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“ゾンビと楽しく過ごそう!!” を標語に日々ゾンビとの接し方を摸索しているブログです。「ゾンビ保護区」を目指し出会ったゾンビ達の観察記録や創作ZOMBIEまんが&すけっち他、好きなホラー映画やお気に入り断絶映画の事等気まぐれに更新しています。
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なんとなくつぶやいています。



手持ち無沙汰に一コマゾンビつぶやき
「TWITTER OF THE LIVING DEAD」
などと気がむいたらやってたり(苦笑)
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拵えております。興味のある方は寄って
みて下さい。とは言え、なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さいね〜。
ひとまず秘かに裏道へと進みます。
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ジョージ・A・ロメロ監督作。
☆ゾンビ新時代到来の息吹を最後に…
ロメロ監督の思惑は果して…?!



当ブログ的ロメロゾンビ考察一覧

☆2017年7月16日に肺ガンで
他界されてしまいました…
この世にゾンビを放ってくれて
ありがとう・・・
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作者の青蓮さんのご厚意で拝読中です。
百人一首から紡ぎ出される
ゾンビ物語の数々。
一節が非常に短くちょっとした合間に
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簡易ギャラリー的ブログ紹介。
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描こうとショート漫画と連作イラストの
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15歳以下は画像クリック不可です。



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↓第2話はR-15なので
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→第1話はコチラから
15歳以上の方は第2話をドウゾ
第3話第4話(番外編)

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プロフィール。
HN:
死霊の南瓜金助
性別:
男性
職業:
自称ゾンビ画家
自己紹介:
ホラ〜映画は好きでゾンビにも興味はあったのですがリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)を見てからというものモノスゴク好きになってしまいました。好きと言うだけでマニアックという程の知識はありませんけれど。そんな訳でゾンビ熱発症からは日が浅いのですが、以来、ゾンビ漫画家になるのが夢です。「南瓜金助」と言うペンネームでちょっとした漫画を描かせて頂いたりもしていました。
私的暫定ゾンビランキング(〜2014)

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▲「ノウガマルミエちゃん」も
ぞんび君のお友達です。
ゾンビと歩む。
お探し物をお買い物。
ゾンビグッズをお探しならまずは↓




ゾンビブログ紹介。
☆相互リンクさせて頂きました。




管理人DM様/「ポップでライト」なゾンビ
ファンサイトを目指し備忘録的にゾンビ
ワールドを紹介。ゾンビ愛好家ではなく
ゾンビと戦う事にスリルや興奮を感じる
仲間を募集中との事。因に↑設置バナー
は私(カボチャスキ)が納品致しました。
最古記事。
ゾンビと歩こう…


ゾンビ、ぞんび、ZOMBIE…
ゾンビの事だけ考えて暮らして
みたいなぁ(笑)。…でも年に
一度のカボチャイベントは
外せないけれど(苦笑)

×

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>VHS鑑賞。

湖の中を移動するゾンビ達が次々と全裸女性を水中に引き込む!!

小鳥のさえずりがのどかなとある町で人々が何ものかに襲われる
事件が起きる。死因の調査を依頼するも野獣の仕業ではないかと言う
回答に苛立つ町長はその真犯人を知っている様子。町には古来より
いけにえを捧げて来た湖があり、今では呪われた湖と呼ばれ、
戦時中にはドイツ兵士を殺害し湖に沈めたと言う忌まわしい過去も
あった。知っているものは近づこうとはしないが、若者やよそ者が
おかまい無しに湖に近づくと、死んだ兵士達が湖底から現われ次々と
餌食にして行く。次第に被害は湖周辺では収まらなくなり
町の中にまで及び始め…。



