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“ゾンビと楽しく過ごそう!!” を標語に日々ゾンビとの接し方を摸索しているブログです。「ゾンビ保護区」を目指し出会ったゾンビ達の観察記録や創作ZOMBIEまんが&すけっち他、好きなホラー映画やお気に入り断絶映画の事等気まぐれに更新しています。
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なんとなくつぶやいています。



手持ち無沙汰に一コマゾンビつぶやき
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などと気がむいたらやってたり(苦笑)
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ロメロ監督の思惑は果して…?!



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プロフィール。
HN:
死霊の南瓜金助
性別:
男性
職業:
自称ゾンビ画家
自己紹介:
ホラ〜映画は好きでゾンビにも興味はあったのですがリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)を見てからというものモノスゴク好きになってしまいました。好きと言うだけでマニアックという程の知識はありませんけれど。そんな訳でゾンビ熱発症からは日が浅いのですが、以来、ゾンビ漫画家になるのが夢です。「南瓜金助」と言うペンネームでちょっとした漫画を描かせて頂いたりもしていました。
私的暫定ゾンビランキング(〜2014)

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▲「ノウガマルミエちゃん」も
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ゾンビブログ紹介。
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管理人DM様/「ポップでライト」なゾンビ
ファンサイトを目指し備忘録的にゾンビ
ワールドを紹介。ゾンビ愛好家ではなく
ゾンビと戦う事にスリルや興奮を感じる
仲間を募集中との事。因に↑設置バナー
は私(カボチャスキ)が納品致しました。
最古記事。
ゾンビと歩こう…


ゾンビ、ぞんび、ZOMBIE…
ゾンビの事だけ考えて暮らして
みたいなぁ(笑)。…でも年に
一度のカボチャイベントは
外せないけれど(苦笑)

×

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>仮て来たゾンビ。

「悪魔のいけにえ2」「デビルズ・リジェクト」のビル・モーズリー氏が
主演で話題にもあがる、テロ行為を扱ったゾンビ作品。
共演はご存知「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記」で
バーバラを演じたパトリシア・トールマンさんで、なんだか
久々にお姿を拝見出来て感慨深く嬉しかったです。

とあるラジオ放送局、100万人が耳を傾ける人気番組の
DJローガンはテーマを決め電話を介しリスナーとのやり取りを放送。
電話相手の一人が町がパニックに陥っていると伝えると、ラジオ局の
周辺も不穏な気配が流れ、TVではアメリカのいくつかの町でテロ行為が
起き、撒かれたガスにより人々が狂暴化したことが伝えられる。
家族を心配したローガンはアシスタントのギルに安否確認を託し
放送を続けるが、その頃ラジオ局に忍び込んだ人影がローガンのいる
ブースに近付いていて…。


ゾンビ態は毒ガス吸引で発生し、噛まれたりの2次的感染もあり。
攻撃は速いです。動作はちょっとおかしな感じで人間とは違うと
言う存在感をアピールしています。

☆以下、内容に触れています。

明らかにテロ行為と謳ったゾンビ態は珍しいのではないでしょうか。
しかもゾンビと化している時間をコントロール出来るという新技術です。
数多ある作品でもゾンビ自身を操る事はなかなか難しいとされて
いますが、活動出来る時間を制限出来るとなればなかなか優れている
毒ガスと言えそうです。これによってゾンビは利用できる
兵器としての可能性がグンと上がります。兵器開発したけれど最終的
には収集が着かないなんて事態に陥るケースはこれでもかと言わん
ばかりにゾンビ映画にはよく登場するパターンですが、きっちり事態を
コントロール出来、しかもちゃんと終息に向かうなんて、思うに
相当たちの悪い兵器が出来てしまったものですよね。

特筆すべき点はなんと引っ掻かれてもゾンビになってしまうという
恐ろしい点でしょうか。どういう事でしょうね引っ掻かれてもゾンビ化。
引っ掻かれて変身は狼男の定番でもありますが、私はなぜか子供の頃、
ゾンビになってしまうのは噛まれるか、あるいは引っ掻かれるかすると
記憶していて、なぜそう記憶したのか今だに解らなくて狼男物と混同して
いたのかも知れないと思う事にしたのですが、2005年制作のとある
ゾンビ映画で引っ掻かれてゾンビ化するシーンが出て来て、もしかすると
まだ他にゾンビ映画として存在しているのではと、期待もしています。
私の記憶では忘れていなければ本編を合わせると2ケース目、
どなたか引っ掻かれてゾンビ化をご存知でしたらご一報下さい。

…で本編のお話は、その兵器を製造したのは誰か?…と言う事に
なりますが、その点では結構シビアな解釈で怖い面を浮かび上がらせ
映画として評価したい部分でもあります。国家反逆を目論む組織か、
はたまた国家が特定の存在を忌むべく仕組んだ行為なのか…
ゾンビ映画的セオリーの皮肉めいたニュアンスも効いています。
疑わなければならない国家ってきわど過ぎますよね。我が国は大丈夫?

