“ゾンビと楽しく過ごそう!!” を標語に日々ゾンビとの接し方を摸索しているブログです。「ゾンビ保護区」を目指し出会ったゾンビ達の観察記録や創作ZOMBIEまんが&すけっち他、好きなホラー映画やお気に入り断絶映画の事等気まぐれに更新しています。
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めざせ!! ゾンビ小説家!!
ゾンビが好きすぎて自作のお話なんか
拵えております。興味のある方は寄って
みて下さい。とは言え、なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さいね〜。
ひとまず秘かに裏道へと進みます。
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作者の青蓮さんのご厚意で拝読中です。
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一節が非常に短くちょっとした合間に
読めるので、育児の傍らにも最適(笑)
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興味のある方は是非お手にどうぞ!!
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プロフィール。
HN:
死霊の南瓜金助
性別:
男性
職業:
自称ゾンビ画家
自己紹介:
→私的暫定ゾンビランキング(〜2014)ホラ〜映画は好きでゾンビにも興味はあったのですがリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)を見てからというものモノスゴク好きになってしまいました。好きと言うだけでマニアックという程の知識はありませんけれど。そんな訳でゾンビ熱発症からは日が浅いのですが、以来、ゾンビ漫画家になるのが夢です。「南瓜金助」と言うペンネームでちょっとした漫画を描かせて頂いたりもしていました。
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>画像、チラシより。
原題「THE HURT LOCKER」
(劇場公開時鑑賞)
◆任務終了まで残す所38日の部隊に
新たに爆弾処理班の兵士ウィリアムが就任して来た。
態度からも恐れを知らないと思わせるウィリアムは
部下への接し方や爆弾処理ですら個性的。
ある時上官に爆弾処理成功の秘訣を聞かれウィリアムは…
映画では下手するとある意味致命的な、そう取りざたされては
来なかった気がする戦争の“間”が他の戦争作品と一線を画す印象。
個人的には「28週後…」の優しすぎる兵士役ジェレミー・レナー氏を
これでもかと言うぐらい堪能出来感慨もひとしお。
あってはならない世界で息づいてしまった超絶的存在…秀作。
☆以下、内容に触れています。
この勇猛さは、凄まじい。
冒頭で中毒と語られる戦争の産物は、
結果とんでもない英雄像を産み出してしまう。
とある事故で特殊能力を得てしまったアメコミヒーローものの
イメージまで抱かせるニュアンスと書くと戦争を軽んじて
観ていると思われそうですが、その逆、想像を絶する恐ろしさで
実質的な英雄像がここに産まれてしまうと言う悲劇と希望の混在が
ビリビリと伝わってきました。
一言“過酷”ではすまされない異常な状況下を
目に焼き付ける生々しさは現実を望ませ
私たちに生ける未来を繋げてくれている彼らの
生ける未来を願わずにはいられない。
PR
>衛星より受信。
今生きる私たちが抱えるゴミ問題。
このまま処理しきれなくなり将来地球がゴミの山だらけと化すのも
未来像としてある意味有力なのでしょうか。
あのピクサーの傑作「ウォーリー」制作年度より2年前に完成した
「26世紀青年」。ネタ的にどっちが早かったかは解りませんが
同じようなゴミ山だらけのそのビジュアルは非常に興味深い。
冷凍睡眠実験で眠らされアクシデントで
未来で目覚めてしまった主人公。
なんてことだ、未来の人類のだらしなさは(汗)。
人類総お間抜け化の恐ろし過ぎる未来で
何をとっても並な、これと言って特技もない
平々凡々な主人公が巻き込まれる大波乱。
過去へ帰りたいとタイムマシンを探し求め
行き着いた先に見た物は…?
勢いで見切ってしまったのでなかなか楽しめた作品だと思います。
こう言った未来像も否定出来ない雰囲気が寒気を誘いますね。
CG感の残っていますが改造カーバトルが頭悪そうでおかしかった。
脱力系シチュエーションコメディがお好きな方はいかが?
