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“ゾンビと楽しく過ごそう!!” を標語に日々ゾンビとの接し方を摸索しているブログです。「ゾンビ保護区」を目指し出会ったゾンビ達の観察記録や創作ZOMBIEまんが&すけっち他、好きなホラー映画やお気に入り断絶映画の事等気まぐれに更新しています。
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なんとなくつぶやいています。



手持ち無沙汰に一コマゾンビつぶやき
「TWITTER OF THE LIVING DEAD」
などと気がむいたらやってたり(苦笑)
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ジョージ・A・ロメロ監督作。
☆ゾンビ新時代到来の息吹を最後に…
ロメロ監督の思惑は果して…?!



当ブログ的ロメロゾンビ考察一覧

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この世にゾンビを放ってくれて
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プロフィール。
HN:
死霊の南瓜金助
性別:
男性
職業:
自称ゾンビ画家
自己紹介:
ホラ〜映画は好きでゾンビにも興味はあったのですがリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)を見てからというものモノスゴク好きになってしまいました。好きと言うだけでマニアックという程の知識はありませんけれど。そんな訳でゾンビ熱発症からは日が浅いのですが、以来、ゾンビ漫画家になるのが夢です。「南瓜金助」と言うペンネームでちょっとした漫画を描かせて頂いたりもしていました。
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管理人DM様/「ポップでライト」なゾンビ
ファンサイトを目指し備忘録的にゾンビ
ワールドを紹介。ゾンビ愛好家ではなく
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は私(カボチャスキ)が納品致しました。
最古記事。
ゾンビと歩こう…


ゾンビ、ぞんび、ZOMBIE…
ゾンビの事だけ考えて暮らして
みたいなぁ(笑)。…でも年に
一度のカボチャイベントは
外せないけれど(苦笑)

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>仮て来た殺人鬼。

当ブログ的には「ハウス・オブ・ザ・デッド」の監督と
表記するのがよいでしょうか、ウーヴェ・ボル監督の殺人鬼ものです。
謎の殺人鬼ものと言えば、ただ闇雲にザクザクと殺しまくる態が定番に
思えますが、このは物語は6年で666人も殺している殺人鬼にも
関わらず主に捕まった後からその描写が始まります。
で、一体何が目的でそう言った行動をとるのかは全く見当が付きません。
マスクを被る原因の幼少期のトラウマも関係していそうですが
衝動的なそのわけの判らなさがユニークな所ですよね。
支離滅裂感もありますが(笑)パターン化してカテゴライズされるより、
気紛れ殺人鬼は気味が悪く興味を持ってしまいます。

☆以下、ネタバレありです。

主に映し出されるのは、生け捕りとなった動物達を半殺しに、
生皮を剥ぎ死に絶える様、頭を踏みつけにし息の根を止める姿…
きっついですね、これは。とは言いつつも以前紹介した
シャークウォーター」もしかり、そう言った現状から
私たちの服になったり口に入るものもあるわけですから、
ある意味見ない振りをしているわけにもいかないのかも。
続いては、虫や動物、赤ん坊、成人女性の腐敗して行く姿を
VTRとして見せつけて来る。ピーター・グリーナウェイじゃんか!!
ZOO」をみて腐敗の衝撃を知った私にはその延長線上にある
世界を垣間みた気がして、(そこを意識しているとは判断しかねますが)
結構興味深かったです。
殺人鬼シードが興味を持った事柄すなわち
薄れ行く生命と死後の成れの果て。
生命の灯火が細々と消え行く様を見つめ、
生きとし生けるものを無に帰す存在が思う望みとは一体…?
そう考えると、なかなか趣がある気になって来ます。

牢獄に閉じ込めた殺人鬼をレイプしようとする看守も
そうそうお目にかかれませんし、そいつらを殺しても逃げようとしない
なんざ、もうほんとワケ判りません。何故だろうかと興味有り過ぎです。

