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“ゾンビと楽しく過ごそう!!” を標語に日々ゾンビとの接し方を摸索しているブログです。「ゾンビ保護区」を目指し出会ったゾンビ達の観察記録や創作ZOMBIEまんが&すけっち他、好きなホラー映画やお気に入り断絶映画の事等気まぐれに更新しています。
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なんとなくつぶやいています。



手持ち無沙汰に一コマゾンビつぶやき
「TWITTER OF THE LIVING DEAD」
などと気がむいたらやってたり(苦笑)
[PR]18禁漫画紹介。
☆「小林少年(丸)」名義電子書籍配信中

kindleでも読めます
(18歳未満の方は購入できません)
→「」/→「妹小屋
→「負界ノ書」/→「遊界ノ書
中古紙物はとてもお求め易い価格(笑)
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「ギャル改造ケイカク!」

長いのから短いのまで
50話分配信中!!

「エロ美ちゃんオーバードライブ」

元ヤン総長エロ美ちゃんが
エロにマシンに仁義に大奮闘!!
「ゾンビと暮らす。(仮)」
☆自作ゾンビ物語
[portrait of the dead]
めざせ!! ゾンビ小説家!!

ゾンビが好きすぎて自作のお話なんか
拵えております。興味のある方は寄って
みて下さい。とは言え、なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さいね〜。
ひとまず秘かに裏道へと進みます。
ブログ内検索。
ジョージ・A・ロメロ監督作。
☆ゾンビ新時代到来の息吹を最後に…
ロメロ監督の思惑は果して…?!



当ブログ的ロメロゾンビ考察一覧

☆2017年7月16日に肺ガンで
他界されてしまいました…
この世にゾンビを放ってくれて
ありがとう・・・
新着ゾンビ小説紹介。
☆「ゾンビ百人一首」
作者の青蓮さんのご厚意で拝読中です。
百人一首から紡ぎ出される
ゾンビ物語の数々。
一節が非常に短くちょっとした合間に
読めるので、育児の傍らにも最適(笑)
簡易ギャラリー的ブログ紹介。
☆奇怪漫画製作部 のざらし倉庫


「のざらしむくろ」名義でお贈りする
自作漫画カスタマイズ版及び
「南瓜金助」で制作した作品を保管する
倉庫的ブログを設置しました。
コチラよりお入り下さい。
ゾンビ映像化案内。
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和製インディーズゾンビムービーの傑作発売から2年…ついに「地獄の血みどろマッスルビルダー完全版」となってWHDジャパン・フォワードレーベルから正規版DVDが発売中です!!
おめでとうございます!!!!!
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↑こちらがパッケージ画像です


DVD-R限定版情報


↓DVD-R発売情報専用ページ

日本に於けるゾンビ映画に新風を
吹き込む気鋭doragodonさんが挑む
和とゾンビの融合!!!!
当ブログの感想はコチラに。

予告編1予告編2

doragodonさんのブログはコチラから。
自作ゾンビ漫画紹介。
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長田ノオト先生の編集されました随時更新型耽美エロバカ電子書籍「月刊 退廃トラウム」にて上記イラスト全景ほか耽美ゾンビイラストとゾンビ漫画4頁を掲載して頂きました。因に月刊表記は洒落のようです(笑)。総勢40名程の執筆陣の耽美パトスが凄い!!! 御覧になってみて下さい。



「退廃トラウム」ふろく本「トラウマッ
でもゾンビ漫画1頁とゾンビ腸迷路3作品
を配信して頂いております。
興味のある方は是非お寄り下さい!!!
スペシャル企画。
不定期更新 「ZOMBIE vs. BABY」


「生ける屍対赤児/目次」
「産まれて間もない赤児」と
「死して間もないゾンビ」との比較検証。
最新コメント。
☆コメントは承認後公開となります。
「プラナリア・プログラム」
☆続篇思案中にて。
切っても切っても分裂・再生を繰り返し
てしまう特殊な肉体を持った女性を
描こうとショート漫画と連作イラストの
シリーズ化目指し展開中。

血が多いので表立っては反転で投稿。
15歳以下は画像クリック不可です。



第1話(2P漫画)はコチラに。
イラスト展開はコチラからご覧下さい。
「すろ〜ぺ〜す・ぞんび君」
☆めざせ、ゾンビ漫画家!!
▼現在第4話(番外編)まで完成。
↓第2話はR-15なので
15歳未満の方はご遠慮下さい。

→第1話はコチラから
15歳以上の方は第2話をドウゾ
第3話第4話(番外編)

▲新キャラゾンビの
「カワナシノカオくん」
いつの日かぞんび君と対面します。
[PR]南瓜金助作画参加媒体。
☆漫画やイラスト等を描いています。
↓ゾンビ布教フリーペーパー
「Cafe of the Dead」ver2.0

↑表紙&本文1ページ漫画掲載。
ゾンビカフェ委員会様HPで電子版閲覧可

↓特製予告漫画

南瓜金助参加コミックス全目録
参加同人誌紹介。
☆駕籠真太郎先生企画監修
うんこ100選
〜世界がもし100個のうんこだったら2〜

1頁うんこ漫画「美女内臓カレー」を
掲載して頂きました♪
久しぶりのオリジナル漫画です(笑)
通販のお申し込みはコチラでも
受け付けています。
興味のある方は是非お手にどうぞ!!
「ゾンビカフェ委員会」
☆ゾンビカフェ実現を目指して