「ウォーリー」がお好きな方は話のネタにいいかも(笑)
日本を代表するゴミ山映画の秀作「東京ゾンビ」もよろしくね。
>衛星より受信。
「地球に落ちて来た男」ことデヴィッド・ボウイ氏のご子息である
ダンカン・ジョーンズ氏の監督デビュー作との事。誰もが納得感のある
邦題は気が利いているようで、こう言うニュアンスは好きです。
月面基地内部の白と灰色を基調としたどこか堅苦しいようなシンプルな
空間は懐古的雰囲気を醸し出し空想科学の夢と希望を呼び覚ます。
主な登場人物は主人公サム・ベル演じるサム・ロックウェル氏一人。
孤独と夢に包まれた世界が不具合を起こし始めた果てにみた
悲しすぎる心たち。秀作でした。
◆月でたった一人、かけがえの無いエネルギー源を採掘し地球へ送る作業
をこなしているサム。派遣された会社ルナ産業との契約期間は3年。
地球との交信は衛星の事故で使用不能、録音したメッセージでやり取り
する環境の中、管理ロボットのガーティに見守られながら、ようやく地球
に戻れる日も残り2週間となったが、体調不良で事故を起こし怪我を負って
しまう。サムが昏睡から目覚めた時、あるはずの無い光景を目にする…
☆以下、内容に触れています。
同じ記憶、同じ体、同じ考え方…オリジナルの記憶を植え付けられた
クローンは帰れるはずのない地球の家と妻との再開を胸に抱きながら
三年間の生涯を終える…人間が部品として産み出されては余命まで設定
され使い捨て。クローンがオリジナルの為の部品取り的な作品はあり
ますが本当に人知れず黙々と繰り返される完全な道具として描いた計り
知れない恐怖感は秀逸。希望を与えられ夢叶うその日に殺されている
なんて残酷極まりない。しかも明らかに3年しか生きられない体として
産み出されているようなので恐るべき行為甚だしい。全く同じ人間が
出会ってしまうなんて不条理感も気味が悪く、そして自分の存在が全否定
される瞬間の絶望も相当怖い。ただただ恐ろしい空間に見出した個から
複への歩み寄り、気付いてもらわなければ孤独ですらない無から有への
足がかりは、何ものでもない存在から“誰か”へと脱却するPR。そして、
背中を押したのは他ならぬ自分自身と考えるのもまた然り。…感心。
“彼”を守るのが役割とふとした瞬間に見せるガーティの行動が絶妙な
タイミングで泣かせます。プログラムは意志か反応か…名ロボットと
して語り継がれる事でしょう。
余談ですが、見終えてふとゾンビの起源と言われるヴードゥーゾンビを
思い出しました。偽装死後、“意志”を奪われ操られた奴隷…死体が
蘇ったというよりも 人間性を奪われた社会的に“死んだ”姿のそれ。
労働力の為だけに存在し、発生した時から既に社会から剥離された姿は
まるでゾンビのそれに似ていると思いました。“心”は何処にあれば
“心”でいられるのか。ゾンビは何故にゾンビか。
当ブログ的に見ても非常に興味深かったです。
>画像、チケット半券。
前回の記事はこちらに。
>画像、チラシ中面より。
先日再び府中市美術館に向かい「江戸の人物画」後期展示からチラシに
載っていた待ちに待った「蝦蟇仙人図」(右端中段)と「付喪神図」(左端)を
見に行ってきました。“三本足の蛙”は展示前期2点と後期3点の計5種
全部を見る事が出来ました。霊獣青蛙神、魅入ります。前回の記事で
スタンプになっていた三本足の蛙のオリジナルがいましてフォルムが
丸くデザイン的にもやたら可愛らしい雰囲気で良かったです。
不思議な存在感の霊獣もっと色々な種類を観てみたい。
後記展示で特に驚いたのは仙厓義梵の「髑髏図」でした。
筆でするりと書いたようなデフォルメされた髑髏と三日月の描写で、
髑髏の目からは伸び始めたばかりの松(?)が生えていて、左側には
作者自身の書き入れた“武蔵野の月 見るてもなけれ見ぬてなし”と言う
歌が綴られています。仙厓義梵の生きた時代は野ざらしの髑髏が