電気椅子で電流を三度受け死ななかったら自由の身って、それも
すごい州法ですよね。どこかの殺人鬼が電気椅子に慣れるように
耐性を着けるなんて事もし出すわけですよ。どんな理屈だろう。
突拍子も無い事を考えるものです。電流が不十分で2度の処刑に
耐えてしまったシードは三度目を受けてもし死ななかったらという
懸念から三度目を受ける事無く死亡と処理され、生き埋めにされて、
そこから這い出て処刑に立ち会った人間を次々と殺しに出向きます。
間違いを起こした間違いを起こしてはいけない相手に間違いを犯す。
もう理不尽極まりない取り巻く環境がシビアすぎておかしい。

途中、挿入される5分に及ぶ頭蓋粉砕シーンは
マスクが捕まる前のものなので。脱走後かは判りませんが
定点の引きで取る距離感がふと覗き見ている感覚に陥って
なかなか不思議なシーンでした。

そして衝撃のラスト。
娘を救いたい一心で自らの頭を銃で打ち抜く刑事。
理屈の通らない殺人鬼に対して一縷の望みを託してしまう、
理不尽な行動。そこが最も痛烈。衝撃的過ぎます。
このエンディングはよくある絶望的な意味合いではなく
真逆の希望を抱いた末の無意味な行動で
このとりとめの無さはあまり類を見ない気も。
そこ…すごくない?DVD捕獲予定作品。


マイケル・パレさん、久々に観た気がします。
及第点は軽くクリア。良かった思う。
これで突き詰めてもいいかも、ウーヴェ・ボル監督。

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>画像、チラシより。

お気に入り断絶映画を記す7回目は太宰治生誕100年を
記念して製作された「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」。
第33回モントリール世界映画祭最優秀監督賞受賞。
「おくりびと」に続く邦画の快挙。世界観と脚色、しっとりした演出が
昭和初期の日本を舞台にしていながらどこか邦画らしからぬ雰囲気を
醸し出して、まさに監督の手腕が見せた秀作でした。



「また、死にたくなった?」

これは劇中で広末涼子さん演じる“秋子”が
居場所を失った浅野忠信さん演じる“大谷”に向かって言う台詞。
これを情報番組の映画紹介で聞いて「観なくては」と思いました。
当ブログはゾンビからして“死に関わる映画”に注目している事もあり
断絶カテゴリー的にもかなり痺れましたので取り上げてみます。

太宰作品は教科書に載っている作品しか読んではいない故
この作品がどれだけ太宰作品を表現出来ているのかは
解りませんので、単なる一映画好きの先入観無しに観た
当ブログ的感想になっている思いますがあしからず。

☆以下、内容に準ずる感想あり。

まずユニークに思えたのは浅野さんが「鈍獣」に続き
「死なない男」を演じていた事ですね。凸ヤンとは真逆ですが、
こちらは自殺を繰り返すも死に至らない主人公“大谷”です。
その大谷の地獄行きを決定づけられた幼少の頃の衝撃的現象から
大人になっての魔物の如き行い、それに伴った精神と行動が、
極まり過ぎて断絶ぶりが行き詰まる印象。
自分に正直すぎる故、お金が欲しいと思うと盗む、
気になれば尾行する、死にたくなれば死のうとする。
まるで邪で出来ているかの様な錯覚を起こさせる。
さらに神がこの世にいるかもしれないと恐れおののき、
それらはまるで現に身を起きながらもこの世のものではない世界の
存在を秘めた奇怪な生き物の姿が垣間みられ、それから乗じた
ニュアンスと最後に現れる人非人と被せてみると
大谷には一体何が宿っているのかと、実に不可思議な
印象を与えていて興味深かったです。

一見すると自らに正直すぎる男に翻弄されながらも
自らの愛情を示し続けた女性たちの話にもみえましたが
劇中で終始示される“地獄や魔物”、“神”と言った
この世の物ならざる“存在”を挟む事によって
作品の世界観や主人公の心情と環境に神秘的側面を生み、
人非人よろしく、全体に潜む相当深い“闇”の息吹を
感じさせてくれた脚本も絶妙に巧い印象。
こう言う構成はたまらなく好み。