☆以下、内容に触れています。

化物として蘇ってしまったドイツ兵士は、人々の抱く憎悪によって
凶行を繰り返すと汲み取られる呪い的ゾンビ。ゾンビ達が彷徨う
姿はウイルス感染でもなければ復讐心や怒りでもない珍しいタイプ。
自ら抱いた憎しみが自らを襲うゾンビ達を産んでしまうと言う
負のスパイラル的存在感を醸し出すゾンビはちょっと思い出せない。
憎しみは自らをも蝕む行為だと示すかのような憎悪ゾンビ達は
一部の町民達の罪悪感により蘇らせてしまった自責の念の具現化か?
どんな攻撃にも屈しないゾンビ達の凶行を止められる方法は、
灰と化す程の、あるいは安らかな眠りへと導くとも考えられる
炎で送る事…。なんとも不思議なおとぎのような話です。

敵兵と恋に落ちた女性…兵士と愛し合い娘を身籠るも出産後に他界。
その兵士は町民に銃殺され湖に放り込まれるもゾンビとして蘇る。
ゾンビパパが成長した娘に会えた件は切ないですよ。
死んだパパと歩けた娘、娘を護る為のゾンビ対ゾンビも見所。
さらに折角会えたのにパパゾンビとゾンビ達は血のバケツに
おびき寄せられ強引に火炎放射器で燃やされ弔いの灰に帰されて
しまうと言う、なんともやるせない仕打ち。

悪いのは誰だ?戦争?憎悪?欲?
…そんな事を考えながら観ました。


いい話ですよ絶対、本作は。

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>VHS鑑賞。

最近は人間の子供が凶行を繰り返してしまう作品は
殆ど見かけなくなってしまいました。
子供に忌まわしいイメージを抱いてしまうのは
ショッキングではありますが映画としては傑作も多く
そこから受け取る事柄も奥深いです。

禍々しい血の息づかいも悲劇的なサイコ・スリラー
「悪い種子」(わるいたね)、原点と言われる傑作。

太陽のような笑顔を振りまくローダを娘に持つ母親のクリスティーン。
ある日、ローダの通う学校の男の子が川で死体となって発見される。
遺体のあがった付近でローダの姿を見たと言う目撃者の話から、
ローダがその男の子の持っていたメダルを執拗に欲しがってい事を
知っていた母クリスティーンは、以前にも同じような事があったのを
思い出した。ローダが老人の持っていた置物を欲しがっていた時に
突然老人は死亡し、遺族にせがんで欲しかった置物を手に入れていた。
娘が関わっているかもしれないと考えつつも何故かそうなったのか
理解出来なかったクリスティーンは、ふと自分の存在に子供の頃から
違和感を感じていた事を思い出し、そこになにかあるのではと
尋ねて来た父親に問いただす。重い口を開いた父親の言葉からは
秘められた驚愕の真実が明らかにされて行き、思い悩んだ
母クリスティーンは娘ローダと一緒に自らも葬る決意をし……。


体内で息を潜める邪悪な因子は危険な思想を孕み、
“ラストは決して口外しないように”とエンディングで語られる程の
唖然とする終幕まで重なり続けるエピソードのおどろおどろしい事。
少女ローダに敵意を剥き出しの使用人の気味悪さと
困惑するような話を実にあっけらかんと語るローダの歪な様相。
モノクロで激しい描写は無いものの疑念や欺瞞が交錯する
いかがわしさは充分伝わり、ヒステリックな描写も背筋が凍る。

映画が終わり人物紹介のあとに締めくくる行動も意味深で
感慨もひとしお。サイコ・スリラーの原点と言われるのも頷けます。
DVDが発売されているので興味ある方は是非。


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>画像、T展にて撮影。

とうとうフジテレビ放送分の全28話が終了してしまいました。
前回の感想であと6話と書きましたか、あの時点で既に3話分
放送されていなかったのですね。記憶では全31話だったので
ウィキを見ました所、セカンドシーズンDVDに収録されている
通算20話「ピコ・タワー」21話「フィールズ一家」、
そして25話「ドリームキャッチャー」が欠けているとの事。
そちらはDVDで後程見た時にでも感想等書いてみようと思います。
本国ではシーズン2で打ち切りと言う事でしたが、
日本では続編制作の署名運動も行ってた様です。