↑ゾンビ布教フリーペーパー
「Cafe of the Dead」を発行されています
「ゾンビカフェ委員会」様のHPです
プロフィール。
HN:
死霊の南瓜金助
性別:
男性
職業:
自称ゾンビ画家
自己紹介:
ホラ〜映画は好きでゾンビにも興味はあったのですがリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)を見てからというものモノスゴク好きになってしまいました。好きと言うだけでマニアックという程の知識はありませんけれど。そんな訳でゾンビ熱発症からは日が浅いのですが、以来、ゾンビ漫画家になるのが夢です。「南瓜金助」と言うペンネームでちょっとした漫画を描かせて頂いたりもしていました。
私的暫定ゾンビランキング(〜2014)

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▲「ノウガマルミエちゃん」も
ぞんび君のお友達です。
ゾンビと歩む。
お探し物をお買い物。
ゾンビグッズをお探しならまずは↓




ゾンビブログ紹介。
☆相互リンクさせて頂きました。




管理人DM様/「ポップでライト」なゾンビ
ファンサイトを目指し備忘録的にゾンビ
ワールドを紹介。ゾンビ愛好家ではなく
ゾンビと戦う事にスリルや興奮を感じる
仲間を募集中との事。因に↑設置バナー
は私(カボチャスキ)が納品致しました。
最古記事。
ゾンビと歩こう…


ゾンビ、ぞんび、ZOMBIE…
ゾンビの事だけ考えて暮らして
みたいなぁ(笑)。…でも年に
一度のカボチャイベントは
外せないけれど(苦笑)

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>画像、捕獲DVDより。

最近では新作ホラーとしてはあまり見られなくなった感のある
子供が殺戮を繰り返してしまう映画ですが、その衝撃的な
イメージのもつ禍々しさはホラーとしては計り知れない破壊力を
秘めていて、恐ろしさも膨れ上がります。
最近、本作の存在を知って以来見てみたいと思っていた所
DVDが発売になり早速鑑賞してみました。

雪山の道路を走行中の黄色い小型バスは事故を起こし
山間を転げ落ちる。乗っていた5人の子供たちに怪我は無く、
車を離れ当てもなく雪山を進んで行くと大きな屋敷を見つけ
中に入る。そこには休暇を過ごそうと集まった大人達がいて、
子供たちを不憫に思い、暖と食事をとらせしばらく
いっしょに過ごす事になったのだが…


☆以下、内容に触れています。

グロテスクな残酷描写は少ないにも関わらず
怒りや思いに任せたまま殺戮を繰り返す子供たちは
やはり禍々しいイメージを曝け出してきて恐ろしい印象。

ストップモーションや静止画、立体的な構図も
独特の雰囲気を出していて、演出面では凝っている印象で
映像的な古さは感じられるものの、妙な味わいになっていました。

殺された博士の胸の名札に“州立精神病院・重症少年棟”と書いてある
事から相当な違和感を持ち合わせた子供たちだと気付かされます。
子供たちを追って屋敷を訪れた博士を鍬や金槌などで
殴り倒しナイフを突き立てとどめをさす様を筆頭に、
仕掛けワイヤーで首つり、ガソリンをかけて火あぶり、入浴中の浴槽に
ピラニアを放ち喰らわせる…等々、様々な殺害方法はいかにも殺しを
楽しんでいる風にも取れ、しかも最後は抜かりない子供たちの遊戯は
始まったばかりと来た…この5人の子供たちの異様さは凄まじい。

本作には何故このような子供たちが生まれ出てしまったのかが
描かれていません。淡々とゴミを捨てるかの如く子供たちが大人達の
命を奪って行く。結果的にか、あるいは時代的な事からかも知れませんが
今でこそトラウマや生活環境云々で語られそうな部分は一切無い所が
薄気味悪いです。私の子供の頃と言えば、虫を捕まえては羽をむしり
頭をもいでは死なせ、トカゲやカエルに爆竹を突っ込んで吹っ飛ばす
なんて事は割と聞いた日常茶飯事でした。今振り返ると結構やばいです。
その“子供が持っているであろう純然たる秘められた無邪気なる部分”の
延長線上にある、誰もが到達していたかも知れない危険な可能性を
本作で示された気がしました。トラウマや生活環境で凶行に及ぶのも
恐ろしいですが“自覚無き無邪気の向ける刃”も恐ろしさを秘めている…
こういうニュアンスを感じられる映画はかなり恐ろしくて、
ホラー映画的にも優れていると思います。


忘れていた子供心の恐ろしい闇を呼び覚まされた秀作でした。

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>画像、チラシより。
劇場鑑賞。

理屈抜きに楽しい♪…そして怖い!!
このフレンチゾンビは手強いぞ!!
素早さ、狂暴さ、不死身っぷり、かなり高い。
撃ち込む弾数も半端無い。頭を粉砕すれば動きが止まるものの
頭を打ち抜かない限り突進し続ける迫力は追従を許さない!!

公式サイト→「ザ・ホード 死霊の大群

警官が殺された。ギャング相手に復讐を誓う仲間の警官達は
ギャング達がとあるビルに立て籠っていると突き止め
ビルに潜入するも、返り討ちに遭い囚われの身に。
そんな中、夜の街は異様な気配に包まれ、気が付けば
周りは死者となり生き返った化物の群れでビルが囲まれていた!!