転がっているのも珍しくはない世界だったのかもしれないと思うと、
凄まじいやら傷ましいやら。そんな絵を拝みながら感慨深くも数歩進むと
今回も見られる円山応挙の「波上白骨座禅図」が追い討ちをかけてくるので
たじろいでしまいました。髑髏白骨息吹く骨 つつむ肉身いのちからがら。
さて今回の目玉、伊藤若冲の「付喪神図」です。
面白いやら素晴らしいやら。付喪神というのは古くなった器物に神様や
魂が宿るといった姿ですがこの絵の中にはまだそのままの湯のみと茶筅が
一つずつ描かれていて、付喪神達の表情は長い年月を経て保たれれば
やがては仲間入りをするであろう時が楽しみで仕方ないといった風にも
みてとれ、そう考えるとこちらまで楽しくワクワクして来るような空間に
引き込まれてしまいました。本当に素敵な絵です。
「江戸の人物画―姿の美、力、奇」展は5月8日まで。
詳しくは府中市美術館/府中市ホームページでご確認下さい。
▼おみやげに「付喪神図」の
クリアファイルと絵はがきを捕獲。
>画像、捕獲BDより。
さて、2010年4月23日「ゾンビ新世紀完全版BOX」発売から一年が経ちます。一年も経てば感想もそれなりに出揃っていると思われますので、ぼちぼち私も感想あるいは思い込み(笑)など記してみようかなと思います。しかしその前に「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」のBD(DVDは未確認ですが同じ内容みたい)に収録された二つの特典映像について書き留めていなかったのでまずはその辺りから始めてみます。
◆一つ目は「登場人物の告白」と題された、異常事態を記録しておきたいジェイソンが学生メンバー4人に一人ずつカメラの前でコメントを残す様にと告げ個々の独白をメインに撮影されたもの。「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」のBDを観た後は必ずこちらまで観てしまいます。これはこれで「死の終焉」未使用カット集的な役割も感じられ異常事態に切迫したひとつの“まとめ”として観れば興味深くもなりました。ジェイソンがもし生きていたならどう使って作品に仕上げたのでしょうね。個人的にはテキサス娘トレイシーがお気に入りだったので颯爽と旅に出てしまったデブラ編集版の「死の終焉」に若干の寂しさを感じていたのですがこの独白で感情豊かに語っているトレイシーの姿に一喜一憂してしまいました。死者が蘇り始めた当初から事在る毎に少しずつ録り溜められたものらしく最後にはしっかりと締めとなる言葉も聞け、言うなれば“もうひとつの「死の終焉」=アナザー・ダイアリー・オブ・ザ・デッド“的様相で個人的には非常に面白かったです。
◆そしてもう一つは「スピーク・オブ・ザ・デッド」と題された2007年8月26日にトロントで行われたイベントでのインタビュー映像。私はこの中で、ロメロゾンビ作品において抱いていた私のイメージを改めさせ凄まじさを増幅させる言葉を聞く事となりました。ロメロゾンビ作品それぞれに於いて「風刺的あるいは社会批判的」なニュアンスが常に盛り込まれているのは周知の事実のですが、それを踏まえた上で“その言葉”は毎回執拗に描かれる人間達のとってしまう蛮行が及ぼすであろう影響こそが重大な意味を持っているのではと改めて考えさせられた極めてシビアな言葉でもありました。当ブログでも度々記していますし皆様にはとっくに気付いていたと言われそうで改めて言う程の事ではないかも知れませんが、私自身の整理の為に記入しておこうと思います。
☆以下、ロメロゾンビ全般についての印象など含め記しています。