…とは言え、直接の続編の再開があるとしても大変面倒な展開で
パラレルワールド的な流れで描くしか無さそうな気がして来ます。

☆以下、内容に触れていますのでご注意下さい。

やはり液体金属の扱いが難しいのでしょうか。
未来のジョン・コナーが液体金属に対して「仲間にならないか」と
進言する程の“スカイネットへの対抗勢力”と言った位置着けとは
全く考え及びませんでした。てっきりジョン・ヘンリーは
スカイネットの前身になるものと思い、未来のスカイネットが
自身を作っているのか、あるいは過去にバックアップを制作して
いるのかと言う可能性も視野に入れて見ていましたが、まさか
ジョン・ヘンリーが同種からのサイバー攻撃を受け新たな敵勢力が
浮かび上がって来るとは…。その組織の方がスカイネットの本命で
しょうか?T1、T2ではその技術力の違いから同じ時間軸のスカイネット
ではない可能性は考えていましたが、組織からして違うとは
全く考えもしなかったです。第3勢力の入り交じった三つ巴の
対決は考えるの大変そうだ。この展開が打ち切りが決定する前に
既に決まっていたのか、打ち切り決定を受けて付け加えてしまった
エピソードなのか、ちょっと知りたい(笑)

となると、T2での幼いジョンを狙ったのはT1とは違う
組織だったって事でしょうか?確かに液体金属の技術面はどこか
地球以外かまたは想像を絶する彼方の世界から来たテクノロジーに
思えてしまう部分を感じ、T2劇場公開当時から首を傾げていましたが、
個人的に苦手なこの液体金属でT2がシックリ来なかった私としては
第3勢力だった方が受け入れやすいのかも知れません。
スカイネットと思い込んでいた液体金属がスカイネットじゃなかった
とすれば液体金属の処理はしやすそうな気もします。

結局の所SCCは過去に干渉してしまった事で未来が変わってしまう
パラレルワールド的ニュアンスが強い作品になってしまった印象
でしたが、ジェシーとデレクのエピソードを見られただけでも
そのパラレル感がシビアで好かったので良しです。
あとは枝葉エピソードとして楽しめばよいだけの話。
その辺も踏まえてT1、T2を見直しても楽しそうです。
もうこんがらがってワケ解んないですけれど(笑)

それでももっと見たいと思ったのは正直な所。
金属を人体細胞で被った不気味でしつこい
血まみれターミネーター登場も期待します。
やはり魅力はそこに尽きると思いますし。
T4では生きた人体から生成しそうなゾンビニュアンスも
期待出来たのでその辺りも興味津々です。

さてSCC最終回は現在のジョン・コナーが未来の戦争中に
時間移動してしまった所で幕を下ろしました。この終わり方とT4の
ジョン・コナーが連結するかと言うと厳しそうな気もするので、
やはり別次元ものと考えた方がよい事になりそうですね。
今後T5で液体金属がどう関わって来るのか気になる所。
個人的には苦手なので出さなくてもいいかな(笑)…とは言え
キアヌ版「地球が静止する日」のゴート的テクノロジーだとすれば
液体ニュアンスも描けそうな気もして来ます。そう答えは
「地球が静止する日」にあったのだ!! …脱線はこのくらいにして(笑)

さて、TVシリーズも終わった所ですので欠けたSCCのエピソード
見終えたら、そろそろT4のディレクターズカット版をみようかなと
思います。そう言えばT4の世界観でのアニメもありましたね。
まだまだ見られるアイテムはありそうです。


なんだかんだと楽しかったですよ。ありがとうSCC。
スカイネットよ、いったいどこにいる?


>テレビ放送鑑賞。

HEROESシーズン3の放送が終了しました。

☆以下、シーズン3の内容に触れています。

Vol.3はクレアが大活躍で楽しめました。
…とは言え、ネイサンが計画した全人類超人化計画に期待大でしたが
なんとあっさり水の泡…超能力バトル観たかったのに(涙)
Vol.4は能力者狩りが始まり、捕まって人数減るもんだから
展開は当然地味に(涙) 描いて欲しい場面が尽く別の方向へ動き
いずれも個人的には勿体ないなと思ってしまう内容になっている感は
否めません。本国では続編の制作があると聞きましたが大丈夫なのかな。
今の所、打ち切りになっても「4400」に負けちゃってる気がする…内容は。
期待してますよ、シーズン4!!