作品的にはゾンビの蔓延る町にバイクで奔走し実況生中継と言う
視点も面白かったです。群れる感じもそれなりに満たしていたので

個人的な評価としては及第点は越えていました。


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ららぽーと豊洲内に在りますギャラリー
UKIYO-e TOKYOで開催された浮世絵展「納涼 妖怪・化け猫」。
浮世絵には全く詳しくなくても妖怪ともなればこの目で
間近に見たいというもの。かの有名な「源頼光公舘土蜘作妖怪圖」を
見る事になりその迫力には圧倒されました。

猫に変化と巧みに描く歌川国芳をはじめ
歌川芳虎、歌川国貞(三代目豊国)、月岡芳年、他が彩った
41点の浮世絵たちは幽霊、化け猫、鬼、河童、化け狸など姿を見せ
更に「死絵(しにえ)」と言う人気役者が亡くなった時に刷られたものには
役者が演じた芝居に縁ある妖怪たちまでが別れを惜しむ姿も見られ
こわい話が昔から親しみの在るものとして親近感を感じられもし、
楽しく、ちょっと悲しく、素晴らしい浮世絵たちでした。

開催は8月3日から8月29日まで。
……しまった、今日までですね(苦笑)

来年も会いたいな。今度は小冊子作って下さい。


>画像、チラシより。

14歳と称する少女リンは詩人の父親と二人で住んでいるが
尋ねて来る人々は誰も父親の姿を見た事が無かった。
誰もがその存在に不信を抱きつつも確信には至らず謎のまま。
家を貸している大家が地下室にしまっていた品物を取りたいと言っても
少女は地下室の扉を頑に開けようとはしない。
地下室にはいったいどんな秘密が?父親は本当に存在しているのか?
少女の身に、一体何が起きたのか…真相はいかに。


存在感の異質な子供をまとめてみようと始めた
「迫リ来ル子供」カテゴリーですが、本作はそれとはちょっと
ニュアンスが違いますけれど、少女の身に起こった数々の出来事に
対処しなければならない姿が悲し過ぎていじらしくも秘められた怖さが
ありましたので取りあげてみてもよいかなと。

主役の少女演じるは言わずと知れた後の名女優、弱冠14歳の
ジョディ・フォスターさん。個人的に魂のバイブルと化している
「タクシードライバー」での存在感とは違った健気で弱々しくても
地に足をつけた印象の演技は心揺さぶられました。そういえば
成長し彼女が「ブレイブワン」で「タクシードライバー」とは逆の
立場になった姿も感慨深かったです。

☆以下、内容に触れています。

秘められた怖さ…
毒を盛り自身を迫害する者を消さなければならない事態。
力ない少女が自分の身を守れるようにと万が一に備え父親が託した祈り。
恐ろしい大人たちに幼い少女が生き残る為に手をくださなければ
ならない様は残酷すぎて胸が締め付けられる。

マジシャン志望の青年との恋物語は刺激が強過ぎましたが
少女が、もしくは人が、人恋しくなったり自分では出来ない事もある
と言うある意味“業”としても一人で生きて行く事が難しい側面が
見え、そしてそれが頼もしいものであればエピソードとしては
安心に感じました。

魔術師がいれば、人を欺くのはお手の物。
少女の目にはこれ程頼もしく映る存在はいなかったかも知れません。
魔法使いと悲劇のヒロインのファンタジー的な世界観も垣間見え
それは現代の“残酷な顔を覗かせるおとぎ話”の様。


何度観ても胸が苦しくなる子供たち…傑作。


>借りて来たつけ回し男。

断絶袋小路第12回としてお送りしますは
前回感想を述べた「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督
デビュー作「フォロウィング」。本作の断絶ぶりは何と言っても
“つけ回す青年”が陥った恐ろしい事態でしょう。思いもよらなすぎて
ぐうの音も出ない八方ふさがり。これには私も青年同様やられました。

