は生まれ変わりじゃない…」
なんて誠実で切なすぎる台詞…(涙)。
本当に彼か、また、男のコの憧れ故の悪戯か。
両方とれてしまうようなぼやけた脚本好み。
配役はとても良かった。

たった一つだけ突き出た棘…
それに触れ、そしてお互い傷つけてしまった棘。
邦題も含め好印象です。…いや、満点でもいいかな。


音楽も秀逸。
淡々としながらもこの音楽無くしてこの作品は語れない、
そんな気さえする重要な要素。
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>コレクターズ・エディション所有。

たまには個人的なお気に入りの作品の事も
書いてみたいと思いまして「断絶袋小路」なるカテゴリーを作成。
ホラーでもないのに映画鑑賞後に於いて、
無性に不安になったり、虚脱感に陥ったり、
奈落の底に突き落とされた感じやら
行き詰まった感じや、後味の悪い雰囲気だったりと、
終末観を漂わせて来る作品は、ホラー作品でない分、
よりある意味怖くて感慨深く好みだったりします。


まず始めは、文字通り。
「断絶」…いや、素晴らしい邦題。様々な断絶…深い。
黄色い車の映画として子供の頃TVで見たような気がしていて
DVD化で観てみたのですが観ていなかったみたい。
内容全く憶えていないし。でも大人になって観て良かった。
子供の時分じゃこの面白さは理解出来ていなかったと思うし。

原題はまんま訳すと二車線舗装道路と言う事で
カーレースに明け暮れるある若者を中心に話が進む。
時は70年代初頭、当時のありのままの姿が描かれているらしいですが
そう考えると今よりもかなり無防備であけすけ、不安感あり。
言葉無く淡々と状態を受け入れ、流れに身を任せる事の
尋常ならざる雰囲気がなぜかしらたまりません。
この全編に漂う虚脱感はピリピリして痛い。

'55年型の色あせたシボレーを駆るすり切れそうな若者二人に
対するはピカピカポンテアックGTOで旅するこぎれいな中年一人男
このコントラストも行き場の無いもどかしさがあって
雰囲気が凄くいいんですよね。そんなところへ
一縷の希望が湧き出て、未来への期待を抱き
人生を考え始めたりする…あぁ、いじわる。


そしてラストシーン…この男達の物語の終わり方は
こうしないと途切れないなんて、これは相当果てしない。
…痺れました。

この作品好きな人、いるかな?
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2010/10/13
クリストファー・ノーラン監督の全作品の感想を書く事を目指し
削除した別ブログから以下の記事を転載しました。
愛するのも、希望の光、正義のシンボル…全てを犠牲にしなければ
ならなかった、自らの信じる道を突き進む闇の騎士。
この断絶ぶりは悲しく恐ろしい。(断絶袋小路番外編扱い)
=================================


>画像、チラシより

☆以下、内容に触れています。

前作「バットマン ビギンズ」にも言及していますので、
興味のある方は両方ご覧になったあとにお寄り下さい。

私の映画歴の中で
こんな思いをした作品には初めて出会いました。

悲しくてでも、逆に嬉しくてでは全くない。
見開いた目から涙が出て来る。
ラスト1分、ただただ悔しくて、涙が溢れる…。
ジョーカーの存在はそれほどに凶悪。
タイトルからも名前を奪われたと思える程に。

前作「バットマン ビギンズ」で描かれた、
現実味を帯びた世界観と演出は健在で、
それ故にジョーカーの存在が際立つ!!
想像以上に過酷で非道な精神。
理不尽程恐ろしいものは無いかと思わせる、
悪としての存在感はずば抜けていて身震いしていた。

個人的に、ヒーローものでよく目にする萎える瞬間と
言うのがあって、コスチュームを纏っている時に
マスクを脱いだり、破れて素顔が見えると言う描き方が
時に滑稽に感じたりしてしまうのですが、
本シリーズにはそれがありません。
象徴を大事にすればこその描き方とも感じています。
特にヒースさんの素顔を晒さない
ジョーカーに徹する気迫もしびれた。凄い。

バットマンと言えば蝙蝠、鳥でもなく獣でもない
どっち付かずの印象を持った特性は、前作で
殺しもしないが助けもしないと言う二面性を
取り入れ存在感を醸し出して来ましたが
本作では悪人からも狙われ、警察からも追われると言う
存在となる事で描き出し、脚本にも感服。

前作ではバットマンは恐怖因子に太刀打ちする
恐怖因子として登場し、単なる勧善懲悪に留まらない
異質感を出して来ましたが、本作では前作のラストで
ゴードンの懸念した世界がそのまま現実化してしまい、
最悪の状態を招いてしまう皮肉めいた状況に
陥ってしまう訳ですが、それがどんな結果を招くのか
という恐ろしさも感じさせ世界観を娯楽に
留めさせない作品に仕上がっている印象でした。