そして登場する2人の女性の存在感が見事。
かたや、愛する男の望む事なら自らの命さえも差し出す“死”への愛人、
そして、献身よりも深く何事も受け入れなんとしても生かそうとする
“生”への妻。この対照的な存在感がどちらも美しいまでに灯る。
個人的には広末涼子さん演じる秋子の、魔性ではなく“幽玄”で
情熱を秘めたるも現実味の無い“幻”の様な存在感が独特と感じ
この作品の世界観の“深層”を覗けた気になり非常によかったです。


人に非ぬ人、子に授けよと貰う桜桃、自らの腹に。

生を貫くも息吹かせた闇、壮絶にシビア。


すごい作品だと心底思いました。

公式サイト→「ヴィヨンの妻



>画像、チラシより。

いや〜楽しい♪

前作は不気味なテイストとPOVの雰囲気が相まって
怖さを誘い出して来ましたが、続編の本作は勢いがあり過ぎて
怖さを通り越してアドレナリン出てしまいましたよ(笑)
でも、これは面白い。本作は前作で触れられた
“取り憑かれた少女”に関わる展開が用意されています。
それを取り巻くように、前作で存在していても
登場しなかった人物、加え突入部隊やら新参入が続々登場し、
めちゃくちゃにされています。そりゃあもうグチョグチョと。
物語は待ってましたの展開に、そう来なくっちゃと個人的に
大盛り上がり。しかし驚嘆のラストフッテージは想像すら
及ばなかったです。暗視スコープの使い方が感心。

ソフト捕獲ヘビロテ間違いなし。大好きすぎる。

公式サイト→[REC/レック2]

関連記事
☆[REC/レック]劇場公開時の感想はコチラ
☆「レック/ザ・クアランティン」の感想はコチラ

>ぶりきくん、描いてみた(笑)

SCC第2話TV放送を観終えての考察。

☆以下、ネタバレありです。

ブリキ君…親しみやすいネーミング。
雑な扱われ方も華奢な少女態とのギャップを醸し出して良いです。

第1話の終わり、1999年から2007年へと時間移動。
いきなりT3の最終戦争勃発の起きていない世界にジャンプ。
はい消えた、T3…って事?。今回のターミネーターは頭だけに
なっても遠隔操作か追跡機能で動ける。これって頭を潰しても
無駄かもしれない作りになってしまったと言う意味?
人間の生首を乗せて移動するなんてやるじゃないですか。
ゾンビ態合格(笑) すごいじゃん、この活躍ぶり!!
金属が壊れながらも時間移動しちゃいました。

人類側が“スカイネットが自らを開発させようとしているの”を
阻止しようとしている事が発覚。その戦いの戦力の為に後6年で
死ぬ筈だったサラを未来に連れて来てしまったようです。
そうですよね、ジョンの生き残りをかけた必至の戦いであると言う事は
スカイネット自身も生き残りをかけた戦いをしている筈ですから
当然の行動でしょう。未来のスカイネットも命(?)がけですね。
これじゃあ、過去にいくら阻止しても無駄に終わるわけです。
T1で未来のスカイネットが存在するという“未来(Tゼロ含む)”を
決定づけてしまった時間軸からはスカイネットは除外出来ないの
でしょうか。あるいはその存在を確実に“決定”付けてしまっている
もうひとつの因子、未来と過去の混血児にして通常では生まれては
来ない筈のジョン・コナーが存在していると言う状態からも
“未来のスカイネット”は無くなっていないと容易に結論も出せて
しまうわけですから(このジョンのジレンマはやはり相当凄いです)、
どちらにしても未来のスカイネットありきの世界からは
もう逃れようが無いのでしょうかね?