作家志望の青年は日々の時間を持て余し創作のヒントになるかと
通りすがりの人々の中から特定の人物を選び尾行する事を始めたが
ある日その内の一人の男に尾行している事を気付かれてしまう。
しかし男も人には言えない秘密を持っていてそれを聞いた青年は
いつしか男の言う秘密のスリルを堪能し始めるが、その先に
待ち受けていたものは…


クリストファー・ノーラン監督作のうちこの「フォロウィング」だけ未見で
1作だけ見逃しているのも何故か気持ちが悪くなって借りて来ましたが、
そうでしたか!! 早く見た方がいいと言う虫の知らせだったのかも(笑)
しかも運良く品揃えの悪い近所のレンタル店にあったし。
「フォロウィング」をご覧になっている方は「インセプション」を観て
その合致にもうすでに気付いている訳ですね。むむ、出遅れた感。

とは言え、私の場合このタイミングで見て良かったかも。
本作を「メメント」が評判になった頃に勢いで見ていたら大まかな
ストーリーは憶えていても登場人物設定やアイテムなんかは多分忘れて
いたでしょう。時間軸をバラバラにし構成した「メメント」の原点とも
言われている「フォロウィング」ですが言わば「インセプション」の前身
でもあったわけですね。オリジナル脚本“つけまわす青年”の物語は
第1の“コッブ(Cobb)という名の泥棒”の物語でもありました。

☆以下、内容に触れています。
「インセプション」の内容にも言及しています。

「インセプション」のレビューでノーラン監督は裏目節を際立たせる
演出をすると書きましたが本作「フォロウィング」でもやはりと言うか
当然というか、原点として裏目節がばっちり描かれていて
見終わった後まず頬が緩みました。流石です、感服です。

まずコッブと名乗る男が泥棒として出て来る訳ですが
本作のエンドクレジットで名がついているキャラはコッブだけ。
余程思い入れがあるのかと鳥肌まで立ちました。

しかも泥棒で偽装工作のプロと来た!!

さらにコッブに、人が無意識に集めた思い出の品を収める箱を
“自身の展示品”と称させ、別の場所で盗んだ女性物の下着を
忍び込んだ男の部屋に仕込み“災いの種”を植え付ける!!
その上コッブは濡れ衣を着せられ警察に追われているという話…。
これって深層心理と植え付けに逃亡犯とまんま“第2のコッブ”の物語、
「インセプション」の世界観ですよね!! ニュアンスは一緒なのに
構築を変えただけ…ノーラン監督は、時間軸を入り組ませて構築するのは
お手の物なのは「メメント」でも証明していますが、設定を同じくして
別の物語をも構築する技も見せてくれたとは、これまた面白いです。

この“泥棒コッブ”の前身を垣間みた事で異様にテンション
上がりましたよ。実際「フォロウィング」の驚愕のラストは
ただでさえ恐ろしくも物語として面白かったのに、
楽しさ倍増した感でなんだか得した気分です。


尾行クライムサスペンスの傑作でした。見事。

「インセプション」を見たけどこちらはまだと言う方は是非ご覧下さい。
または「フォロウィング」は見たけど「インセプション」はまだと言う
方は逆も然り。はたまた今後に“第3のコブの物語”を期待して
みるのもいいかも。「インセプション」DVD化の際は本作と
2タイトルセットでも嬉しい?…うん、嬉しい(笑)


>画像、チラシより。

クリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で挑んだ新作
「インセプション」。事前情報は“他人の夢に入り込んでアイデアを盗む”
という部分だけ知って観に行きましたが、実はそれはどうでも良く(笑)
クライムサスペンス感のあるスリリングでその実恐ろしい作品でした。

他人の夢に入り込み必要な情報を奪う企業スパイとして
活動しているコブ。新たな雇い主に依頼されたミッションは
最も危険とされている行為ではあったがコブにはどうしても
やらなければならない理由があり依頼を受けるのだが…。


クライマックスの中にクライマックス、更にまたクライマックスに
クライマックス的な構成が面白過ぎて頬が緩みっぱなしでした。
この大袈裟感は非常に好みです。ノーラン監督作は「フォロウィング
のみ未見ですが多くに共通しそうないじわるな展開が相変わらずで
巧いです(笑)。