やはり“チアリーダーを救って世界を救え!!”がなければ
HEROESとは言えませんよ(たぶん)
その辺、切り込んでくれると嬉しいのに。

私的にはクレアとノアがいればそれだけで観てしまいますが
今度は能力を失ったり全く接点のない展開はやめてほしいと祈るばかり。
兎に角、向こう見ずで危なっかしいクレアを大活躍させて欲しい。
クレアファンとしては声を大にして言っておきましょう。


そう言えばVol.4で逃亡する為か、前髪が出来ましたクレア。



…可愛いです(赤)
また、クレアに会える日を楽しみに♪
それまでは暫くファンお休み。


私、気が付いちゃいました、パスカルの原理(笑)

先日、続けて観ました「マーターズ」と「MOTHER」。
両作ともレンタルで観ただけで、監督についても調べてはいないので、
あくまでも私一個人の憶測ですが、偶然にしてもちょっと面白いかも。
「MOTHER」を私と同じようにご覧になった方は気が付いているとは
思いますが、とりあえず書き記しておきます。

☆以下、「マーターズ」と「MOTHER」の内容に触れていますのでご注意。

パスカル・ロジェ監督作の「MOTHER」と「マーターズ」を
思い返していたのですが、ふとある考えが横切りました。

この2作を観る前、「MOTHER」と「マーターズ」では
同じような事やっていると言うレビューをいくつか目にしています。
主人公の名前が一緒、得体の知れない存在に脅かされ
地下の施設にたどり着き見た事も無い世界に到達する
と言った内容の運びに、死後の行方、と確かに
共通項がいくつか見受けられ興味深いです。

でも、共通項はそれだけじゃなかったんですね。


☆以下は、パスカル・ロジェ監督の次回作を純粋に観たい方は
読まない方がよいかも知れませんので、ご留意の程。

単純に、“本当の主人公はいったい誰なのか”という話。
「マーターズ」では主人公と思っていたリュシーが早々に姿を消し
アンナに取って代わります。そう言った展開からも、
実はもともと主人公と言えるのは“謎の組織”の方で
始めはその姿を現しませんでした。前作「MOTHER」も私が
思ったような“胎児”が主人公だと考えた場合、両作には
“始めは直接目にしないけれど最終的には姿を現す”という
共通項が見出せる事になりますよね。

この演出方法がパスカル・ロジェ監督の計らいだとしたら、
もしかすると「MOTHER」はやはり胎児基点で観るものなのかも
知れないとそんな気になって来ました。

セル版「マーターズ」収録のインタビューではどんな話を
しているんでしょうか。聞いてみたくなりました。
ご覧になった方いらっしゃいましたらご一報下さい。
他にTV作品の監督もやっているようなので、過去作に於いても
この共通項が見出せるのか観てみたいものです。

パスカル・ロジェ監督の次回作でも
“始めは姿を現さない主人公方式”が使われるのか
期待してみましょうか。もしこの演出方法がまた使われたら、
映画界に於ける“パスカルの原理”とでも名付けましょう(笑)

「姿は見せていないがはじめから存在する主人公」説
さて、本当の所どうなんでしょうか。
個人的な思い込みにせよ、あれこれ考えられて楽しかったです。
ありがとう「MOTHER」に「マーターズ」。

皆様はどうお考えでしょうか?