ゾンビ発生の原因は不明。
それでも登場人物達は何らかの定義付けをして覚悟を決める。
物語は極めて簡単。ゾンビ蔓延る世界から脱出出来るのか!!
とは言え、そんな中でもゾンビ映画のセオリーはしっかり押さえていて、
人間共のゾンビに対する仕打ちなんか狂気の仕業でシビア。

☆以下、内容に触れています。

どうやら最後の審判が下ったらしい。
原因を知りたいとか探ろうとか、実際解明など早々出来ないとだろうし
描きたいのはそこじゃないと、ゾンビ対人間に的を絞ったのも潔い。

生き残っているまともな人間は1人もいないのも良い。
ギャングはもとより警官でさえ報復の為に集まったあげく、
ゾンビを楽しみながらぶっ殺すおっちゃんも気味悪い事。
こんな事態じゃあ、まともな人間は生きて行けないのかも知れないと
そんな気にさえさせて来る。凄いぞフレンチパワー。

ここまでしっかりとゾンビをぶちのめすガチファイトも初めて観た。
フレッシュな血飛沫をぶちまけながら襲い来るゾンビ達が
それはもう異様。ファーストコンタクトのゴミ袋ゾンビの
見てくれもかっこい…いや、怖い!!

最後の最後までいがみ合いながら、しっかりとどめを刺す様は
世も末もあったもんじゃない。ここでも人間て無様だ。


久々にハラハラワクワクのゾンビ達でした。良作。


追記2010/08/09
☆以下、内容に触れています。

思い返してみると、相当な終末観は滲み出て来ますね。
疑心暗鬼や敵味方容赦なく己が為に邪魔者は消す的ニュアンス、
死には死を持って償わせる法の不在も絶望的でシビアで
世界も人自体も無秩序で被われガチガチの終末観。…見事。



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>地上波HD放送受信。
(テレ東「午後のロードショー」版より)

ゾンビ観察番外編です。
博物館に収められた冷凍マンモスの凍死体がとある影響で動きだし
人々から精気を吸い取り始めた!! マンモス死体が大暴れだ!!
…惜しい!! 人の死体に影響していればゾンビ発生だったのに(笑)
それでもね、手は出て来るんですよ、手は。

博物館に収められていた冷凍マンモスを館長が調べていた所、
マンモスと一緒に氷に閉じ込められていた小さな楕円状の物体を見つけ、
氷から取り出すと途端にその物質から何かが発せらた。
うっかり者の館長は今日は娘の誕生日だったと気付き家路に急ごうと
博物館を出ると上空に炎の尾を流した隕石が見え、
なんと博物館めがけ隕石が落下!!
館長がマンモスの無事を確認しに戻ると、
冷凍マンモスの姿が消えていて…!!


超B級SFモンスター作品。
DVDパッケージ格好良過ぎだ(笑)。
パッケージと本編のギャップもネタのこのご時世、
パッケージをあてに借りる方はいないとは思いますが、
マンモスのイメージはパッケージとは違い
肉がそげ堕ちていたりと若干腐乱感あるものでした。…雑だけど(笑)
そんなCG感が微妙なのもB級物の醍醐味でしょう。
そう割り切って観ればうけるネタもそれなりにありますので、
B級及びZ級ホラーに免疫があるという方は話のネタにでも
いかがでしょうか。

館長の娘さん役にターミネーターTVシリーズの
サラ・コナー・クロニクルで少女ターミネーターを演じた
サマー・グローさんが出演しています。

☆以下、内容に触れています。

要は宇宙から宇宙船に乗って飛来した液状の謎の宇宙生物が
マンモスにしみ込んで大暴れしていると言う宇宙からの寄生生物の話で
冒頭で人に寄生しなくて惜しいと書きましたが、切り落とされた人間の
手首には寄生していました。パーツのみですが死体が動く事を証明して
いますのでゾンビ化現象の一例として当ブログでは記録しておきます(笑)

真面目に作っていそうでいい加減な展開や設定だったり
宇宙船のデザインやオープニングの隕石群に、最後に「END?」と
持って来る辺り楽しんで作っている雰囲気はありました。
UFO研究家のお爺ちゃんがかますボケ振りはご愛嬌、
ゴリラの着ぐるみ死体の件は好きです。


当ブログ的には一応ゾンビネタで通用する事もあって楽しかったです。
そう言えば以前リューバやユカギルマンモス
やって来たときも見に行ってました。マンモス好きか?(笑)
そしてこれがマンモスの氷漬け標本だ!!

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>画像、捕獲DVD、チラシから。

当ブログで取り上げたジョージ・A・ロメロ監督作品の感想です。

上から投稿した順に並べてあります。
ある事ない事思いのままに書き綴ってみました。
☆印は劇場公開版を観た時点の感想です。

→「ザ・クレイジーズ(ハピネット版)

→「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」☆

→「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

→「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド死霊創世記(ジョージ・A・ロメロ脚本)

→「ゾンビ(米国公開版)

→「ゾンビ(ディレクターズ・カット版)

→「ゾンビ(ダリオ・アルジェント監修版)

→「ザ・クレイジーズ(特別版)

→「サバイバル・オブ・ザ・デッド」☆

→「死霊のえじき

→「ランド・オブ・ザ・デッド

==============================

→「サバイバル・オブ・ザ・デッド (BD版)

「登場人物の告白」・他1編 (ダイアリー・オブ・ザ・デッドBD特典映像より)

→余談・「ゾンビ 新世紀完全版(DVD-BOX)

→「ナイトライダーズ


(続く)

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余談→「ミディアム(シーズン)6」 第6話 「ゾンビ・ナイト」より




>画像、捕獲DVDより。
劇場では未見。

最近、レビューの為にと改めて「ランド・オブ・ザ・デッド」を観なおしていたら、なんとゾンビ達がある目的に向かって行進し始める姿にボロボロと涙がこぼれて来てしまいました。ゾンビで泣いたのは「マスターズ・オブ・ホラー」の一編「ゾンビの帰郷」と本作くらいですが。以前からゾンビ側に感情移入する傾向はあったのですがまさか「ランド…」のゾンビ達がそれほどまで深層に入って来たとは。