☆以下、内容に触れています。

ノーラン監督作に多くに共通しそうな裏目節(怨み節ではなく裏目)が
本作でも炸裂し見事。このなんでもありの夢世界を単なる夢だからと
捉えるか現実的側面を見るかで評価が二分し、そう言った夢や幻覚
などの実際に起こっていない現象に影響される事を日頃どう思っている
のかと言う観た側のスタンスも露にしそう。

劇中では夢に入り込む為の技術の明解な説明はありませんが
深層心理に言葉が届く現象はマインドコントロールや
合図でおかしな行動を取ったりする催眠術で一端を見る事も出来そうで
絵的に説明すると本作の様なニュアンスになるのかも知れませんね。

クライムサスペンス感が強く、ミッションに成功となればこれは
深層心理の作り替えから人格形成に及ぶかなり怖い話で、
諸手を上げて喜んでもいられないのですが、その作り替えられた
人格形成における最悪の副作用も対象としつつ展開するので
作り替えが間違った行為として描かれている点も押さえ興味深い。
気付かないうちに心をコントロールされて過ごしているのは、気が
付いていないから気が付かない分タチが悪い。怖いぞこのニュアンス。

用意されたステージは5つ。
現実、夢、夢の夢、夢の夢の夢、夢の夢の夢の夢。
切迫した状況に落ち入りそれを補う為に更に深みに足を突っ込む。
この方法論がすべてをクライマックスに仕立て上げ見事に
全編クライマックス感を煽る。しかも現実以外のそれぞれのステージが
一つ前のステージの影響を体感しながら進んだり、参入している人物の
思いが突然現われたりの不条理感や、夢に入られた側の人間が
“体に悪いウイルスが体内に入った時に免疫機能が外敵を排除する”
かの如く防御する様も予測不能で面白い。

各登場人物にしっかりと名場面を用意した多面的演出も良かった。
車で移動しつつ銃撃されながらひたすら逃げ回るカーアクション、
無重力に落ち入ったステージで孤独に戦いを繰り広げる男、
殆ど真っ白な過酷な雪山で迫り来る追っ手との攻防、
生活感の無い無機質なビル群が並ぶ文化でありながらも虚無的な空間、
どれをとっても映画的に一級品な見せ所。
犯罪劇でありながらも醸し出す爽快感には感服。

ラストシーンは観客それぞれの印象に委ねる終わり方ではありますが
夢か現実かは安易に語る部分ではなくてどちらでもよく、
その場に自身の心がある事は確かで、一番手にしたかった瞬間が
そこにはあり、それを選んだ事に自身の覚悟を見、
物語の締めには相応しいと思いました。


映画的怒濤のクライマックスの連続。良作。
今後が増々期待大の監督、次は何を見せてくれるのでしょうか。


音楽はノーラン監督前作「ダークナイト」に続きハンス・ジマー氏。
特徴的な危険を知らせる汽笛のような音作りが静けさに響き渡る
けたたましさで緊迫感を煽って来て、さらにジマー氏が招き入れた
ザ・スミスのジョニー・マー氏のきめ細やかな印象の6弦が
荒々しさとのギャップを奏で聞きごたえがありました。


>画像、捕獲CDより。

まだまだ寝苦しい夜が続いていますね。
また私事の記事ですが、ぞんび君を描いてみましたので。

以前「ゾンビーノ」をみた時にタミーがやたら可愛らしく感じてしまって
自作の女のコゾンビのちょっとしたイラストとあらすじ
当ブログネタとして投稿した事がありまして、その時に使った
イラストが棚の整頓中に出て来たので、それをぞんび君のお話として
アレンジしなおしました。以前の投稿時の記事に書いてあるあらすじは
そのまんま自作ゾンビ小説(現在進行形)のネタになってますね(笑)

…と言う事わけで「ぞんび君」第4話(番外編)です。



「すろ〜ぺ〜す・ぞんび君」1話〜3話
第1話
第2話
第2話(15歳以下はご遠慮下さいバージョン)
第3話

(つづきはまた何れ)

>何年か前に衛星より受信。
DVDはBOXセットの1本としてのみ鑑賞可?