パスカル・ロジェ監督の次回作、かなり楽しみになって来ました♪

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>仮て来た異常事態。

先日述べました「マーターズ」の監督作という事で
同日に借りて来ましたこの「MOTHER/マザー」。
確かに進行も「マーターズ」に踏襲されている印象で、
同じような事やっていると言う情報はあっていました。

しかしこれは驚いた。何もかもが“物語”と言う形を築こうと
していない。「マーターズ」を虚無的と表しましたが、
この“何も無さ”が逆に「マーターズ」の虚無さに匹敵しそうです。
こう言う作品にあれこれ考えを巡らせるのも楽しかったりします。

孤児院で働く為にやって来たアンナだったが、直前に院内事故で
子供が亡くなっていて着いた早々閉鎖。子供たちは散り散りに
孤児院を去るが1人の女のコがアンナにこっそりと知らせた。
「怖い子供に気をつけて」と。アンナは身籠っている事は秘密にして
過ごしていたが、次第に周囲の目が気になりだし、院内のどこかに潜む
子供たちの存在を感じ始めると、仕事も手に着かなくなり、一心不乱に
秘められた過去を追い求めて行くが…。


なかなかの難題。映画も展開も何もかもなんかおかしい。
とは言え破綻を極めるわけでもなく、空回りだけが残る。
肝心な部分が抜けたまま話が進行している印象で
なぜそうなったのかほとんど語られない。

憤りを孕んだ妊婦、朽ちかけた孤児院、姿を現さない子供たち、
悲しき過去、嘘、不信、不気味な地下施設、行き詰まり、解放。
キーワードはいくつも飛び交うも、全てが合わさる事無く素通りする
そんな空回り感が斬新すぎる新感覚作品。これは狙い?
ここまで観るものに委ねる作品は珍しいかもしれない。

それでもたった一つ、全てを繋げられる存在を基点に見てみると…。


☆以下、内容に触れていますのでご注意下さい。

孤児院での子供が亡くなってしまった事故は雷に驚いて足を
滑らせたように見えるし、孤児院は“怖い子供たち”を抱えたまま
“老朽化するまで続いていた”という状態に、彼らとの共存を見て
“怖い子供たち”が孤児院で恐怖をまき散らしてはいない様に感じ、
となれば、恐怖対象とする存在がいなくなり恐怖を描く作品では
無いだろうと思い始めます。

とは言え、問題児アンナがやって来て、“怖い子供たち”は
彼女にだけ酷い行いをしたようにも見えるのは何故だろうか。

それは“胎児”に関係があるのかも知れません。
あそこまできつく締め付けられ、タバコを吸われ、
殴りつけられる、憎しみの矛先にしか見えない事態。
聴診器は心音が無くなるのを確認するアイテムだとしたら?
産声をあげる事も無く、胎児は殺される運命にあるのだとしたら?
母親と一緒にいさせる為に、“怖い子供たち”がしようとした事は?

加え、アンナ自身の傷は虐待ではなく、前にいた場所で問題を起こして
懲罰を受けた時の傷だとしたら? 妊娠も問題の一部だとしたら?

そう考えてもう一度見てみると、一個人の憶測ではありますが
キーワード以外何も無い筈なのに、物語が現われた気がして来ます。
産声ならぬ胎児の悲鳴が聞こえて来そうな、そんな物語が。
それでも、虚無感は拭えない惨いシナリオには変わりないのですが。

皆様はどうご覧になりましたか?


恐怖はない、言葉も無い、何事もない。

パスカル・ロジェ監督、「虚無」を描く奇才。そう位置付けてみよう。

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>仮て来た身の毛もよだつ体験。

ようやく観ました、「マーターズ」。
成る程、見応えありました。
問題作という煽り文句は間違ってないです。
非常に危険な作品に思えました。
痛いし、不安だし、知ったら先は無いだろうし。

隔離施設で拷問を受けていた少女が脱走した。
施設は調べられたが拷問の跡を残すもぬけの殻。
少女は成長したものの身の危険を感じ続け、
拷問した人間の家を捜し出し復讐を遂げる。
その知らせを受けた交際相手(幼なじみ?)の女のコは
少女の身を案じて犯行現場の家にやって来るが、
少女の身に及ぶ危険は消える事が無く
やがてはその家に隠された真実に自らも蝕まれて行く…。