私は子供時分に特撮ヒーローものを観ても怪人や怪獣の方に気が行っていて始めのうちは造形がヒーローより迫力あったり格好良かったりとそんな事で好きだったかと思いますが、その迫力あるかっこいい怪人達がやられ続けているさまを見続けるに産み出されてもすぐに殺されてしまう姿や人や環境に害があるとは言え生まれ持った性質のせいで殺されてしまう事に、次第に疑問を抱くようになってそう言った存在の方が魅力があると思っていった様なんです。そんな経緯もあるせいかゾンビもやはりそういう風に見てしまっていて、本編ではゾンビ達が乱雑に殺されまくる姿に虐げられ思ったように行動出来ないもどかしさを見て、応援したい気になっていた様です。

死者が蘇ってから数日…かろうじて生き残った人類は川を隔て橋を封鎖した都市で生活を始めた。高圧電流のフェンスや軍隊を配備しゾンビ侵入の警戒態勢をとりひとまずの安泰を見せてはいるが、この異常事態にも関わらず裕福な者と貧しい者の格差を乗じさせ権力で人を押さえつける社会を築いていた。物資の補給はフェンスの外に探しに行くのだが、そこでは手当たり次第に破壊されて行くゾンビ達を見て来た残されたゾンビ達にある変化が現われ始め…

☆以下、内容に触れています。
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「死霊のえじき」の内容にも
言及しています。

死者が蘇り人肉を喰らう終末世界に於いてもなおいがみ合い続ける人類の傍若無人さを浮き彫りにしたリビングデッド三部作として一旦は完結を見せた「死霊のえじき」から20年の歳月を経て世に放たれた「ランド・オブ・ザ・デッド」。タイトルもずばり「冥土」と訳せる様ですね(Yahoo! JAPAN辞書/英和“land”項目にも記載)。死者の国と化した世界。人類自らの手によっての滅亡への道を示唆した前作とは一転、「…えじき」のバブの設定を引き継ぎつつゾンビ側からの人類滅亡を叩き付けたもうひとつの完結編が登場しました。

本作ではついにゾンビ達が道具を手にし人間を攻撃し始めました。ゾンビに知能?ゾンビに思考?「死霊のえじき」でバブが示した行動が数多のゾンビ達にも息吹き始めた様で、しかもゾンビ同志でコミュニケーションまでとっています。本気出しましたか、人類滅亡に向けて。死に恐れを抱かない人間に対しての怒りとすら感じられそうなこの事態。ただ人肉を喰らうだけの害獣ゾンビを堪能したい方は面喰らったり受け入れ難い姿なのか“物思うゾンビ”は評価が難しくあまり印象は良くない雰囲気ですが、私としては滅ぼすべき的に向かって武器を掲げ行進する姿に目頭熱くするくらいですから受け入れちゃってますね、心の底から(笑)

道具を使うゾンビに関しては既に「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に存在し、石や木片を手に襲って来ていますのでいまさら不思議はないでしょう。私は「…えじき」のバブが銃を人に向けて発砲した時からそれはもう怖かったので違和感も無しです。けれど意思の疎通や感情を露にする姿はこれ如何に。仲間を殺され憤る、仲間を守る、惨たらしい状態にされたものには引導を渡す…あきらかに感情が息吹き思考しています。「…えじき」公開から20年後と言う歳月を経てようやく私はバブが何かしらの感情を抱いて行動していたものと思い知らされました(遅!!)。人間の暴虐に“死者の怒り”は頂点に達し、虐げられたもの達は反旗を翻し、自らを攻撃して来る人類撲滅の為に進行する。ただ食らい付くだけだったゾンビ達が人間に滅ぼされそうになるにつれとうとう「人類にとどめを刺さなければ」と言う意志を明確にしてしまった様です。生と死は相反する存在ゆえ同時に存在する事は許されないのでしょうか。“生”対“死”の最終決戦の火ぶたはきって落とされました。タダでさえ厄介な生ける死者が意志を持ち道具を手に人類を滅ぼしにかかる…単純に恐ろしいです。頭撃たれさえしなければ襲いかかり続けるゾンビ達が武装するなんてこれは人類最悪の出来事で終末観指数はかなり上がったでしょう。いやはやそれにしてもゾンビ達が武器を掲げる姿が意外と雄々しくて禍々しく痺れます。

道具を使い知恵を働かせ出来ないと思われた事を一つずつやり遂げながら進むゾンビ達。簡単に言うならば道具と言うのは人類史上文化を語る上でも重要な事柄で、人は道具を操って文明を築き上げて来たと言う事が一般的でしょうか。昔の人々は食料の調理や食材の確保に使ったと印象がありますが、ある程度の知能を有さなければ使いこなせず、増してや大きな獲物を狩る為には集団を作り意思の疎通も必要になって来るでしょう。ゾンビ達が開眼した“道具と知能と意思の疎通”は人類という獲物に食らい付く為に、もしくは人類を滅ぼす為には不可欠な変化だったのでしょう。進化したソンビ達は“人類の、あるいは文化の繁栄”たる象徴としての“道具”を使う事を逆手に、“人類を滅ぼし”に掛かる…それは自らの“知恵”で滅ぼされる事になった人類への皮肉と捉えても面白いのでは思いました。

目的を成し遂げたゾンビ達は一体どこへ向かうのか…勝者の足取りは残る滅ぶべき人類への引導を渡すの旅の始まりか。「死霊のえじき」では博士が人類の延長線上にあると言い、元は人間だった存在とだけははっきりとしています。最後に見た姿は人もゾンビも変わりない姿でした。何の為に存在しているのか…地に足をつけ彷徨う…目的へ目指し。