来日時にTV番組で撮られたインタビューで
クリストファー・ノーラン監督はこの作品を
「続編は考えていない」という含みで語っていました。
続編を作るとなると本作を超える作品が期待されるし
相当な難題と思いますが、このままではダークナイトと
なったその後が気になり過ぎます。
秘かに期待してみます。

あまりにも悔しかったので
パンフを買うとき「ダークナイト」とは言えず
「バットマン下さい」と言っていました。


ヒース・レジャーさんが息づかせたジョーカーの名演、
心に刻み込まれます。


…傑作。

映画版の作品を観た限りの印象という事を
付け加えておきます。

オフィシャルサイト→ダークナイト

音楽も完璧に嵌っていました。


>画像、チラシより。

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2010.09.12
以下の記事は別ブログに記載した記事の再録です。
そちらのブログは削除しましたのでこちらに移動しました。
カテゴリーは「断絶袋小路」としますが記事的には
古いものなので番外編と言う事で。
親子三代に渡る欲にまつわるおぞましさ極まれり。
ラストエピソードの自らに課した壮絶な断絶ぶりは劇場で
みた時身震いした程でした。凄まじい傑作。
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剥製師と言う副題が物凄く気になっていて
やっと、観に行けましたが…不思議な作品ですね。
何が面白いかと尋ねられると、率直には答えにくい…
物語的にも映像的にも、見る人を選びそう…
よって、人にも勧めにくい作品なのですが、
個人的には感慨深く凄い作品だったと言う結果でした。

猫好きには、酷なイメージもあり。

印象としては、ある人によってはあらゆる冒涜、
またある人によっては未知なる深層への挑戦と、
踏み込んではいけない領域と探究心のせめぎ合いの中で
いつの間にか止めどなく溢れる「日常では目に出来ないもの」を
垣間みさせられてしまっている…そんな感じ。

人に眠る開拓者魂にも似た思考力の限界って際限ないのかな?
欲求の表と皮の裏に何が潜む?

☆以下、内容に触れています。

1、性欲の果ての裏…
潜む遺伝子の片鱗を犯し、
夢を犯し、天に向け射精し、
信用を犯した男の最後。

2、肉欲の果ての裏…
喰い続けて肉体を犯し、
膨張に悦びを感じ、
只ひたすら肥え続け、
喰われた男の最後。

3、解放出来ない欲の果ての裏…
死と営み、人生を犯され続け、
存在に疑問を感じ続けた男の最後。


三世代に股がる限界と挑戦。
「生命の営みは子孫繁栄との永劫」に
「死してなお存在する永遠」と言う真反対とも思える
存在意義の逆転的発想は「生命の証」を曖昧なものにし
何故生まれ生きるのかと言う疑問を投げかけ、
全てにおいて本来あるべき姿とはかけ離れた
人故の独りよがりな行いに、
人としてのインテリジェンスの困惑を
観た気がしました。

男性器、豚の解体と内臓、そして吐瀉の連続を見せ
最後に訪れる究極の制作を、あたかも美しく感じさせる錯覚は
頭から煙が出そうになりました。


映画サイト→タクシデルミア ある剥製師の遺言
海外オリジナルサイト→TAXIDERMIA

余談。
シアター・イメージフォーラムの入り口にあった
ハンティング・トロフィーのガシャポンからは
イボイノシシが現われました。↓

>画像、チラシより。

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2010/10/08
以下の記事は別ブログに記載した記事の再録です。
そちらのブログは削除しましたのでこちらに移動しました。
カテゴリーは「断絶袋小路」としますが記事的には
古いものなので番外編と言う事で。
孤独な男の死後に発見された、たった1人で部屋の中でのみ
構築し続けた現実を断絶した可愛らしくも恐ろしい壮大な
一大叙事詩的異世界。凄まじい傑作を産み出した男の作品群と
周辺の人物達の言葉を収めたドキュメンタリー。
===============================

公式サイト

現時点で私にあるのは作品社より発行されている「非現実の王国で」の情報くらいなので全くの素人考え的印象なのですが、ヘンリー氏について語れるのも私の人生でもこれが最初で最後の様な気もしますので、それも踏まえてちょこっと書いてみます。