その言葉とは「くだらない人間達が社会を悪くして行く」と記されたもの。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の今なお物議を醸し出すエンディングで描かれているゾンビ狩りを始める人間達の姿を描いた意図を司会者が聞いた所で監督自身から発せられた言葉です。この言葉が示す“くだらない人間”というのは制作当時1690年代に生きるの男達が皆本気で抱いていたとされる「自分が手で社会を変えられる」と言う思いと記されますが、その後でも描かれる「ゾンビ」から「サバイバル・オブ・ザ・デッド」までの「“自らの考えを誇示”しようとした結果事態に混乱を乗じる」と言った展開と重なり、その根底には「くだらない人間が社会を悪くする」と言った思いが常に潜んでいそうに思え、ロメロゾンビ全編に渡り当てはまるこのニュアンスには脱帽しました。それまでの私の抱いていた作品イメージは異常事態に於いて暴走してしまう人間の“惨たらしい面”を描いているのだろうと思ってはいたのですが、ロメロ監督の真意は“惨たらしい面”を描く事によりもう一歩踏み込んだ“悪くなる一方”まで示していたのかもしれないと思えば驚きも大きく、「社会情勢」に「くだらない人間たち」が及ぼすであろう影響を考えた結果が全ての作品で共通している“収拾がつかなくなり最悪の事態で終わる”と言ったスタイルを続けさせているのではとも思ったりします。くだらない人間が改心して良い結果を導く、あるいはくだらない人間が死に絶える…そう言ったニュアンスの作品は多くありますが、「くだらない人間が社会を悪くする」と直接示していた作品たちであれば、他にそう思い当たりません。同インタビューで「収まるものは録りたくなかった」とも語っていますが、裏打ちされたであろう“その言葉”を踏まえて改めてシリーズ全編をみれば、また世界観も重く一層終末観を深めた印象も受けます。ロメロ監督は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のエンディングに込めた意図はその“くだらない人間”に対しての“怒り”とも語ったようです。一貫して“良くはならない”スタイルで描き続けているという事は監督自身今以て収まらない“怒り”を抱え続けているのではとも考えられ至極壮絶です。それを踏まえれば“死の主張対する死を笑うもの“と言った私自身がゾンビ作品に求めたい図式もさらにシビアさを増して来て痺れて来ました。全作品素晴らしいと改めて思います。「スピーク・オブ・ザ・デッド」観賞後は”その言葉”にも着目し、それもまたロメロゾンビの真骨頂、他の追随を許さない唯一無二の演出力なのかも知れないと感じたりしています。…とは言え、真意はロメロ監督にしか判りませんのであくまでも私の感じた事だとも付け加えておきます。
稀な存在感を示し続ける“怒れるロメロ”監督は次回作で一体何を描くのでしょうね…期待に大いに胸膨らみます。早く観てみたい。それではぼちぼち日本に於ける価値観を一新し歴史を塗り替えた感のある「ゾンビ新世紀完全版BOX」について考えてみようと思います。
>画像チラシより。(表紙面、裏面)
先日、毎年恒例の大國魂神社に咲くしだれ桜を鑑賞しに行きました。
神社の脇には府中市の施設などを紹介する案内所がありふと目をやると
蛍光オレンジの奇抜なポスターが目に入り見てみると、美術館のもので
「江戸の人物画」展と言う題があり、近くにそのチラシもあったので手に
取ると円山応挙の「波上白骨座禅図」が載っていて、これは是非見ておき
たいと早速、府中市美術館へ向かう事に。美術にそう詳しく無く調べ
たりもしないのでこう言った機会でもない限り足を運ばない私ですが
チラシ中面には「蝦蟇仙人図」と共にいる“三本足の蛙”や伊藤若冲の
「付喪神図」まで載っていて若干興奮気味でした(笑)
>画像チラシ中面展示物紹介/蝦蟇仙人図(右端中段)付喪神図(左端)
しかしながらチラシに載っていた「蝦蟇仙人図」と「付喪神図」は後期展示
の為見る事が出来なくて残念。チラシにはちゃんと後期展示と書いて