さて、今回ブリキ君の記録にジョンの子供の頃の話が
ある事が判りました。ジョンとサラしか知らないであろう情報まで
知り過ぎているこのブリキ君、一体誰が作ったのでしょうか。
劇場旧3部作T2,T3ではスカイネットが作ったターミネーターを
捕獲してプログラムしなおすという方法だったと思いますが
タイムマシンを作れるようになったエンジニアが人間側に
いるという事はターミネーターも作れるようになっているのかな?
今後明かされるであろうブリキ君の秘密に注目です。
因にターミネーターがスキャンしたブリキ君は
アンノウン・サイボーグと記されていましたね。



>借りて来たゾンビ。

いよいよ公開されました、
あの[REC/レック]の直後の続編と言う
REC/レック2]!! 劇場に行けるといいなぁ。
1作目の公開時に観た 特殊なゾンビテイストは
続編でどう受け継がれているのでしょうか。あぁ、気になる。
…と言うわけで、今回はそのハリウッドリメイクの
「レック/ザ・クアランティン」を記してみます。
発売から随分経っているので類似レビューがあると思われますが
その辺はご了承下さい。

印象としては構成と撮影スタイルを踏襲している感はありますが
根本的なゾンビ発生の原因がオリジナルとは異なる描き方で
ゾンビの種類としては全く存在感の違う似て非なる別種ゾンビ作品
なのも興味深かったです。オリジナル版の目玉というべき発生源は
そう容易く描ける事態でもないと思いますので
かえってそこを軽く描きアパート内に広まった理由を明確にし、
感染者の状態を克明に表す事で事態の非常性を煽り、
隔離処置の行き詰まり的理不尽さとバイオレンス描写に重きを置いた
演出がより緊迫感を誘って、ゾンビとの攻防が見たいと言う方には
打ってつけの仕上がりになっていましたね。

☆以下、ネタバレありです。
オリジナル版[REC/レック]についても
書いていますので、未見の方はご注意下さい。
因に[REC/レック]の劇場鑑賞後、
詳細を知らずにBDを捕獲してしまったので、
DVD版の特典映像等はまだ見ていません(涙)

オリジナル版は
“悪魔憑きの科学的治療法確立に於いての未知の物質発見とその影響”
と言った意味合いにも思える根本が突出してユニークな世界観を
感じさせてくれて、しかも悪魔の物質的立証の可能性も示唆していて
いるところも斬新に思えゾンビ作品的にも非常に珍種で
素晴らしい部分でしたが、リメイクの本作ではその設定は
使われませんでしたね。狂犬病の症状と被せ、
ハルマゲドン・ウィルスという病原体の存在と
兵器研究所に何者かが侵入し盗み出された可能性を示すのみで
数多存在するありがちな謎のウィルスによるゾンビ化に終わって
しまっているのはちょっと残念ではありますが、ハルマゲドンという
善と悪の最終戦争の地と言う名の付いたウィルスの存在は興味深いです。

オリジナルには描かれていなかった要素として
鼠や飼い犬が襲い来る、撮影中のカメラが凶器になる
ドリルで脳天に穴を開けられているのに動き出す、
複雑骨折の足が千切れそうなのに立っている、
アパートから逃げようとした者は射殺、人体を喰らう…
等々といった、バイオレンス描写はシビアに観えて
オリジナル版とは異なる見せ方は受け入れやすかったです。


個人的にはオリジナル版のゾンビ態に面白みを見出しているので
本作の作品としての印象はそれよりは弱く及第点止まりですが
ゾンビとの攻防を感じる作品としてはオリジナル版より
トゲトゲしい雰囲気で見応えはありました。

皆様はどちらが好みでしたか?

