“ゾンビと楽しく過ごそう!!” を標語に日々ゾンビとの接し方を摸索しているブログです。「ゾンビ保護区」を目指し出会ったゾンビ達の観察記録や創作ZOMBIEまんが&すけっち他、好きなホラー映画やお気に入り断絶映画の事等気まぐれに更新しています。
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めざせ!! ゾンビ小説家!!
ゾンビが好きすぎて自作のお話なんか
拵えております。興味のある方は寄って
みて下さい。とは言え、なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さいね〜。
ひとまず秘かに裏道へと進みます。
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作者の青蓮さんのご厚意で拝読中です。
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ゾンビ物語の数々。
一節が非常に短くちょっとした合間に
読めるので、育児の傍らにも最適(笑)
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興味のある方は是非お手にどうぞ!!
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プロフィール。
HN:
死霊の南瓜金助
性別:
男性
職業:
自称ゾンビ画家
自己紹介:
→私的暫定ゾンビランキング(〜2014)ホラ〜映画は好きでゾンビにも興味はあったのですがリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)を見てからというものモノスゴク好きになってしまいました。好きと言うだけでマニアックという程の知識はありませんけれど。そんな訳でゾンビ熱発症からは日が浅いのですが、以来、ゾンビ漫画家になるのが夢です。「南瓜金助」と言うペンネームでちょっとした漫画を描かせて頂いたりもしていました。
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こんにちは。死霊の南瓜金助です。首筋の腫瘍摘出手術後の顔面片麻痺を伴った自分の顔に浮かび上がった「老後と死後」…生きながらに示された「死後」と思しき顔に「ゾンビ」を垣間見、抗いと活路を見出し展開する「自虐的一人ゾンビサバイバルバトル」第四回目。これはあくまでも自虐ネタですので、同様の症状に悩んでいる方々を指したものではないと言う事をご理解の上、お付き合いください。
老人と筋弛緩後の随に(4)
術後一か月が過ぎた。
口腔内右側、唇の内側をたびたび噛み、痛い思いをし続けている。瞬きが今だ出来なくて陽光の眩しさにサングラスが必需品となる。まだ右目を閉じながら左目が開けられない。切開部の傷は塞がり、周辺の腫れやこわばった感がなくなり、麻痺が改善しているせいなのか、術部周辺に痺れを常に感じ、時たま急激な痛みに襲われる。何も感じなかった右耳の耳たぶは触っている感じを微妙ながら得られるようになっている。口もまだしっかりは閉じられない状態なので頬を膨らませることができない。先日、娘に風船を膨らませてとせがまれ挑戦したのだけれど無残にも失敗。娘のために風船も膨らませられないのかという無力感が猛烈に寂しい。笑い顔に関しても以前程の左右差は感覚的にも和らいでいる感覚はあり、笑い方を気をつける意識は薄くなっている。
内服薬が無くなる頃、経過観察のために主治医の元へ向かい、診てもらう。
施術部の傷は完全に塞がったのでテーピングで盛り上がりを押さえなくてもよいとの事。麻痺部を動かしてみてと言う言葉に全力で目を閉じ口角を吊り上げると、7割は回復していると言う判断に至った。術後一ヶ月でのこの状態。…という事は、まだ「残り3割ゾンビ」との戦いが待っているという事だ。瞬きが出来ないことを告げると、神経がまだ動きに追い付いていけていないと言う返答。一ヶ月に一度の診察でよいでしょうと、次回の予約をして病院を後にする。
テーピングがないせいか首の動きが心なしかスムーズに感じる。そのせいか、寝た時に施術部を下にして寝てしまい、起きた後、鈍い痛みが暫く取れないと言う事態に陥る。回復が長引きそうな事にもなりかねないので、寝がえりには気を付けなければ。
術後1ヶ月と一週間が過ぎる。