私がいつも求める“死者の主張と死を笑うもの”の対峙としては「ランド…」は言う事無しです。首つり自殺した死体が蘇って来る様はまさに死んだだけでも蘇る事実を示し(これについてはチョロ役のジョン・レグイザモ氏が制作の裏側で噛まれて自殺と言っているのですけれど)、首が無いと思った瞬間に背中から皮一枚で繋がった頭が飛び出して来るゾンビは最たる例でしょう。復讐の一念で許せない人間を倒しに行く凄まじい姿も良いし、死が進撃する様はもう言う事無しの死者の主張だし、すごいですゾンビ達。片やゾンビと記念撮影、ゾンビ的当て、ゾンビファイト等と“死をあざけ笑う者”の方もシビアで雰囲気あり過ぎで良かったです。


☆以下、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から
「サバイバル・オブ・ザ・デッド」にも言及しています。

そこでふと気が付いたのですが、先にも書きましたようにゾンビが道具を使うといった行為は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」でも描かれ、語りぐさとして頻繁に取り上げられる程の不思議に思われている動作でした。そしてもうひとつ「ナイト…」には語りぐさとなる動作がありました。皆様お気付きの「虫を食べる」ゾンビです。最近になって人間以外の生き物を食すゾンビが登場しました(笑)。“道具を使う”のも“人間以外の生物を食す”のも既に「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の中で描かれていて事在る毎に話題になっています。私が抱いた「ランド…」と「サバイバル…」の感想から及んだ考えではありますが、ロメロ監督はその2つの動作に対して“そこ”に人類を滅亡へ送り込めるキーワードを持って行ったとしたら、道具を使う事を「ランド…」で、人以外を食べる事を「サバイバル…」で取り上げ、明確な回答として提示して来た様な気にもなって来ました。そうなれば非常に面白いループが出来あがりそうですよね。最後にそう記して、これにてロメロゾンビの一旦の結びにしたいと思います。はてさて、今後の展開はいかに。

「ランド・オブ・ザ・デッド」意外過ぎて面白かったです。
ロメロ監督流シニカルか。一つ目のトドメ。

ある事ない事適当に書き綴って来ましたが
それにしても楽しかったですロメロゾンビ話は。
それではまた。なにか思い立ったら。

ゾンビBOXで改められた箇所の感想や
「サバイバル…」のDVD発売もあるので
すぐに“ほどく”かも知れませんが(笑)
その時はまた戯言にお付き合い頂けると嬉しいです。


>画像、チラシより。

同級生に虐められ心に闇を抱えた少年オスカー。
ある夜、住んでいる住宅の中庭でナイフを木に突き立てていたところ
最近引っ越して来た不思議な雰囲気を持った少女エリと出会う。
夜な夜な2人は中庭のジャングルジムで出会い、意識し始めれば
お互いを引き合う存在へと発展させてゆく。しかしエリには人には
知られてはいけない秘密があり…。


公式サイト→「ぼくのエリ 200歳の少女

闇に息づく孤独な魂ふたつ…悲しくも壮絶な秀作。

これより先はあくまでも私個人の思い込みによって
振り回された感想である事を念頭に置いてお読み下さい。
いやはや、驚きました。劇場本編観賞後と購入したパンフレットの解説を
読んだ後で感想が180度覆った作品は初めてで、その経緯も含め面白い
体験ではあったのでそのまま書き記します。

私にとっては劇場版は内容が読み取りにくかった作品で、
考えようによっては極めて不可解な扱いをされて公開となった珍しい作品
なのかも知れません。一体どんな経緯でこういった「副題」と「ぼかし処理」
を施されたのか…担当者に真意を発表していただきたいと思ってしまった
くらいです。私は全くの情報無しで鑑賞して後、パンフレットで
“その実態”を知ったのですが“その実態”を知った後の方が、
作品に一層の深みを与えてくれたので教えて頂いて良かったです。

>画像、捕獲DVDより。

さてロメロゾンビレビューも次作発表までは、残すところ本作とランドの2本。(いや…厳密にはまだゾンビBOX版の感想もありますが。)「サバイバル・オブ・ザ・デッド」公開後のタイミングも当ブログ的には良かったかも。相関図や題材も似ていて比較も出来るしそんなわけで旧三部作最終段階「死霊のえじき」を取り上げてみます。

私は完全版DVDが発売になっても暫くはビデオ版を見ていましたのでDVD揃えようと思った時にはスマイルBESTが出てました。悪名高き最終版はこのブログを始めてから見比べてみようと用意。私は劇場では未見でして、どのバージョンが劇場版に近いのか解りません。ビデオ版でしょうか?ご存知の方いらっしゃいますか?


死者が動き出して幾日か…招集された研究者達とそれを見守るべき軍人に、通信技師やヘリ操縦士はフェンスで囲われた地上入口から入る巨大な倉庫でもある地下施設へと移り住み、危機を乗り越えようと日々を送っていた。研究者達はゾンビ発生の原因や処置方法を探り出そうとしているが答を導き出せないでいる。やがて閉鎖空間へと追いやられた彼らは不安と不信を募らせ対立が激化、お互いに銃口を向け始め…。