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>画像、T展にて撮影。

先日からフジテレビで「ターミネーター/サラ・コナー クロニクルズ」TV放送が始まりましたね。TV放送が始まったら見ようくらいの軽い気持ちだったのですが見始めたら結構ツボ押さえていてビックリしました。そこで、T5に備えてサラ・コナー・クロニクルズ(以下SCC)で気が付いた事を記録がてら綴ってみようと思います。因にSCCはT4劇場観賞の後(DVD未見)、本放送で初見。以前書いた“「ターミネーター」を考えてみる”を踏まえた記事になります。なぜ、取り上げようと思ったかと言いますと、なんと第1話で“「ターミネーター」を考えてみる”の記事で憶測していた事が既に登場してしまっていたからです。知らなかったとは言え、なんとも恥ずかしいやら。いや、お見それしましたSCC。第1話にしてT4以降描かれるであろうと考えたのいくつかの予想がいきなり描かれていたものですから驚きです。当然制作はSCCの方が早いのでやはりそこも踏まえてのT4と言う事でしょうか。

このSCCではしっかりと“人間の様な皮膚を持ち生々しい傷から見える機械骨格”が登場し、これこそがターミネーターの不気味たる所以と言わんばかりに暴れてくれますね。まず、そこが素晴らしいです。そしてもう一つの主役、映画でははっきりとその存在を明かさないタイムマシンがさり気なく出て来ました。これからどの程度T4へリンクして行くのか…期待の膨らんだSCC今後も目が離せません。でもTV放送待ち(涙)

☆以下、ネタバレSCCをご覧になった方のみお進み下さい。

やはりそうだったんですね…ここまではっきり描かれていたとは。“「ターミネーター」を考えてみる”で思っていた“未来から技術者が送られ過去で未来のテクノロジーが作られている可能性”はあっさりと登場し展開を複雑化していて興味深いです。だからT4の冒頭はさらっと流したのかな?SCCではタイムマシンはどれだけの数 存在しているのでしょうか。興味津々。まさかいたる所にタイムマシンが拵えられていてビュンビュン移動出来る世界?…というのも面白いけど どうなるんでしょう。第1話ではジョンとサラ共に1999年から2007年へと時空間移動でタイムマシンを経験してしまっていて、ならばT4時点でタイムマシンを使ったと言う記憶が加わっているはず。そうなればT4の見方も変わって行くのは当然で、このSCCはT2の続編ではありますがT4との繋がりがあるのかも確認して行きたいと思います。T4でジョンが「思っていた世界と違う未来」と言っていましたが、こうもかき回されていれば未来も相当変わるはず。その辺も含めT4の世界観が広がればかなり放送を楽しめそう。

既にSCC全部観た方も大勢いらっしゃると思いますので、今更感もありますが一個人の感想と胸躍らせ楽しく考えながら進めてみます。ではまた修正箇所が発生した暁に。


>画像、チラシより。

一番の関心事は“一般劇場公開される子供ホラー”。
なかなか乗り越えられない壁があるこのご時世ではどこまで
描けているのかが気掛かりなトコロでした。…成る程、そう来ましたか。
始めに抱いていた関心事は思わせぶりな演出と伏線に別の期待へと
すり替わっていました。それはそれでR-15とは言え特殊な劇場での
公開ではない珍しく貴重なギリギリ一般劇場公開作ではないでしょうか。
禁断的イメージもまた危うい雰囲気でスレスレ感も別の意味でドギマギ。
個人的にはかなり良かった印象。

観賞後にパンフで気が付いたのですが、監督は「蝋人形の館」で
ユニークかつそれでいて不快感と臭いを感じさせてくれた
ハウメ・コジェ=セラ氏(パンフ表記より)でした。今思うと
作り込まれた“館”のコンセプトに共通の因子が垣間見られ非常に
興味深いです。残酷描写も割とストレートで次回作を期待していた
監督さんでした。またよい作品を有り難う。

三番目の子供を亡くした想いから養子を受ける事を決意し
迎え入れたエスターという存在に翻弄され惨劇に巻き込まれる一家。
父、母、息子、娘…家族4人それぞれの想いからの
“なんとかして助けなければ”というジレンマが秀逸。
特に血を分けた兄弟が健気で手に汗握る。弱いですこういうのは。
原題は「ORPHAN」で訳すと「孤児」ですが意味合いとしてはなかなか重い。
前半はいわゆる“子供ホラー”な展開で不気味感を醸し出し
後半は“殺人鬼”が牙をむく構成で驚愕の展開へと誘われます。
個人的には2度おいしい見応え。全体を通しても収まりが良い。