映画は主に、自伝からを含む人と為り、身近だった人達のコメント、ヴィヴィアン・ガールズの物語…の3つの要素からなるヘンリー・ダーガー氏を知る手がかりになるドキュメンタリーを交えた奇妙な構成。結局ヘンリー氏の謎(=真実)は本人に聞く以外方法が無いようでやはり亡くなってしまった事から術を持たないのでしょうし、結論を見いだす事が難しくドキュメンタリー部分としては若干弱い印象もありますが、「切り貼り」「透かし」「複製」といったヘンリー氏の「作品」をまさに「切り貼り」するかの如く使用したある意味贅沢なヴィヴィアン・ガールズのアニメーションはダコタ・ファニングさんの雰囲気の良い語りと相まって増々不思議な世界を築き上げていて興味深いです。

初めてヘンリー氏の「非現実の王国」を目にした時は亡くなった後発見された妄想世界と言う情報もあって、私も「踏み込んではいけなかった世界を覗き込んでしまった感」に襲われた一人でしたが、この映画を見る限り、秘密めいた「そういった」世界では無さそうなニュアンスも見て取れ、胸を撫で下ろしてもいいのかな、とも謎深まり。

孤独ではあったけれど肉体構造に対する描写に図鑑的的確さも感じられ場所がら足を運んだ情報量の山からは摘み出せない情報はなかったのでは?と思えたヘンリー氏の描写に対する疑問はこの映画においてなんとなく自分なりに解消出来たのですが、私の知りたかった事に関する直接的なヒントは無かった気がするので、やはり私も現時点では想像するしか無いのは変わらず…蝶の羽と山羊の角の混在の真意やら、小さなペニス(チラシにそう表記されているのでそのまま引用しましたが)はグランデリニアンの意図する対象に対しての護る為のカムフラージュかあるいはプロテクターなのかだとか。残された15145ページの物語をひも解きヘンリー氏の関わった情報を知り得たなら近づけるのかな?

…とにかく(私には)この創造力の凄まじさは身を委ねたくなってしまう程の誘惑とその「非現実の王国」について考え込んでしまう毒気を孕んでいて、さらにその創造力の一端を担う魅力(=困惑含む)を一つ増やしてくれた不思議な映画に出会えてしまった、と言う事になりそう。迷宮。


>画像、チラシより。

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2010.09.12
以下は他で書いていた記事の再録です。
そちらのブログは削除したのでこちらに移動しました。
カテゴリーは「断絶袋小路」としましたが記事的には
一番古くなりますので番外という事で。
彼女の負った、いくつかの恐ろしい思いは
私には想像も出来ない程の代物でしょう。
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ブレイブ ワン、観て来ました。
予想していたより深い印象。

☆以下、内容に触れています。

「許せますか、彼女の”選択"」と言うコピーが付けられている本作。
許せるか、許せないか。正義か、否か。賛否両論、問題作、娯楽作、
育った環境や置かれた状況において様々な意見を持つのも
映画の面白い所で、それは当然の事ですが、私一個人にとっては、
そう言った言葉だけでは言い放てない切実さが、
この作品から伝わって来ました。

強引な展開ではあるとは思いますが、
その中からストレートに映し出され浮かび上がる「脆さ」。
その一言が私がこの物語からもらい受けた言葉でした。

予告やPR番組を見る限りでは受けた暴力のあまり
身を守る為に次第に処刑人として悪党を退治して行く…。
そう言ったイメージを抱いていましたが、
それが強くなるという事ではなく、逆に
弱さから来る防衛本能故の物語なのでは?という思いが沸き
そんな繊細な、触ると弾けそうな映画、という印象を受けました。

とにかく脆い。暴力に対して肉体的に、
トラウマを感じてしまう精神的に、
ルールを無視して、拳銃を手に、護身用に、身を守る為に、
引き金を引く、失ったこころの穴、拒めない「思い」に反した仕事、
押し寄せる期待と非難、告白出来ない事実、復讐…。
登場人物に全てにしても、虚勢を張る、我を失う、
規則の中の腑甲斐無い自分…と、ただ淡々と、
脆さだけを浮き彫りにしてゆく演出、
置き換えると辿り着くのは、すべて脆さ故、なのかなと。

当事者でしか理解出来ない恐怖は、過敏で痛々しく些細な事で爆発する。
フラフラしたカメラワーク、突然のフラッシュバックなどで
解りやすく気付かされます。
実際、堪え難い暴力を受けた人は、その映像ですら、
震えがくるくらいの恐怖を感じてしまうのだろうな、と感じました。
切実で身につまされる感覚です。

製作に携わった方々が、この作品を「ブレイブ ワン」という名で
世に存在させてしまう“背景”が、身近に、或いは世界のどこかに
必ず存在しうる現実に、悲しく、不安で、やるせない。
極論を言いますと、この作品は「肉体的、或いは精神的に、
堪え難い暴力に身を晒されてしまった人だけが
評価出来るのではないか」と、
そんな気さえしてしまいます。
弱く、脆い、その結果故の一つの選択…。


…秀作。



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