☆以下、内容に触れていますのでご注意下さい。

完全版の方の内容は良いですね。ビデオ版には無かったシーンも2ヶ所見られビデオ版では確認しきれなかったゾンビ達のこまかなディテールがしっかりと判り造形の見事さが際立ちます。おかげで残酷度もアップした感があり素晴らしいです。その完全版の映像特典に収録されたメイキングにプロデューサーに言葉遣いが汚いと指摘されていたそうですが、最終版はその流れでのプロデューサーによってか勝手に編集されたものでしょうか。残酷シーンはとことん削除でセリフまで変更されている代物で驚きです。ただ最終版に全く意味がないかと言いますと私にはそうも言えなくて、“心あると示した心ない行為の無残な犠牲”の証拠として受け入れるのもありかなと。その最終盤には最も肝心な“楽園へ連れて行ってくれ”と訳された特に印象悪いと思えないセリフまでカットされていて、転じて映画製作に対しての秘められた意味があるのではないかと勘ぐらずにいられませんでした。画像面で言うと完全版が16:9で横長なのに対し、最終版は4:3の縦長で完全版では切り取られた見られない上下の映像が存在していて、画質はともかく日本版のDVDで見られるのは今の所これだけでしょうか。因にビデオ版4:3も上下が存在しているものでした。それらに対し完全版ではビデオ版最終版で切り取られた左右の画像が見られ、この事から上下左右の画像が全て入ったフルフォーマット版の存在が見えて来そうです。あったら見てみたいですねフルフォーマット版。私は4:3TV画面サイズは劇場版の左右をカットしたものだと思い込んでいましたが「ザ・クレイジーズ特別版」に収録されたフルフォーマット版から劇場公開の為に上下をカットする場合もあると解り、今回改めて3パターンを見比べてみて資料としては面白いと感じました。ただ、最終版発売当時期待して買われた方はショッキングな作りだったでしょうね。心中お察しします。

「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から最新作の「サバイバル・オブ・ザ・デッド」までの6タイトル中で唯一と言えそうな、白昼の高い建物の並ぶ近代的な街並みの中でアスファルトを歩み進むゾンビの群れがしっかりとみられ、その異様さは最も終末観を煽り世界崩壊の完璧なイメージを作っています。この冒頭のゾンビシークエンスには初見時では感動すら憶えました。更にはタイトルを引き込む通称ドクター・タンに始まる体の損傷が激しく見るからに死んでいるであろうはずの人間が動いているビジュアルは、全ロメロ作品を通してもずば抜けて素晴らしいです。内臓を撒き散らしながら動く死体、脳と首から下しか無いのに動かせる死体、果ては上顎から上の頭部だけなのに目をぎょろっと動かしていたりと、死者が動いているイメージは旧三部作では前二作を遥かに凌ぐ異様さでした。頭を攻撃し機能停止させなければ、頭と繋がっている部分はどんな姿でも動いていられるのかと言う疑問を一気に解消してくれた、動く死体とはどんなものかをビジュアル面で徹底してみせてくれた事ではシリーズ中では最高の出来でしょう。これこそ私が見たい“死の主張”たるゾンビに最も近いです。中途半端な損傷ではなくここに描かれたような見るからに生きているわけがない姿が動き群れをなして大挙し押し寄せる様をロメロ監督作で見てみたいと今だに夢見ています。…とは言えゾンビは人間の姿であるからこその恐ろしさもあると思いますのでその辺のシチュエーションも非常に大事なのですけれど。

ロメロゾンビシリーズは「サバイバル・オブ・ザ・デッド」で6作目を迎えましたが私にとってはこの「死霊のえじき」はシリーズ中ではランキングが最も低くなってしまいます。その理由も明白で私がゾンビ映画にに求める“死の主張”対する“死を笑うもの”の図式が希薄な事にあります。先にも書きましたが“死の主張”たるゾンビ達の存在感はシリーズ中最も高く素晴らしいのですが、対する“死をあざけ笑う”ような人々の存在感が弱い為です。実験材料やゾンビ標本に見るゾンビ虐待をイメージさせるシーンはあるのですが、研究という括りと見ると、ゾンビ達を楽しみながら撃ちまくったりからかうと言う存在には遠く及ばず。それともうひとつは「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の冒頭の墓場シーンや「ゾンビ」の牧師が祈りを捧げたという地下の死体置場と言ったような“死者が蘇って来た”と感じさせるシーンも際立った感無く、そう言った意味では私にとってはシリーズの中でもこの作品だけが異質な感覚です。

まだここまでの三部作しか存在しない頃、実はロメロゾンビが“人がただ死んだだけで蘇る”と信じていた私には、この作品だけは何度見ても“死んだだけで蘇るのではないのかも”と不安に落ち入る瞬間がありました。博士が撃たれて死んでから蘇らないのを不審に思ったからですが、バブのその後の行動を踏まえるに、きっと見えないところで脳に損傷を受けたのだろうと思うようにしました(笑) そういったゾンビ定義は後に見る「ランド・オブ・ザ・デッド/ディレクターズカット」のコメンタリーでロメロ監督自身の発言から揺るぎないものになりましたが。

それでも映画的に見ると、終末世界に落ち入ったにも関わらず己の主張を通し自らが信じる道だけをつき進む相容れない人間模様を狂っているように描き出した秀作ではありました。管理体制の軍人には軍人の、解らない事は無いと信じる研究者には研究者の、抑制や科学を信じない傍観者には傍観者の、それぞれの行為が他の相手には異常で全く受け入れ難い存在として取り上げられ、誰が正しいかも間違いかも示さない相関図は曖昧さが見事でした。

完全版収録のメイキング映像で80年代という時代は政治や軍への不信や金融制度の崩壊による不安と言った今まで築いたものが意味を成さなくなった時代と語ったロメロ監督ですが、それを踏まえつつ考えれば、不信や不安を招く考え方の違いや価値観の隔たりが最たる題材で、三部作最終段階にあって人間が人間を滅亡に導くという状態がはっきりしてしまえば、“死者の主張”や“死を笑うもの”の入り込む余地などもはや必要はないでしょう。それはミゲルのしでかした“人の手によって全てを終わらせようとする行為”からも伝わって来ます。