子供の姿に潜む凶悪な本性…
夢と希望の渦巻く絵…
自らに届かない豊かな営みへの憧れ…

貪欲な“孤児”エスター…秀作でした。


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↓子供ものの秀作達。
子供である事の単純な本能…無邪気故のもどかしさ様々。
先日、ザ・フライを観てからというもの、クローネンバーグ監督作品が
無性に観たくなりまして、何か観たいと考えていた所「ラビッド」を
取り上げていなかった事を思い出したので観る事にしました。
クローネンバーグ監督の作品て結構毒気を孕んでいる気がして
1度観ると当てられて暫く習慣性みたいな妙な事になりませんか?


>画像、捕獲DVDより。

吸血風人体かじり付きゾンビテイストが異様な
不気味さを醸し出す血なまぐさい混沌バイオレンスの傑作。

事故に遭い重傷を負った女性が特殊な技術を用いて移植された皮膚
の副作用によって得体の知れない腫瘍が出来てしまい…と言った
肉体が異物に翻弄される様はクローネンバーグ監督の真骨頂かと。

☆以下、ネタバレありです。

その特殊な手術の副作用によって女は人間の血しか受け付けない
体になってしまい身近に現われた人々へ次々と毒牙を立てる展開に。
血を吸われた者もまた血肉を欲し人体に食らい付くと言った
謎の症状を発症し、街にはこれによる感染者が蔓延。
しかしこの感染者は発症すると早い時期に死に至るためか何も
判らずじまいで解決策を見出せない状況に、なんと発病したものへの
射殺命令が下される。ここからが血なまぐさい展開。
感染者に噛まれた傷からは血が溢れ、感染者は銃でバンバン殺され
血湧き肉踊る描写も重く、感染者が人を襲う時に掘削機で人をさしたりに
赤ん坊の浸かる湯船(?)が真っ赤だったりと心理的にもグサグサ来る。

手術を受けおかしな体になってしまった女は好きな男の下へと
向かいますが、男は女が感染源だと気付くと言い争いになり、
女は悲しみに暮れその場を去るも、自分が感染源ではないと
証明する為に行きずりの男の血を吸い、自分が感染させた男に
襲われるかと云う実験を試みる。…悲しすぎる。
自らを信じたい女の無謀な賭けを電話口で聞かされる男の
やるせない格別なもどかしさに、女が襲われる事が判っていて
あからさまに見せつけられるサディスティックな演出が冴え渡る。
…巧い。

そして、あのラストシーン。
感染者の遺体を焼くというイメージは
かの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」然り
現実的を含め残酷に思えますが納得出来る範囲内。
…ですが、まさかの“ゴミ”と同じ扱い!! 震えるくらい痺れる。
むざむざと殺されて野ざらしにされた感染源の女の遺体は
ゴミ収集車に放り込まれ、あれは明らかにペシャンコに…。
死の尊厳やら、死者への敬いなんぞ、どこへやら。
技術の過信と異物による翻弄から始まり混沌の支配後に残された
大切な“何か”を失った世界。…恐ろしく感慨深い。


卓越した脚本。完璧な演出。…見事でした。

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祝!! 「蠅男の逆襲」製作50周年記念
シリーズ3作品レビュー第2弾、「蠅男の逆襲」!!
とうとうやって来ましたよ、この時が!!
(…最近まで忘れていた事は内緒)


>画像、捕獲DVDより。
そうですか、50周年…50年も前にこんな素晴らしい作品が
生まれていたのですね。いろんな所でレビュー読みましたが
評判はすこぶるよくない(笑) こんなに素晴らしいのに。

科学に身を捧げた父を亡くし、それでも夢大きく生きようと
心に決めた幼かった息子が成長し、その志を胸に
亡き父の実験を完成させようと再び転送装置開発に着手するが…。