見せ方も巧い印象ながら緩急ある構成も背筋が凍った。
数種の恐怖を盛り込んだ多様ホラー。
この観賞後の虚無感は強烈でした。

>VHS鑑賞。

「アリス・イン・ワンダーランド(3D/吹)」を観て来ました。
物語としては単純な運びでしたが語られるセルフの多くは“個性”を
含み、現れるへんてこりん達と相まってバートン色お得意異分子
ニュアンスを引き立てていてまぎれも無く彼の作品、良作に思えます。
そんな不思議な世界に落ち入ったアリスではなく、自らの行いから
不信渦巻く欲望の世界に陥った同じアリスの名を持つ少女がいました。

「アリス・スウィート・アリス」に登場する主人公アリス。
黄色い雨合羽に大きなナイフを掲げた小さな殺人鬼が凶行を繰り返す、
疑心暗鬼の秀でたサスペンスの佳作。

かわいい妹にやきもちを焼く12歳の少女アリスは反抗期からか
大人を怒らせる事に長けている。ある日、教会で神聖な執り行いを
受ける筈だった妹の姿は無く、その儀式を受けようとしていたのは
アリスだった。直後、教会の中に煙が立ちこめ出所を調べると
そこには焼かれた死体となった妹が発見される。疑いはアリスの身に
かかりアリスは自分はやっていないと言い張るが…。


☆以下、映画の内容に触れています。

子役ブルック・シールズさんがあどけない。
まさかそんな役での出演とは。

黄色い雨合羽姿の笑い顔仮面を被った小さな殺人鬼が
大きなナイフ片手にと闊歩する様はかなりショッキングな様相で
狂気にゆがんだ歪さは絶望的な終焉へと堂々と導く。
アリスの日常的行動もかなりの禍々しさで見るものを
驚愕の実態に引きずり込む。このバランスが絶妙。

アリスの落ちた“穴蔵”は彼女の大切なもので埋め尽くされた
不思議の国。その中に新しく加えられるだろう大切なものは
いっそうの輝きを放つに違いない。


この作品、映画としては信望と不信が入り乱れる凄まじい
作品なのですけれど、こうもストレートで惨いシーンが
いきなり描かれると動揺を隠せずかなりの衝撃を受けました。
新たな映像ソフト媒体としての発売は難しそうですよね。

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>画像、捕獲DVDより。

お気に入り断絶映画を紹介する断絶袋小路第10回目は
「レベル・サーティーン」。今回はまさに文字通り、
断絶を余儀なくされた袋小路ぶち当たり作品。

借金を抱え仕事もうまく行かず自主退社を命じられ
何もかも失って行く男の携帯電話に突然かかって来た怪しい電話。
お題を出されクリア出来れば銀行に賞金が振り込まれると言う話。
金に困っている男は出されるお題に次々と挑むが次第にそれは
人としての存在を失わせて行き、やがて待ち受けていたのは…。


悲しすぎるけれど作品的にはかなりシビアで好い印象。
井戸のエピソードはなんだかおかしくて笑いつつも嫌な雰囲気は
あまり感じた事が無くて良い。話題の便喰いエピソードも痛々しい。
因に当ブログ向きエピソードもあり?(笑)

☆以下、ネタバレありです。

結局の所、黒幕が何者かははっきりと語られては
いないのですが、どうやら法を司る側にこのゲームの
首謀者がいるのは明らかで、その首謀者たちがある意味
“殺人鬼を拵えて行く”と取れる様がなんとも痺れる。
となると会員制の視聴者は殺人鬼育成スポンサーとも取れそう。

チンピラにDV男、刀を振り回す暴走族と、
社会からはみ出してしまった人々に手をくだす為に、
人間性を失わせながらゲーム参加者に挑ませるとは
随分と思い切った手段に出たものです。

しかもゲームの参加者はいたる所に存在し今だ殺人に
誘われている環境。はみ出しもの一掃計画現在進行形。
勝者はすなわち殺人鬼。犯行映像証拠に出されれば
法で裁きを下す事も可能にしてしまいそう。
13段目に辿り着くそれって当然そんな意味もあるのかな。
…恐ろしすぎるぞこんな社会。

主人公は最後に人間性を失わなかった事で悲劇を迎えて
しまうわけですが、皮肉と捉えるのも非常に悔しい事態。
悲しい。憤る。絶望的。単純な図式すぎる故の嫌悪感。
…巧い。