ほほの痺れる感覚も和らぎ、痛みでシッカリと剃れなかった髭を剃ってもいい頃かと思い、肌に剃刀を当てて剃ってみた。しかしながら切開部周辺は剃っている感覚が全くない。皮膚の表面はまだ麻痺しているようだ。…これはなかなかに怖い。力加減も判らず、皮膚もそり落としてしまいそうな恐怖感に襲われ、おそるおそる剃刀を運ぶ。次に剃るのはほほの感覚が完全戻ってからにしようと決める。痛みを感じられない人が知らずに骨を折っていたというエピソードを聞いたことがあったけれど、私の場合はほんの一部で、これが全身だったらと考えたら、想像を絶する心労なのではないかなと、切実に思う。「ゾンビ」共にすれば、足が折れ曲がったまま歩いていたりと、体が欠損しても痛みを訴えることなく動き回る姿も見られるわけだけれど、ダメージを与えられないことが一つの恐怖へと繋がり、この「感じる事のない」実感こそが「残り3割ゾンビ」との戦いの幕開けではないかと思い至る。
麻痺部分が動かしにくいと言う事は、その部分の筋肉をうまく動かせないからだと考え、手っ取り早く麻痺部分の筋肉を鍛える方法はないかと思いめぐらせている。瞼の下の筋肉と、鼻の穴を膨らませる筋肉と、上唇の筋肉を鍛えよう…日々繰り返す変顔訓練に勝る鍛える方法は無いものか…他にマッサージ的に顔の筋肉に手で刺激を与えながら動かしてはいるが、それが果たして筋肉自体を鍛えているのかというと疑問にも思える。唇限定の筋肉の鍛え方なんて聞いたことがない。そこへ、麻痺の様子を気にしてくれている知り合いの看護師から、低周波治療器を当てて回復に至った人がいるという話を耳にする。その方は軽い脳梗塞で利き腕の動きが鈍くなったとかで、低周波治療器を使って回復に至ったらしいが、なるほど、低周波か…ビリビリと強制的に筋肉の伸縮を繰り返すあれだ。それならば、勝手に動かしてくれそうで筋肉も鍛えられそうだなと、某通販サイトで検索を始める。製品の説明を読んで…頭を垂れる。なんと、首から上には使用しないで下さいの文字。なんでだろう?目玉でも破裂するのか?とにかく、使用しないでとあるからにはよくないことが起きるのだろう。そんなものを使用してしまう程、無謀な性格でもないため、低周波治療器の案は却下となる。こうなったら、今まで通りの対策を強化する方法しかないかと、変顔訓練の増量に、娘と戯れる時間を大幅に増やす。…そう、「ゾンビvs笑顔」だ。
術後1ヶ月と3週間が過ぎる。
お気に入りの画家ムンクの展覧会が上野で開催され、見に行った。帰り際、曇り空で寒さを感じ、お腹もすいたので駅中の蕎麦屋に入って温かいソバを注文。しかし、いざ食べようとするも…すすれない。唇をすぼめてすする行為をしたのは術後初めてだと言う事に気づく。なるほど、風船を膨らませられないと言う事は、その逆も然り。更に吸い上げられない事で、ソバの熱さが唇を直撃し軽いやけど状態になる。吸いあげる事によってソバの熱さを分散させていた事にも初めて気づいた。この吸い上げる動作も麺類を美味しく食べる要素であったのか…ソバをすすることは記憶にもない幼少期に教わったのもか、特に考えもせず自然に身についた技だと思われるが、それ相応の理由が存在するものなんだと感心。…とは言え、ソバを冷まそうにもうまく唇をすぼめられないので風を送り込めずなかなか冷ませない。
ソバを敵視したのも生まれて初めてだ。やむを得ず付属のお玉にソバを乗せ頬張る事にした。
術後一ヶ月と4週目に入る。
経過観察の為、主治医の元へ。指示を受け目を閉じたり口元をすぼめたり開いたり。すると「すごいすごい」と歓喜の声。ほぼ9割は回復しているとの判断に至り、この期間内にここまで回復しているとは思っていなかったらしい。切開部の若干の痺れと、押した際の痛みを話すと、あとひと月分の薬を出しておきますが飲みきりで終了にしましょうとの事。…あと一割…あと一割ゾンビを撃退すれば、この一人ゾンビサバイバルに終止符を打てる…。主治医の神経温存の施術がうまくいき、手術直後からの変顔訓練と笑顔を絶やさない娘との生活環境が功を奏したのか、術前の宣言通り「早くて3ヶ月程度で回復する」このバトルが終わる…。
「治らないかもしれない」と言う不安はすでになく、サングラスをしていても防ぎようがないくらい明るく眩しい「希望の光」が差し込んでくる。
術後二か月と2週目が過ぎた頃。