☆以下、ネタバレあり。

カエルのコはカエルしかり…蠅男の子もやはり蠅男なのか。
母親の死をきっかけに父親の実験を復活さてしまう息子。
資料は全部破棄されたと思っていたのですが、どうやら
研究を再開出来る程の情報を探し出せたようです。
父親は演劇を観に行っても、思い付いたら即どこでも記入の
科学者の資質(?)充分でしたから、もしかするといたる所に
自分でも気が付かないくらいの膨大な覚書があったのでしょうか。

その息子は実験費用が無くなると所有権を半分持っている
一族の会社の権利を売りさばくと叔父を脅し援助をしてもらう
体たらく。研究に没頭するあまり父親同様人間性の欠落が始まり
実にマッド化の兆し。助手へと迎え入れた男は金の亡者で研究を他人に
売りさばこうとする何をしでかすか判らない実はやばい男で
疑われると息子が蠅に異様な恐怖感を抱く事を知っていて、
息子と蠅を一緒に転送装置にかける意地の悪いこそくな手段を取る
有様が憎らしい。おかげで蠅男再び現るワケですが、その頭が
異様にデカイ!!!!! たまらないぞこの感性は!! 1作目で何故蠅の頭が
大きくなって融合したのかという疑問は機械による誤作動で巨大化と
言う荒技を描く事によって払拭。巨大モルモットに鼠四肢男(死体)も
登場し怪物話に拍車をかけます。すごいよ、なんて機械だ…
転送、融合、更には巨大化なんて事まで備わっている装置とは。
機械のやる事はわからないな。そして、ここからが逆襲蠅男の素晴らしい
所、自分をこんな目に遭わせたやつに復讐せんとやっつけに出掛けます!!
あのデカイ蠅頭の怪人が野を駆け丘を抜け闊歩する姿のまた悲しくも
猛々しい事!! 助手の知り合いがいると言う葬儀屋に潜伏し研究を
盗もうとした葬儀屋と助手に襲いかかり怪力で殺してしまったようです。
しかもちゃんと隠れながら人を襲う恐ろしくもかわいすぎる態が
いじらしいじゃありませんか。大好きだ、逆襲蠅男。
何故評価が低いのかわからない(笑) シリーズ中では唯一
“人間の姿”にもどる事が出来、なんとかハッピーエンドで
締めくくられればメデタシメデタシです。
…ほんと機械のやる事はわからないよね(笑)


あの蠅頭はもう現存していないのでしょうかね?
どんな着色されていたのでしょうか。フィギュアは緑の目なのですが
興味津々。きっとカラーリングもまんま蠅だったらいいなと想像して
います。と言うわけで捕獲フィギュアの画像(↓)も入れてみたりして(笑)

いやぁ、惚れ惚れしますね、帰って来た蠅男。
屈指のモンスターです。ありがとう素晴らしい映画。
おめでとう。祝50周年!!!

お次ぎは第3弾シリーズ完結(?)の「蠅男の呪い」です!!



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>画像、チラシより。

満点貪欲娯楽バイオレンス。

ブログを始める時にそれだけはしない様にと決めた事があります。
映画の感想を書く時に「◯◯」に似ていると言った他の作品名を
挙げて言い表す事だけは避けよう、と言うのが“それ”です。
確かに一番解りやすい最も簡潔な感想なのですが、そう言うのを
読まされてもそれすら見ていない方にはレビューとしての意味ないだろう
と思われそうだし、なるべく自分の言葉で書いてみようと思って
いるのですが、成果が出ているかはさておき…(笑)

前置きが長くなりましたが、この「ドゥームズデイ」は
“それ”がある意味特徴のせいかそう言った感想が多いですね(笑)
どこかで見た映像、新鮮味が無い…そう言われればそうですが(凹)
私はここ数年で観た映画では稀に見る興奮状態に陥り、
鼻血が出るかと思ったくらい上出来な作品でしたよ(笑)