6500年に1度、地球に大接近する彗星…
一大イベント世紀の天体ショーに人々は浮かれ気分。
しかし一夜明けると世界は一変していた。
あれほど賑わっていた人々の姿は無く閑散としていて
普段なら見かけるはずの子供たちの姿すらない…。
一体何が起きたと言うのか?
残された女子高生姉妹はこの局面をどう切り抜けるのでしょうか!!


ゾンビ率は低いながらもいわゆる“ゾンビ映画のセオリー”を
踏まえ、小洒落たラストも含めこれがけっこう味わい深い。

☆以下、内容に触れています。

映画館の一角で仕事中(アルバイト?)にもかかわらず
お客の為に置いてあるゲーム機をやり続けている18歳の女子。
彗星が来ていても一緒に働いている男に言いくるめられ
淫靡な関係に興じ、映画館に泊まり込んだおかげで彗星の影響を受けず
助かってしまう。外で彗星に浮かれていた人々は服だけを残し
無残にも砂塵と化す。異変に気が付き帰宅すると、
父親と再婚した義母との家庭環境が嫌で倉庫に隠れていた妹が
助かっていて、ラジオの放送が耳に入ると放送局を目指した。
放送局には生き残った青年ひとりと出会い、ひとときを過ごすと
妹は多感な時期で青年を巡り姉とガールズ的なトークの色恋沙汰。
…脳天気に見えるけれど、その実それも一つの現実的行動。

世界が変貌しようがその道の学者や研究者で無い限り、
末端の一般人てきっと出来る事ってたわい無い事だけで
その日をただ生き抜くしか出来無いのが現実的かも。
調べ様が無い事は当然判り得ない。だから出来る事だけやる。
出来る事を増やして行く。そんなものかもしれない。

ゾンビらしい存在は3体のみ。
とは言え死者が蘇ったわけでは無く彗星の影響で干涸び始め
飢えに苦しんでいる様子。なので喋るし意志もあり、動きも早い猛進系。
それ以外のゾンビ態はその干涸びる過程にある人物の登場と、
後は夢の中に登場する怪物的形相のゾンビが出て来るのみで
殆どの人類が砂塵と化し消えた世界でもあるのでゾンビ率は非常に低い。

しかしながら、被災してしまった人々とは言え生き残った人々が
我が身可愛さに敵対し銃撃戦をおっぱじめたり、科学者達が自身の
症状を改善させたいと健康な人々を捕らえては薬で眠らせ続け、
血清を作る為の単なる血液製造機械として扱う等、人を人として
扱わない体たらくぶりが人間同士の確執を醸し出し、人類が滅亡の
危機に瀕しゾンビが蔓延る世にあってなお人々が争うと言った、
ゾンビ映画で描かれる事が多い印象の“いわゆるゾンビ映画的セオリー”
を忘れていない部分も微笑ましかったりもします。

人類滅亡の危機からか、または気の違った科学者達の横暴も経験した
からか、その時その時の欲望を押さえずに気のまま生きて来た女子高生が
文明を維持しようと、あるい社会のルールと言った道徳を
この期に及んで守ろうとする姿は、健気で可愛らしい。
…とは言え、技術力も知識も不備な女子高生にそれらがこなせるか
考えると難しい面もありそうなので、若気の至りにありがちな
あまのじゃく的な反逆行為のニュアンスと取れなくもなく、
世界がおかしいならば私はまともだと言わんばかりのその相反する行為が
彼女の娯楽でもあったりもしそうで結局の所明けても暮れても
はっきりと言えるのは脳天気と言う事だけなのかも知れない。
そこもなにやら皮肉めいて面白かったりもする。

それでいいのかも…充分に生を謳歌してくれそうな勢いです。


面白いなぁ、若いって(笑)…今では遠い記憶の彼方。
…良作だと思う。


>衛星より受信。
2006年の制作との事。

ゾンビ観察番外編です。
先日放送がありまして衛星より信号をキャッチしました。
作品を全く知らずに面白そうだと録画して何の気無しに見ていたら
エンドロールで錚々たる監督たちの名が現われビックリ。

ジョー・ダンテ、ケン・ラッセル、ショーン・S・カニンガム…
ホラー映画ファンであれば聞き覚えのある監督さん達が名を連ねた
オムニバス形式のちょっぴりエロチックでフェチな作品集。
超お気に入りロードムービーの傑作「断絶」のモンテ・ヘルマン氏の
名が現われた時は感慨もひとしお。