あるのに見落としていました(汗)。とは言え「蝦蟇仙人図」は別の作者の
絵が2点展示されていて後期とあわせれば計5点観られるようになって
いて感激。後期も是非行こうと思っていますので違った描き方の
“三本足の蛙”が複数見られ5点とは言え可愛らしい姿から勇ましそうな
姿まであって興味深く楽しいです。“三本足の蛙”というのは中国の霊獣
らしく風水では財を集めるとの言われもあり日本でも有名らしいですね。
さて「波上白骨座禅図」は凄かった。白骨が座禅姿で波間に漂う(?)姿が
描かれてはいます(チラシ裏表紙面右端参照)が、絵に込められた確かな
意図は明らかにされていないとの事。しかしながら不思議な絵です。
この奥行きや微妙に斜めの白骨の造形が見せる立体感が、ふと見るもの
を引き入れそうな現実味を醸し出して覗き込むのをためらいそうな気配。
頭蓋骨をよく見ると上顎が欠けていたり下の歯が無かったりとなぜそう
なったのかと想像してみたりもします。白骨と言えば死後を連想して
しまいがちですが逆に生を感じたいとも思いました。いやはや絵ながら
想像以上に凄まじい雰囲気でした。
他に展示されている絵画もあまり馴染みの無い作風や構成構図の
日本画も多く、怖かったり笑えたりもして感心しきりな時間でした。
興味のある方は足をお運び下さい。
帰り際に三本足の蛙のスタンプを発見
したので記念に押して来ました(笑)
→続「江戸の人物画」展
因に大國魂神社のしだれ桜はまだ半分くらい蕾がある状態でした。
>衛星より受信。
先達て、午後のロードショーで「砂と霧の家」のTV放送がありまして
ふと「ダイアナの選択」を観ていなかったのを思い出し観てみました。
しかしエヴァン・レイチェル・ウッドさんはこう言う役柄巧いですね。
出演作全部は見ていませんが「アクロス・ザ・ユニバース」でストライクの
ルーシーも良かったですし、個人的には「ハサミを持って突っ走る」での
もどかしい娘役も素晴らしかったのではないかと…彼女も注目の女優さん
です。そんな彼女目的で観たいと思っていたのですが、「砂と霧の家」で
筆舌し難いやりきれない惨さを描いたヴァディム・パールマン監督が次に
選んだ作品だと解り、またとんでもない惨さが待ち受けているのでは
ないかと思った事も思い出しつつ恐る恐る鑑賞。…やられました。
これまたもの凄い作品の印象でした。
◆ダイアナは少しばかり反抗的な面を持つ今を生き倦ねる女子高校生。
変わろうと思い新しい友達を見つけ、何事も無く日々が流れていたが
突如起きた銃乱射事件で学園内はパニックに。その時、親友と二人きりで
女子トイレにいたダイアナだったが、ドアを蹴破り踏み込んできた犯人に
“どちらか一人を殺す”と言われ…
☆以下、内容に触れています。
ダイアナの後の姿をユマ・サーマンさんが演じていますが彼女の起用は
個人的には正解だと思いました。エヴァンさんとは顔つきは似ても似つか
ない雰囲気ですが、ユマさんは飾り気も無く地味で周囲と同化したような
沈んだ雰囲気をうまく醸し出していて若い頃の面影すら感じさせず、
それがまたエマ(娘)とアンナ(教え子)と言う“かつての自分自身”を
観ているような存在感の二人を際立たせるのに成功しています。エマと
アンナはエヴァンさんの演じるダイアナにあまりにも雰囲気重なりすぎ
で、自らの姿を他人の視点から覗き込むような演出を感じさせ、監督は
ユマさんの起用にこれを狙ったとしか思えないほどでした。皆さんも
エマとアンナに引き込まれるような印象は受けたはずです。“未来の姿
を想像し正しい判断が下せるようになる。良心に支えられた人生を想像
する。”と記された劇中で見られる言葉を通し、自分に似たエマとアンナ
と言う存在を客観的に見る事で現れる姿は、それこそが良心に他ならない
のではないかとも思えて来ます。自分の体験した事の中から精一杯の良心
の欠片を探り出して行く過程、ユマさん演じるダイアナは若き頃の