さらにもうひとつ、「死霊のえじき」にはゾンビ側からも驚異的な事実が放たれていました。博士によるバブのゾンビの飼いならし実験から導き出された危険行為です。ゾンビは生前の記憶に伴った行動を示す事から様々な文明技術に気付かせようとカミソリやカセットプレイヤー、果ては拳銃まで与えます。そしてバブは拳銃の引き金を引く事に気が付き、食欲衝動を満足させてくれた博士の死に憤り嘆き悲しむの様な行動を見せ、拳銃を人に向け発砲します。これは親しく接してしてくれた博士に対する報復行為ととれますが、そのシチュエーションがもしバブの忘れられない思い出と重なった生前の記憶に従った行為だとしたらと思い、私はこれを「ゾンビは拳銃でも人を殺せるんだな」と単純に恐ろしく感じて、ゾンビ達が喰い殺す以外の“人間を殺す手段”に道具も活かせると示した瞬間とも観ました。ゾンビ達が示す行動には常に死に導くと附随すると捉えれば、後に描かれる「ランド・オブ・ザ・デッド」や「サバイバル・オブ・ザ・デッド」も、それぞれいっそうの終末観へと誘ってくる恐ろしくも素晴らしい作品と見る事が出来ました。相変わらずの個人的な解釈ではありますが、そう言った面も踏まえて見ればそれらの終末観は常に最高潮で痺れてきます。私が「サバイバル…」のレビューで書き記した“新事実から示された人類滅亡への向けての捉え方”は、すでにこの「…えじき」で描かれていた事が考えるきっかけになっていたのでした。それはすべてロメロ監督の演出から導かれた事柄で、私自らの想像力から来たものではないと断言し付け加えておきます。


「死霊のえじき」
…ゾンビ世界が導いた人のひとつの末路。
旧三部作最終章に相応しい存在感でした。

さて、以上が私が「死霊のえじき」に抱いた感想です。
これから完全版に収録のオリジナル脚本「DAY OF THE DEAD」を
読む事になります。初見です。「…えじき」のレビュー書き終えるまではと
我慢していました(笑)。読後に考え方も変わる可能性もあります。
どんな内容か非常に楽しみです♪


>画像、チラシより。

得体が知れず不気味で曖昧な存在だった旧シリーズの
マイケル・マイヤーズを、リメイクした前作で現実味を帯びた
殺人鬼へと変換させ蘇らせてくれたロブ・ゾンビ監督が
再びメガホンを握り再登場させたブギーマンはより強大な
パワーを持ってローリーを付け狙う恐怖の権化だった!!

私は前作のレビューで直接の続編でなく新たな切り口で続きが見たい
と記していましたが、直接の続編だからこそ感じられる恐怖を
新たな切り口として見せてくれたロブ・ゾンビ監督にまたもや感服。

これでもかと言うくらい人体を攻撃しまくり
ザクザクとグシャグシャと散って行く生命の脆さが際立ち
ロブ・ゾンビ監督の恐怖がボロボロとこぼれ落ちるような
カットワークは健在で痺れる。

グロではないけれど、かなりサディステックな映像で押し切り、
前作の事件後の惨たらしい惨状や少女達に残る傷跡まで描く
余韻的恐怖も忘れない。前作の恐怖もしっかり画面に
刻み付ける感性、これには恐れ入りました。
やはりなにか違いますね、この監督のビジュアルは。

☆以下、ネタバレありです。

つなぎにゴムマスクの出で立ちが あまりみられないので
これは「ハロウィン」かと疑問に思う方も多いと思いますが
1作目もトレードマークのゴムマスクは子供の頃の自宅3人殺しの時と
後半の脱走後だけなので1作目から通して考えると、
幼少期、青年期、そして今回は成熟期と三部作的構図も見られ
ロブ・ゾンビ監督的マイケルの全容を見ると本作もそう
違和感なく感じます。

今回のマイケルはマスクが半分剥かれ本来の顔をのぞかせ
人間味をさらに強調した感にも見えますが、その実
前作で一悶着あったローリーとの接触で、より家族を重んじ
血筋レベルで共感してしまったのか、精神性を発揮。
ローリーの悪夢として登場しまくり、死んだと思われても決して
離さず逃がさない。これは劇中での新たな恐怖として示したもの
ではないでしょうか。

夢や幻想的なニュアンスに現実感を見出せるかが
今回の要でしょうか。前作で施設に入れられた子供の頃の
マイケルに、職員役のダニー・トレホ氏が語りかけた言葉が
気になって来ます。それは吹き替え版ですと
壁なんか忘れろ。お前の頭の中で生きるんだ
そうすればお前を邪魔する壁など消える。

と言うもの。本作の幻想的なシーンと結びつきそうで興味深いです。

やがてマイケルと同調し始める様子を見せるローリーに
彼女の夢の部分も現実に起きた事のように思え始め、
犬を喰らったマイケルの舌の味をも感じてしまった様子だったり、
マイケルの記憶の踏襲的な殺人シーンの幻覚も見られもし、
肉体はおろか精神まで攻撃して来たと言えそうな
新しいマイケル像をまたもや構築して来たのではないかと感じました。
肉体的暴力を受け、さらには精神をも蝕んで来る恐怖漬けの生活は
私には想像も出来無い程の恐ろしさでしょう。