残る一割ゾンビ…右目瞼の下から右上唇までの間の筋肉が思うように動かせない状態からなかなか新展開を見せなかった麻痺部分であったが、ここへきてこめかみ部分に力が込められるような刺激を得る。思いっきり右目をつぶってみると、右の頬が引き上げられるような感覚もあり、今まで不可能であった右目をつむりながら左目を開けると言う動作をしてみた。術後からその動作をすると両目が開けられないと言った事態に陥っていたのだが、左目だけ開けられることができ、完全に右目がつむったままではなくうっすら開いてしまうのだが、動作的には可能という状態になっていた。その翌日には右耳を常に引っ張られているような妙な感覚が頻発。耳自体を触ってみるが耳たぶの感覚は全くなく、今までと違いは全くないのだけれど、どうやら右耳周辺の感覚の回復なのではないかと感じている。回復まで早くて三ヶ月という主治医の言葉から期待すると、あと三週間ほどで三ヶ月が経つ昨今の変化に早期回復への期待を抱いている。
術後、まる三ヶ月が過ぎる。
状態は三週間前と状況的にはほぼ変わらない。目に見えての変化という事だが、いまだに麻痺部分の唇は噛んでしまうし、水を口に含んでのブクブクと言う口腔内洗浄的な動作は口に力を入れたつもりでもやはりピューっと漏れ出てしまい全く出来ない。ただ一つ変わったところは目に見えていない部分、耳たぶを触ると「痛い」だ。全く感覚がなかった状態から急に「触ると痛い」というのには驚きを隠せないのだけれど、これは吉報と受け止め成り行きを見守ろう。見守ると言えば、目を瞑る事が出来ない状態だったせいか、右目がぼやける事態が多くなってきている。目薬は続けているが、こちらの状態も気になるところ。視力の低下にも気を向けた方が良さそうだ。
術後、三ヶ月と10日過ぎ。
月一の経過観察の為、主治医の元へ行く。確実に9割は復活しているとの意見。前回はほぼ9割だったので、前進はしているようだ。「思ったより回復が早い。薬も必要ないし、再来月にまた診させていただいて終わりでよいでしょう。」との事。麻痺していた瞼も閉じる事ができ、右頬にも力を入れることができ始めてきており、完全にすぼめられない唇も少しは閉じ、若干ほほを膨らませられて来ているので、『顔面の筋肉を動かす自覚』が現れていると言った状態になってきている。
自虐的ひとりゾンビサバイバルも『終焉』に向かいつつある手ごたえを、確かに感じていた。(続く)
老人と筋弛緩後の随に(4)
術後一か月が過ぎた。
口腔内右側、唇の内側をたびたび噛み、痛い思いをし続けている。瞬きが今だ出来なくて陽光の眩しさにサングラスが必需品となる。まだ右目を閉じながら左目が開けられない。切開部の傷は塞がり、周辺の腫れやこわばった感がなくなり、麻痺が改善しているせいなのか、術部周辺に痺れを常に感じ、時たま急激な痛みに襲われる。何も感じなかった右耳の耳たぶは触っている感じを微妙ながら得られるようになっている。口もまだしっかりは閉じられない状態なので頬を膨らませることができない。先日、娘に風船を膨らませてとせがまれ挑戦したのだけれど無残にも失敗。娘のために風船も膨らませられないのかという無力感が猛烈に寂しい。笑い顔に関しても以前程の左右差は感覚的にも和らいでいる感覚はあり、笑い方を気をつける意識は薄くなっている。
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テーピングがないせいか首の動きが心なしかスムーズに感じる。そのせいか、寝た時に施術部を下にして寝てしまい、起きた後、鈍い痛みが暫く取れないと言う事態に陥る。回復が長引きそうな事にもなりかねないので、寝がえりには気を付けなければ。
術後1ヶ月と一週間が過ぎる。
ほほの痺れる感覚も和らぎ、痛みでシッカリと剃れなかった髭を剃ってもいい頃かと思い、肌に剃刀を当てて剃ってみた。しかしながら切開部周辺は剃っている感覚が全くない。皮膚の表面はまだ麻痺しているようだ。…これはなかなかに怖い。力加減も判らず、皮膚もそり落としてしまいそうな恐怖感に襲われ、おそるおそる剃刀を運ぶ。次に剃るのはほほの感覚が完全戻ってからにしようと決める。痛みを感じられない人が知らずに骨を折っていたというエピソードを聞いたことがあったけれど、私の場合はほんの一部で、これが全身だったらと考えたら、想像を絶する心労なのではないかなと、切実に思う。「ゾンビ」共にすれば、足が折れ曲がったまま歩いていたりと、体が欠損しても痛みを訴えることなく動き回る姿も見られるわけだけれど、ダメージを与えられないことが一つの恐怖へと繋がり、この「感じる事のない」実感こそが「残り3割ゾンビ」との戦いの幕開けではないかと思い至る。