ダイアナが気付いてゆく“良心”に近づいていった故の姿…そしてそれは
まるで母親の姿そのもの。ともすれば、事件現場にかけつけた
ダイアナのお母さんの悲痛な叫び声が画面から溢れ出して来る様でした。
物語は複雑で観る方によって印象は様々かと思われます。銃乱射事件と
いう異常な状態に陥った際のダイアナの出した究極の決断は勇ましくも
苦しくて目頭が熱くなりました。私自身がその場に居合わせたら果して
ダイアナやモーリーンのように行動出来るかとか、実際幾度と起きて
いる事件でもあるし、事あらば自らの命を顧みず行動する方々の話も
沢山耳にする昨今に現実味も強く、切なくもあり果敢で壮絶にシビアな
印象を受けた作品となりました。
そしてラストシーンで受けた衝撃…それは先に述べた“犠牲”部分でも
実はダイアナの“良心の摸索”だった(のでは?)と言う部分でもなく、
劇中数度と取り上げられた“友達と女子トイレに入る”場面を
ラストシーンを持って来た所でした。その時点での彼女達はその先
に起こる理不尽な展開など解らない…この、先の解らない事がこうも
恐ろしいと気付かせる作品はそう多く無いかも知れません。
この辺り際立って戦慄を憶えていました。
個人的には映画として凄まじい傑作に思えました。
ヴァディム・パールマン監督の技にまたもや感服。
断絶袋小路第16回目でした。
>衛星より受信。
荒れ果てた地をひたすら歩く男…背負ったバッグに収めた世界に一冊
しか残されなかった本を守りながら終着地を求め歩き続ける。研ぎすま
され尖った硬質な雰囲気と、大きな剣での大立ち回りや銃撃戦、ユニーク
なカメラワークを駆使した映像を含め、アクション映画としてもかなり
楽しめた作品でした。
◆戦争で文明が崩壊し30年。他人との関わり合いをさけ、ひたすら歩こう
とする男は、世界でたった1冊だけ残ったとされるとある“本”を携え、
西へと向かっていた。そんな中、旅に必要な物資を調達する為、生き
残った人々が暮らす集落に入ると、武力で人々を支配している独裁者に
目をつけられ“本”の存在に気付かれてしまうと、男は本を奪おうと
する独裁者に執拗に追われ始め…
☆以下、内容に触れています。
一冊しか残らなかった本の複雑な存在感が主役でしょうか。
この所、その方面に疎いのに何故か宗教関係を題材にしたお話を観て
しまう事が続いていますが、「ザ・ウォーカー」では“本”の存在が
及ぼす影響を客観的に見る事が出来、それこそよりどころであったり、
または武器にもなったり、実は諸悪の根源ではないのかと、多様な解釈
がなされ人によって個別の姿が露になる姿も実に興味深かったです。
ゲイリー・オールドマン氏が武力で集落を牛耳る野心家役で登場。
本を“人々を支配する為の武器”と解釈する支配欲旺盛な姿から
失望感を滲ませる姿にデンゼル氏とは真反対な存在感を醸し出し
年を重ねた今を乗せ巧い事魅せてきます。先日観た「アンボーン」では
特別な本を読み上げる役でしたが、こちらでは本に惑わされしかも
読めずじまいの姿が滑稽に映り、別の意味で面白かったです。
劇中では直接描写はないものの人喰いをさらっと描いていました。
いやはや共食い!! 冒頭主人公は猫を狩り焼いて食べていましたが簡単に
手に入る肉となればやはり人肉?どうやら人肉を食べると指先に震えが
出る様です。家の周りに仕掛けを施し略奪者から我が身を守る老夫婦の
お婆さんにその症状がありましたが、略奪者の墓は作るが肉はしっかり
食べていたらしい。しかも家に招かれた際にサンドイッチを振る舞うと
用意したハムのような肉片、あれはきっと人肉。未開の地の先住民達が
亡くなった人の生肉を食し特殊な病にかかると言う話での発症までの
潜伏期間は60年とも言われていますが、この映画では紫外線降り注ぐ
過酷な環境下において30年弱…人肉を食べてしまった事による後に現れる