いろいろとレビューを読むに、以外にもこの生存者達まで
ゾンビっぽいと述べた方々がいるのは興味深いです。
この感じまでゾンビだと感じてしまう人もいるのですね。
そうなんだ成る程。…どこまで視野を広げればいいのやら(笑)

確かにオマージュ盛り沢山の作品ですが、それでも
既出イメージからなにかしら飛び出した感はあった様に思います。
よし、他の作品名出さないで書けるか…がんばろう。

公式サイト→「ドゥームズデイ

閉ざされた森、光の届かない閉鎖空間と、外界から遮断された
世界をしっかりと距離感を感じさせつつ描いて来た
ニール・マーシャル監督が三度目に選んだ閉鎖空間、それは
致死性ウィルス感染者を閉じ込める為の塀に囲まれた文字通りの
完璧閉鎖空間でした。死の世界と思われた壁の内側ではウイルスの猛威
から逃れた人々が生き残っていて、再び外界に蔓延したウイルス抑制の
手がかりを求め人類存亡の使命を背負わされた女戦士がワクチン探索の
為に侵入を開始する。そこで女戦士を待ち受けていたものは…!!


☆以下、ネタバレありです。

前2作では得体の知れない存在との弱肉強食でしたが、今回の
それはなんと直接人間相手の弱肉強食です。そうです、お解りの通り
ニール・マーシャル監督作は稀に見る人間喰らわせシリーズの
様相を呈しています。しかも今回の捕食者は、“喰らう事こそが
その種の頂点”とばかりに弱肉強食での支配力の誇らしく掲げる
解りやすいやつら!! そう考えるとなんか新しくないですか?
しかも致死性ウィルスに免疫を持ち、生きながらえているのですから、
その点からも普通の人間よりも遥かに強いわけで1番なのは当然です。
なんだそりゃ、面白すぎるぞ、こいつら。

そんな野蛮なやつらがウヨウヨ生きながらえているなど
知らされず隔離地帯に放り込まれた、表情変えずに人を殺す
殺人機械の様なヒロイン。人肉丸焼きを“ともだち”の肉と言われても
気にもとめず、ひたすら任務遂行のみ行動。この無情さも
作品の華、思うがまま生を謳歌する生存者の活き活きさが際立つ所。

人間性を閉ざした野蛮な人喰い集団に、さらに外界への不信に
心を閉ざした“王様”率いる中世式騎士武装集団と、何に於いても
閉ざしづくしの閉鎖世界でヒロインが開いた心はいわゆる感情と言う
最も自己中心的な心理。そんな彼女が戦い勝ち残った末選んだ道…
それはまるで“ともだち”は外の世界にも大勢いる、と言っている
様にも聞こえてくる最後の言葉。壁をぶち破れ。扉をこじ開けろ。
全てさらけ出せ。凄まじいエネルギーに満ちた言葉。
…すごい作品ですよ、これ。考えすぎかな?(笑) それでも
ニール・マーシャル監督ならではの集大成的作品ではないでしょうか?
私にはそう思えて来て、まぎれも無くお気に入り大傑作になりました。

改造装飾カーが大好きなので、そんな車達が走る姿がまた素敵。
カーバトルはアドレナリン噴出心拍数増大のまじ鼻血噴出しそうな
素晴らしさ。そこでかかるかフランキー、ハリウッドへ行く(笑)
生首ゴロゴロ、人間粉砕、恐ろしいを越え滑稽すぎて笑いが漏れます。
そんな中でも狭い演出本領発揮の車内バトル。やはり巧いです、
この距離感の描き方は、待ってましたのカットワーク(笑)
奥行きの感じさせ方がホント巧い。
…そう感じているのは私だけかな?(笑)


ニール・マーシャル監督ここにあり。
今度はどんな表現で来るのでしょうね。次回作に期待充分。
とりあえず、他の作品名出して言い表しはしないで済んだみたい…(汗)


サントラも聞きごたえありでタイラー・ベイツ氏の
代表作と言っても差し支えないでしょう!!

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