所は映画のセットを見て回るスタジオツアー。
案内人の運転するカートに乗り込む6人の男女。
監督が行方知れずとなった映画「ヒステリア」が撮影された
伝説の恐怖の館のセットに進入禁止と言われながら入ってしまった
彼らと案内人。入ったはいいが出口が見つからない。「ヒステリア」に
なぞらえ映画の展開と同じようにそれぞれが最も怖い実話を語れば
出られるのではないかと考え、6人の男女が恐ろしい話を語り出す。
果して彼らの運命はいかに…


オープニング+エンディング/ジョー・ダンテ監督 (ピラニア/ハウリング)
第1話/ケン・ラッセル監督 (マーラー/サロメ/ゴシック)
第2話/ショーン・S・カニンガム監督 (13日の金曜日/デプス)
第3話/モンテ・ヘルマン監督 (断絶)
第4話/ジョン・ゲイター監督 (マトリックスシリーズの特撮監修)

さて、お目当てのゾンビ態ですが
第2話目のショーン・S・カニンガム監督作にちょこっと登場。
その存在自体ははっきりとは言い表されてはいませんが、
放つイメージは臭い立ちそうないたみ加減がなかなかおぞましくて
良いです。因に私このシーンを食事しながら見ていまして、
その想像した臭いで味覚が麻痺したのか、ご飯の味が
判らなくなりました(笑) 更に今をときめく妖艶な世界観を持つ
画家山本タカト氏が参加していたらしく手掛けられた絵も観られました。

中で好きなのは第1話、ケン・ラッセル監督の作品。
女優で成功したいととある手術をするのですが結果とんでもなくも
おかしな事になってます。オチもシュールでこういうのは好みで…(笑)

第3話の絵に描いた様な美しく可愛らしい女性も
第4話の寄生虫との話も妙な雰囲気で良かったと思います。
最後にそれぞれに畳み掛け落とす演出が頬を緩ませつつ
お決まりの締めで一巻の終わりと来る辺りこれはもう仕方ないですね、
ホラー好きなら身を委ねましょう。全体的には小粒な印象でしたが
結構楽しめました。

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☆オフィシャルサイト→「ゾンビランド

ゾンビ映画でありながらゾンビ映画に非ず?
ながらも偶然か策略か、個人的には評価したくなる部分が点在する
ユニークな秀作に仕上がってました。

パンフレットが売り切れで購入出来ずにこれ書いてます。
この事からも「ゾンビランド」の人気が伺えそうです。
作品内にとある映画へのオマージュが込められていますが
それを書いてしまうとネタバレになりそうな気配もあるので
触れていいのか微妙。その取りあげられた作品自体も
ホラーニュアンスをコメディ要素で塗り替えた傑作なので、
この展開はユニークです。

突如ウイルスによって蔓延したと思われる人類ゾンビ化現象。
走って追いかけて来るゾンビ達。事件以前では細身で全く冴えなかった
主人公コロンバスはサバイバルルールを決め黙々とゾンビ世界を
生き延びていた所、屈強で頼りがいのあるタラハシーと出会い
行動をともにすると、立ち寄ったスーパーマーケットで可愛らしい
女性と出会う。その女性が言うには妹がゾンビに噛まれ“助け”が必要
との事。コロンバスとタラハシーは姉妹の申し出を引き受けるのだが…。


やらなきゃやられる害獣ゾンビの猛威。生前人間だったことなど
気にしていたら身が持たないぞ。出くわしたら必ずトドメをさせ!!
そう言わんばかりに、ただただ事務的にゾンビをぶっ飛ばす。
きらびやかな遊園地もゾンビだらけ。アトラクションを駆使し
ゾンビをバタバタと倒す痛快アクションも絵面的に面白い。

☆以下、内容に触れています。

引きこもりで外部との接触を断っていた青年が生き残る。
肥満はゾンビに真っ先に喰われる。他人に気を許すと事件に
巻き込まれる。本名を知らない。得体の知れないトラウマ。
やりたいようにやると取り返しがつかなくなる。…本作では
こう言ったニュアンスが毒気も含み皮肉っぽく散りばめられ
対人的難題が露にされて行きますが、それが主だった題材で最後は
ゾンビ映画には珍しいと思われそうな大団円が用意されていました。