人体に及ぼす症状を見せた作品はそうお目にかかっていないので、その点
も興味深く考えさせられるものがありシビアな世界観で驚きました。
文明崩壊後映画としては堪能出来る部分は多かったです。
本に込められた何かしらの力があるのは伝わって来ますが、とは言え
それを信じ、例え成し遂げる様は尋常ではなくとも結果命限りある一個の
人間が示した不屈だと思えた姿には深い感服を覚えました。
個人的にはなかなかの良作でした。
>衛星よりHV受信。
大それたと言いますか、大胆と言いますか、事象だけ示してほとんど
解説されないままザックリと話が進むので、私には全体像を把握しきれ
ないままなんとなく見終えたのですが、それでも結構面白かったの
ですよ(笑)。ちょくちょくお話ししております通りワタクシ宗教関係は
疎い全くの素人ですので、本作のように聖書を取りあげつつも“そう単純
(書かれている通り)ではない”と聖書を否定する所から入るのも潔くて
好みです。そもそも天使が人間を襲いまくると言うとんでもない設定自体
を活かすのであればやむを得ないでしょうけれど(笑)
◆荒野に一軒だけぽつんとある飲食店では客としてやって来た老女が突然
凶暴化、他の客の首に食らいつき店はパニックに。車に担ぎ込み急いで
怪我人を病院へ運ぼうとしたが蠅の群れに阻まれ店に戻るしかなかった。
何が起きているのか全く解らない状態の所にパトカーに乗った一人の男が
現れ、天使が人間を襲い始めたと告げた…。
☆以下、内容に触れています。
どえらい戦いが始まってしまいましたが、どうやらこれは序盤でしか無さ
そうですよね。聖書の類に新たに書き加えられるべき新章の始まりで
しょうか?私の拙いイメージから察するに、天使と人間そして悪魔まで
巻き込んだスケールでか過ぎの印象。蠅を纏ったお婆さんは“蠅の王”に
思えた方も多いでしょうし、女性には珍しいチャーリーと言う名前を
もつ人間は果して単純に女性なのかとか、お腹の中にいるのにタバコを
ガンガン吸われ堕胎手術を絶えず考えられそれゆえ憎しみの対象としか
捉えられない子供って一体どんな存在へと成長するのかも気になって気に
なって。天使に認められた良き男ジープと、頑に育児を拒む悪しき
そぶりの母チャーリーの狭間でせめぎ合いの中成長する子供に及ぶ影響は
どちらか等、あちらこちらで善悪のてんこ盛り状態。その行く末はすでに
天井婆さんに地獄に堕ちるとまで予言されれば、天使達の勢力と均衡を
保てる存在になるという事か?なんて深読みもしたくなる。さらに神に
見限られた天使ガブリエルのその後の動向、世界の受けた宗教観と物理的
なダメージ、予言者に会って指示を解読しろと言う件もあり、断片から
想像してしまうその後の物語の行方にも要注目なんて事態に続編は果して
作られるのか否か、斯く言う独自の妄想力を駆使しつつも凄まじい
放り投げ技に逆に感服してしまいました(笑)
当ブログでは多くの方がゾンビと示せばそれはもうゾンビとする
しきたりです(笑)。斯く言うゾンビ態は首を噛みちぎったりするし
お婆さんは確実に首の骨が折れているとまで言っていましたから、
死んだ状態でも動いていた様なのでゾンビと言っても問題無さそう。
天使が人間に取り憑いて人間たちを襲い滅ぼしにかかるという状態と
悪魔が取り憑いて暴れる状態の2種類いそうな雰囲気でした。天使が
取り憑いて人々を襲うと言った状態が他の作品であったかどうかすぐに
思い浮かびませんのでもしありましたらぜひ教えて下さい。憑依系ゾンビ
の新種と言ってもよいでしょうか。天使が人に取り憑いて人の手助けを
するのは出会った事ありそうですし、悪魔に取り憑かれたりするのは
稀に出会いますけれど、まさか天使が人に取り憑きを滅ぼしにかかる
なんて驚きです。天使が姿を現しそれ自体も試され、悪魔も片鱗を見せた
世界で、残された人間は何を感じ、何を信じ、何を思うのでしょうか?