自らの顔に刻まれた惨劇の傷跡。恐怖。
自分の中に“殺人鬼”がいる。恐怖。
そして知るマイケルの妹という関係性。恐怖。
逃げても逃げても、泣き叫ぶローリーをあやしたがる優しい兄の様に
現れるマイケル・マイヤーズ。恐怖。
次々と無残に殺される友達たち。恐怖。
現実と幻の混在するローリーのリアルは次第に隙間無しの恐怖ずくめ
となり、考えられるだけ詰め込んだような逃げ道無しの恐怖は
考えただけでも恐ろしい。

惨劇を受けかろうじて生きながらえたアニーの
再び受けた残虐行為も想像を絶する恐怖感を放っていた。

夢なんかじゃない。
幻なんかじゃない。
全てはその身に確実に感じた事。
私は見ました…ローリーの恐怖に挑んだその瞬間を。
そして、攻防止まぬその行く末を。


恐怖対象として深みを増したマイケル・マイヤーズを
どう捉えるかで評価が二分しそう。
ロブ・ゾンビ監督の演出が好きなのでこれはこれで良作の印象でした。
前作程の緊迫感はないものの、それぞれに示した恐怖感は
積み上げられる度に膨れ上がる印象で
ホラー映画としては上質に感じました。

前作同様アンレイテッド版も収録の上
ブルーレイで出して欲しいです。お願いします。

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因にタイラー・ベイツ氏が手掛けたサントラCD-R
耳当たりの悪い奇怪音も痺れるノイジーな傑作でした。
こう言った音楽も映画に気味悪い印象を与えて素晴らしい。



>とりあえず借りて来た未来都市。

今回は「ラブリーボーン」DVD発売を祝し主演の
シアーシャ・ローナンさん出演作「エンバー 失われた光の物語」をば。

小説
は未読ですが、トム・ハンクス氏が手掛けた本邦劇場未公開で
近未来ファンタジーの佳作。ラブリーボーン(→当ブログレビュー)
14歳で殺されてしまう少女を演じたシアーシャ・ローナンさんが
出演するレトロフューチャーな子供アドベンチャー。

地上に住めなくなった人類は再び地上に住める環境になる日を望み、
地下深くに造られた天井にいくつもの電球がぶら下がり街を照らす
発電機頼みの地下都市に移り住む。地上に上がれるだろう200年後に
開くよう設定された地上への鍵を保管している箱は、代々市長へと
受け継がれて行くはずだったが、そのうちの1人が倒れた事で
箱の役目は伝えられず忘れ去られてしまい、箱が開いてもその箱の
事すら知らない状態に。人々はそのまま地下都市で暮らし続け、
発電機が今にも故障しそうなギリギリの環境で生活をしていた。
そんな街で育った地上を知らないの少年と少女の2人。
スクールを卒業し仕事を割り当てられるとメッセンジャーと配管工の
職に就き2人は導かれるようにエンバーの秘密に挑む事になる。


ラブリーボーン公開に合わせ来日したシアーシャさんは
日本の事を全く知らないでこの地を踏んだらしい。ネオンが綺麗だと
言っていましたね。私も14歳にして美貌を振りまく姿に目がくらんだ
1人です。本作ではあどけない一面と健気さを十二分に発揮。

エンバーの世界観は興味深かったです。
レトロフューチャーは面白いですよね。もの悲しい「1984」に
音楽も楽しい「ライフ・オン・ジ・エッジ」(共にDVD化希望)が好きで
仕掛けやら配管通路やらもワクワクするせいもあってか、
造り込んだ街や機械の雰囲気も好みでした。
子供ががむしゃらにがんばる姿も胸が熱いな。
キッズムービー好きでしたら楽しめると思います。

因にシアーシャ・ローナンさんの次回作はなんと殺されるのではなく
殺す方だと言う話。今後が気になる女優さんですね。
ラブリーボーンのBlu-ray特典映像のメイキングは
2時間57分に及ぶピーター・ジャクソン監督のこだわりもすごい
貴重な必見資料でしょう。出演者への心遣いやら感服です。
シアーシャさんとのやり取りも冗談交えとても楽しかったです。

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>画像、チラシより。

傑作。満点。

前作「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」の世界観を引き継いだ
ロメロ監督初の続編製作にあたる本作は予想を上回る程の出来。
「ダイアリー…」をも凌ぐ傑作でした。すごい。面白い。
まさかそう来るとは思いもよらず。私の観たいゾンビ盛り沢山。

ダイアリー・オブ・ザ・デッド」でロメロ監督から向けられた
人類への矛先は本気だった!! タイトルもそのものズバリ
「死者の生き残り」。これはまずいぞ、人類!!
考えようによっては本作のこの終末観は全てのロメロゾンビ作品に
比べても最も強く、シビアさを増して来る!! 痺れます、とことん。
それで傑作と呼べないわけが無い。

混乱に乗じ州兵を離脱し略奪者となったグループ率いるサージ。
死者が歩き出し蔓延る世界から逃れようと車を走らせ続ける。
そんな中、出会った若い男から安全な島があるという動画を見せられ、
疑いながらも港に向かいフェリーを動かすと島を目指す。
しかし待ち受けていたのは、死者を人間に害の無い様に調教しようと
する一族で、それに反撥する老人との争いに巻き込まれてしまい…


素晴らしかったです、いくつかの新事実の解明。
描かれていなかった盲点をこのタイミングで出して来るとは!!
しかもタイミングばっちり合っているじゃないですか。
絶対意図していたタイミングに思えて仕方ありません。

まさにはっきりと、人類滅亡へのカウントダウンが始まった!!
最終段階までまだまだ隠し種出て来そう。
今後の展開が増々楽しみです。


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