麻痺部分が動かしにくいと言う事は、その部分の筋肉をうまく動かせないからだと考え、手っ取り早く麻痺部分の筋肉を鍛える方法はないかと思いめぐらせている。瞼の下の筋肉と、鼻の穴を膨らませる筋肉と、上唇の筋肉を鍛えよう…日々繰り返す変顔訓練に勝る鍛える方法は無いものか…他にマッサージ的に顔の筋肉に手で刺激を与えながら動かしてはいるが、それが果たして筋肉自体を鍛えているのかというと疑問にも思える。唇限定の筋肉の鍛え方なんて聞いたことがない。そこへ、麻痺の様子を気にしてくれている知り合いの看護師から、低周波治療器を当てて回復に至った人がいるという話を耳にする。その方は軽い脳梗塞で利き腕の動きが鈍くなったとかで、低周波治療器を使って回復に至ったらしいが、なるほど、低周波か…ビリビリと強制的に筋肉の伸縮を繰り返すあれだ。それならば、勝手に動かしてくれそうで筋肉も鍛えられそうだなと、某通販サイトで検索を始める。製品の説明を読んで…頭を垂れる。なんと、首から上には使用しないで下さいの文字。なんでだろう?目玉でも破裂するのか?とにかく、使用しないでとあるからにはよくないことが起きるのだろう。そんなものを使用してしまう程、無謀な性格でもないため、低周波治療器の案は却下となる。こうなったら、今まで通りの対策を強化する方法しかないかと、変顔訓練の増量に、娘と戯れる時間を大幅に増やす。…そう、「ゾンビvs笑顔」だ。
術後1ヶ月と3週間が過ぎる。
お気に入りの画家ムンクの展覧会が上野で開催され、見に行った。帰り際、曇り空で寒さを感じ、お腹もすいたので駅中の蕎麦屋に入って温かいソバを注文。しかし、いざ食べようとするも…すすれない。唇をすぼめてすする行為をしたのは術後初めてだと言う事に気づく。なるほど、風船を膨らませられないと言う事は、その逆も然り。更に吸い上げられない事で、ソバの熱さが唇を直撃し軽いやけど状態になる。吸いあげる事によってソバの熱さを分散させていた事にも初めて気づいた。この吸い上げる動作も麺類を美味しく食べる要素であったのか…ソバをすすることは記憶にもない幼少期に教わったのもか、特に考えもせず自然に身についた技だと思われるが、それ相応の理由が存在するものなんだと感心。…とは言え、ソバを冷まそうにもうまく唇をすぼめられないので風を送り込めずなかなか冷ませない。
ソバを敵視したのも生まれて初めてだ。やむを得ず付属のお玉にソバを乗せ頬張る事にした。
術後一ヶ月と4週目に入る。
経過観察の為、主治医の元へ。指示を受け目を閉じたり口元をすぼめたり開いたり。すると「すごいすごい」と歓喜の声。ほぼ9割は回復しているとの判断に至り、この期間内にここまで回復しているとは思っていなかったらしい。切開部の若干の痺れと、押した際の痛みを話すと、あとひと月分の薬を出しておきますが飲みきりで終了にしましょうとの事。…あと一割…あと一割ゾンビを撃退すれば、この一人ゾンビサバイバルに終止符を打てる…。主治医の神経温存の施術がうまくいき、手術直後からの変顔訓練と笑顔を絶やさない娘との生活環境が功を奏したのか、術前の宣言通り「早くて3ヶ月程度で回復する」このバトルが終わる…。
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術後二か月と2週目が過ぎた頃。
残る一割ゾンビ…右目瞼の下から右上唇までの間の筋肉が思うように動かせない状態からなかなか新展開を見せなかった麻痺部分であったが、ここへきてこめかみ部分に力が込められるような刺激を得る。思いっきり右目をつぶってみると、右の頬が引き上げられるような感覚もあり、今まで不可能であった右目をつむりながら左目を開けると言う動作をしてみた。術後からその動作をすると両目が開けられないと言った事態に陥っていたのだが、左目だけ開けられることができ、完全に右目がつむったままではなくうっすら開いてしまうのだが、動作的には可能という状態になっていた。その翌日には右耳を常に引っ張られているような妙な感覚が頻発。耳自体を触ってみるが耳たぶの感覚は全くなく、今までと違いは全くないのだけれど、どうやら右耳周辺の感覚の回復なのではないかと感じている。回復まで早くて三ヶ月という主治医の言葉から期待すると、あと三週間ほどで三ヶ月が経つ昨今の変化に早期回復への期待を抱いている。
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自虐的ひとりゾンビサバイバルも『終焉』に向かいつつある手ごたえを、確かに感じていた。(続く)
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