これ1本での作品としてはなかなか評価しづらい印象はありましたが
それを補って余る破天荒さは充分堪能出来た気がします。非常に好み。
怪作。
>画像、捕獲DVDより。
去年の年の瀬にVHSを整頓していたら「殺人鬼の森」と言う映画の衛星より
受信したTV放送を録画したテープが出て来まして、日本では確か未公開
作品でソフト化もされていない作品らしいのですが、懐かしかったので
見入ってしまいました。主演のジェニー・アガターさんは制作年数から
逆算するとこの撮影当時17歳くらいだと思われますが、14歳の少女の役。
その風貌からあどけない雰囲気と、多感な思春期に揺れ動く活発さと、
それ故の残酷な側面を切なく見事に演じ、時に可愛らしいやら、
それでいていじらしいやらで、もの凄く好きな作品なのですが、
そんなジェニー・アガターさんは「狼男アメリカン」のヒロイン役と言う
事を思い出しDVDを探し出して観てしまいました。このお方、伏し目
がちな視線が至極コケティッシュで艶っぽく、本作でも素敵な存在感を
醸し出していますよね。
◆旅の途中のアメリカ人の若者2人が進んでいる場所は民家も
見当たらないような閑散とした一本道の野原。そんな中見かけた飲み屋に
入ると何やら壁に不気味な記しが。記しの事を聞くと飲み屋にいた男達は
態度を荒げ若者達は店を追い出されてしまい、やむなくまた野原を歩き
出すと、二人は異様な獣に襲われてしまい…
☆以下、内容に触れています。
物語は至ってシンプル。旅の途中の若者が狼男に襲われ、自らも狼男と
化し人々を襲いまくり、最後は繁華街で撃たれてしまい…という展開。
余韻ありそうな最後がぶっつりと切れエンドクレジットに突入するラスト
の間ももの凄く好み。あんなに奇抜な“狼男”と“動く死体”を見せ
つけて、感傷に浸る間も無く「ハイ、おしまい。帰った、帰った。」と
突き放されたまま終わる感じは、エンドクレジットでポカーンとする
観客の動揺を見透かした監督のちょっとしたいじわるでしょうか(笑)。
この手の潔い終わり方は結構好みなのですが、本作に限ってはそれが
擬似的見世物小屋のようなニュアンスで意外とアトラクション的な効果
も受け不思議な感覚に陥ったのを思い出しました。
とにかく素晴らしいかった特殊メイク。本作と言えば狼に変身する
場面がよく取りあげられますが、やはり当ブログにとっては主人公の
親友ジャックの度々現れる異様な風貌でしょう。私がゾンビを初めて
目撃したのは「ヘビー・メタル」の中の短編“B-17”で、その次に観たのが
「バタリアン」のようなのですが、たぶんその前にこの「狼男アメリカン」が
入りそうです。実際、ゾンビが出て来る訳ではありませんが死んだはずの
ジャックがボロボロの傷だらけで現れる様が、それはもう素晴らしく
ゾンビ。見るからに生きていないであろう傷だらけで血まみれのまま
現れるその姿の違和感と言ったら凄まじく衝撃的。これこそが私の
思い描く理想のゾンビ像に匹敵します。次第に腐って行くし、そういった
プロセスもたまらない。最後の一体が滅びるまで狼男の呪いから逃れ
られず死しても魂がこの世を彷徨い続けると言う“いわゆるゾンビ”とは
別種の“アンデッド”ではありますが、ここまで見事にその生ける屍感を
アピールした姿は秀逸です。デヴィッドだけに見える“実感ゾンビ”
として珍種ゾンビと認めてあげてもいい気もしませんか?当ブログだけ
でもゾンビと認可してみましょう(笑)。デヴィッドに殺された人々も
血だらけで死を薦める提案会議する姿も異様で何処となくおかしく、
生ける屍達の存在感には脱帽。狼男の変身シーンも素晴らしいですが、
そういった“実感ゾンビ”も相当凄かったですよね、本作は。今後は気を
付けて探してみよう“実感ゾンビ”の仲間たち。となれば清水崇監督の
「輪廻」あたりどうでしょうかね?
デヴィッドとジャックの残酷珍道中。奇天烈で凄くて虚しくて悲しい。
さらにホラー短編を集めたTVシリーズ「マスターズ・オブ・ホラー」に
収められた同じくジョン・ランディス監督作の「ディア・ウーマン」も
あわせてご覧になるとその世界観がまた一層ユニークになって楽しい
ですよね。因に本作の原題に「…IN LONDON」とありますが
「…IN PARIS」の方は残念ながら未見です。