ロメロ監督が描くゾンビ映画では、ゾンビの蔓延した世の中にあって
なお人々が手に手を取らないと言った人間同士の無様さが浮き彫りに
なって行く、いわゆるセオリーみたいな悲劇的なニュアンスが
ありますが、この「ゾンビランド」はそれが全く無く、逆のスタンスで
なんだかんだありつつも最後は人の手を必要とし、それを大切なものと
受け止めファミリーを築きあげて行くと言う良い意味でのアンチロメロ
なテイストが微笑ましい。印象としてはハリウッド的構成とも思えますが
その普通の映画なら良く観る展開も、それがゾンビ映画となると
話が違います。わざわざゾンビ映画を使ってあえてそれをやった事も
評価したい所です。数多あるゾンビ映画の中でもここまでストレートな
“人間同士”のフレンドシップを見せつける作品もそう多くは
無さそうで、そう言った意味でも本作は異色ではないでしょうか。
ゾンビ映画でやったからこその意味は充分あると思えました。
(私はゾンビ熱歴が短くそう多くのゾンビ作品は観ていないので
他に同じテイストの作品があれば教えて下さい。)

コメディやパロディ色が頻繁にみられ普通に笑いながら楽しく
観られ面白かったです。笑いの質は、観たまま笑ってもらう為のもの
のようで、怖いながらも笑ってしまうものではない雰囲気から
恐怖感を感じられなかった部分はホラーを冠する作品としては
ちょっとなにか足りない気もしましたが、私がゾンビ映画に
求めたい事柄は「死の主張、対する死を笑うもの」なので、
作品自体が「死を物笑いにするとんでもない代物」と取れば、
これはもうゾンビに対する「生きた人間のする仕打ち」としては、
この上無い有り様で優秀すぎるでしょう(笑)。そう言った
事を踏まえると、この作品の評価が高い部分からも
多くの方が普段ゾンビ映画にどういった面を求めているか、
とても参考になりそうで感慨深く興味深々です。本作の監督さん自身、
ゾンビ映画にそう興味を持っていなかったとの事で先入観無しの
ゾンビ演出が功を奏し、逆に見事なアンチ「ゾンビ作品」を
産み出している所も面白かったです。

それにしてもハリウッドのゾンビ特殊メイクは凄いですね。
ゾンビメイクで出歩けばゾンビ達が気が付かないとは(笑)
でも、やはり危険過ぎた行為でした。あぁ、BMよ。


心行くままゾンビをなぎ倒し、あからさまにゾンビを笑え、
明るく楽しく、ちょっと悲劇もありのゾンビ映画。
見応えはありました。

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>画像、捕獲単行本より。

漫画です。
ヒロモト森一先生が描き切ったゾンビVS人間の熾烈な戦い。
ドロドロとした人間模様を一掃するかのようにゾンビ達が溢れかえる!!

昭和69年に突如現われ出したゾンビ達が次々と人を噛む!!
女のコ、オタク青年、エロカップルが一軒家で繰り広げる
異常事態が滑稽ながら実に気味が悪い!!
一方、アイドル、セージカ、リポーターを巻き込み
感染の止まる事を知らないゾンビの群れに、
都知事率いるゾンビ討伐隊が投入される。
そんな中、一つの人影がその動向を見つめていた。
そいつの正体は一体何者なのか!?



☆以下、内容に触れています。

昭和69年に起きたゾンビ蔓延は後に「ゾンビ戦争」と呼ばれる。
昭和80年、ゾンビ「9」に対し人類「1」もはや人は逃げ惑うだけ。
そして昭和100年、地球上に存在している者は…。

少女ゾンビ…トゲトゲのバットをぶん回し
体はツギハギの縫い目だらけ。従える犬も同じ様な風貌。
ゾンビになりたくないが為に生きぬき戦う姿はままある描写ですが
ゾンビになってしまっても、たった一つの“諦めない”心を信念に
体中に“ある棘”を刺し続けゾンビ化をかろうじてとどめる斬新さは
衝撃的です。

ラスト間際、母親が娘を護ろうと、傷だらけの血まみれ状態で
ボロボロになっても挑み続ける様は圧巻。すごいお母さん。
「なにがあっても生きるのよ!!」、娘に放ったその雄叫びは
しっかりと娘に届き、文字通り死してなお、
“魂をとどめたゾンビ”として生き、戦い続けている。
肉体的にも、そして精神的にも。凄まじい。…これには感服。


ヒロモト森一先生、独自のアレンジで捉えた終末観…見事。

私もしっかりと描いてみたいなぁ、ゾンビ漫画。





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