なかなかの秀作。

DVDデラックス版特典ディスクの「レベル12」ですが
本編「レベル・サーティーン」の冒頭の男の子に関連した話でしたね。
本編の刑事さんも出て来て、しかもアプローチが違っていて見所充分。
これはこれで気味の悪い世界。見終わった後の嫌な印象は
さすがという感じでした。機会がありましたらどうぞ♪

リメイク権をハリウッドが入手したと言う事ですが、どうなる事やら。
とは言えこのシビアな世界がついに世界規模で広まったと言う解釈で
観てもよさそう?…恐ろしいぞ、世界。

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>画像、チラシより。
このチラシによるとGW公開となっていますが
アカデミー賞の関係で早まったのでしょうかね?

いきなりですが、いやぁ、傑作でした。
壮絶に素晴らしかったです。
琴線触れまくりで、目頭熱くなるし、最高です。
こういうのは弱いです。

1982年南アフリカ上空に現われた宇宙船。
人類が意を決し強行突入を開始し中を調べると、
現われたのは衰弱しきったエビのような異星人達の姿。
人類は彼らを地上に住まわせる為に居住区を用意し移住させるが
異星人の目的も解らず時だけが過ぎる事20年余。
異星人達はゴミを漁り近隣の人間達からは不潔がられ
さらに別の居住区へ強制移住させられる最中、
移住計画を指揮した男は成り行きで未知の液体を浴びてしまい…。


主人公ヴィカス演じるシャルト・コプリー氏の
存在感が作品の要。脚本は有るには有ったけれど台詞はなく
殆ど彼のアドリブだってのが凄い。来日時に王様のブランチに
TV出演した際、求められた設定での即興のコメントなんか
鳥肌立ちました。雰囲気醸し出すのが本当に巧い!!
本作のプロデューサーをやる筈が監督と知り合いだって事で
主演する事になった彼、役者さんじゃないところがさらに驚き。

異星人の造形も素晴らしい。ロボ燃えだし。
俯瞰映像も空気感が出てて見応えあり。

☆以下、ネタバレありです。

確かに異星人達はなかなか不潔。
でも映画が進むにつれ彼らにどんどん感情移入してしまう。
子供のエピソードなんか目に涙浮かびました。

とにかく悪質人間オンパレード!!
現地のギャングはお金のないエイリアンに武器と交換に
キャットフード与えたり、その武器がエイリアンにしか
使えないと知ると彼らの肉を生で喰えば使えると信じる始末。
政府は政府で強制連行と言いつつも、実は無理矢理
家に押し入り彼らのテクノロジーを奪うのが目的だったり
研究施設ではエイリアン達の解剖はあたりまえの死体ゴロゴロ。
銃器解明施設では標的に生きたエイリアンを立て………。
更に自らの危機に異星人と手を結んだ筈の主人公ヴィカスさえ
絶望的な状況に我が身が大事と異星人を殴り倒し
彼らの大切な物を奪って大失態。なんかもう酷いや人間。

そんな惨たらしい展開が進むもんだから、
ダメヴィカスが最後の最後に意を決し人間達を敵にまわしての
大立ち回りが非常に胸がすく思い。異様な高揚感。
邪魔するヤツは粉砕だ!! 生き抜けよ、異星人!!
蔑まれようともその姿に自身があるなら。

そして最後に咲く屑鉄で拵えた花。
系統は違うけれど、このシーンでの感覚は
「死霊のはらわた」を初めて観た時の感じた、彼女に渡した
ペンダントより望みを見出した時のセンチメンタルに似てる気がした。
“枯れる事無く咲き続ける開花”は希望に溢れた馳せる思いの集積。
久々に感じた涙ぐましいシーケンスだった。

人間のダメぶりも凄いが、思いを秘めた生き様は胸を打つ。
ゲロと小便と腐臭の中に息づくセンチメンタル。
傑作。BD化希望!!


>画像、別種チラシ見開き1、4面より。

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